MENU

ゴルフクラブのお話~クラブを買う前に③~

『クラブに自分を合わせる』

『軽いクラブは軽く、重いクラブはしっかり』

 

ゴルフクラブを選ぶ基準で大きなものの一つに、『重さ』があります。

自分のヘッドスピードを測る、それから、長さのあるドライバーなどのクラブは、

その数値に相対する重さを基準に選びます。

ヘッドスピードに合った重さのクラブがある、ということを認識してください。

また、今すぐにクラブを購入したいビギナーの方はショップの店頭で販売されている、

メーカーのスターターセットがあるのでそれをお勧めします。

 

これがこれまでの①と②のお話です。

ここから先は、もう少し具体的にスペックについてのお話です。

大まかな内容は次の2つ。

  1. ドライバーからアイアンにかけて重さをフローさせる場合

  2. そして、ゴルフクラブの特徴として、

クラブの重さが重くなると、相対的にヘッド性能は難しく、

クラブの重さが軽くなると、ヘッド性能はやさしくなります。

これを念頭に読み進めてください。

 

ドライバーのヘッドスピード40m/sの方でドライバーの重さはおよそ300gとされています。(45インチ合わせ)

 

この45インチという長さもメーカーによって測り方が微妙に違いますが

ここではひとまず表示通りの概数で結構です。

長くなるほど、ゴルフクラブの総重量は軽くなるので

おおよそですが、46インチのドライバーで290gとなり、

45インチドライバーの300g、相当です。

 

 

ヘッドスピードが40m/sの方でドライバーは300g(45インチ)が目安ですが、

ここからアイアンとなるとその流れは5番アイアンでプラス90gです。

 

よって、40m/sの方の目安はドライバーで300g、5番アイアンは390gです。

重さの数値はカタログに記載されていますし、ゴルフ工房のあるショップは

測量もできます。これを目安にクラブを選んでください。

 

 

また、ヘッドスピードが上がるにつれて、クラブは重くなります。

ドライバーであれば、45m/sで320g、

50m/sで330から340gと、なっていきます。

 

ヘッドスピード40m/s前後のプレイヤーが最もクラブの影響を受けやすいとされています。

ヘッドスピードが速くなるにつれて、ヘッド重量も相まってヘッドにかかる力は、

さらに大きくなるからです。つまりは遠心力がかかるから、です。

その大きくなったインパクト、その衝撃の大きさにあったクラブヘッドの設計、

ということになります。

 

ですので、ヘッドスピードが速くなると単純なクラブの総重量が重くなると同時に、

少しずつヘッドの設計自体が変わってきます。

ヘッドスピードが単純な重さにだけ比例しないというのはゴルフクラブの大きな特徴です。

その分岐点の数値が、40m/s前後とイメージしてください。

総重量に合わされたヘッド設計、となるのでそれを打ちこなすその人のスイングの成熟度を無視できない面があります。

すごく簡単に言えば、クラブヘッドは、スイングの熟練度に比例する、

それに対して、シャフトのスペックは、すぐには変わらないもの、

その人の身長や単純なヘッドスピードなどで重さや長さ、硬さが決まります。

 

少し話が逸れますが、このヘッド設計、昔と違ってドライバーに関しては、

トップツアープロたちがどんどんやさしいモデルを使用している、というのは少し前、

1990年代とは違う点ではないでしょうか。

ヘッドスピードが速くスィングが熟しているプロたちはクラブに自分を合わせるのが

うまいですが、とくに今現在、20代のプロたちはジュニアの時には既にやさしい

ヘッドが出ていた、ということもあり、若いプロたちは大きいハイテクドライバーを打つのが上手なんですね。

 

話を戻します。

最初の①とも重複しますが、クラブの購入を考える場合、「今すぐに」当たるクラブにするのか、練習が必要な少し難しい目のクラブにするのか」を決めて選ぶ、というのの意味は、

ヘッドスピードがまずあって、その数値に対して、クラブの総重量、そしてその重さに対してそれぞれのヘッド設計がある、ということです。

 

ここをイメージし、実感していただくために、今お使いのクラブがご自身にとって

どうなのかということを把握して、そこを基準にしてみてください。

 

今、使っているクラブは自分にとって、軽めなのか重めなのか、そして、

易しめなのか難しめなのか、そのイメージを掴んでほしいと思います。

軽めであれば強振し過ぎずに軽く、重めであればしっかりとスィングする、

ということをなんとなくでいいので、実践してみてください。

 

情報だけじゃなく、クラブに自分を合わせる、この作業も少しずつ

取り入れていかれれば、と考えています。

 

2020/01/27        bridge   |