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ゴルフクラブのお話~ドライバー編(考え方)②~

『そのドライバーは、ラケットかバットか』

『ドライバーの設計は見たまま』

 

前回のドライバー編(考え方)①では、ドライバーは曲がりやすいクラブなので、

その原因が自分にあるのか、クラブにあるのかがわかりやすいクラブを使いましょう、

それにはボールが上がりやすいクラブがオススメです、というお話でした。

 

今回はドライバー編②(考え方)としてドライバーの設計についてのお話です。

 

前回にも軽く触れましたがドライバーはざくっと分けて、

ボールの高低と捕まり具合の組み合わせの4種類です。

これをさらに簡単に説明するとヘッド設計がラケットかバットか、です。

 

ラケット、は当たる面積も大きいので当てるだけなら当てやすいですね。

空振りして仕方がない、という人はそんなにいてないのではないでしょうか。

一方で、バットはラケットより当たる面積が小さくなるので

当てるのは難しくなりますが、当たればラケットより強いボールが出ます。

(あくまでボールに当てる、という視点のみからのお話です。)

軽いラケットよりも重いバットの方がそれを振りきる力が必要で、

その上でボールに当てていく技術がある、という感じでしょうか。

 

ゴルフはゴルフで、テニスでも野球でもない、クラブの当たるところもボールも小さく、

とにかく当てるのに大変だという方もおられるかもしれませんが、

そのお話は2週先に述べたいと考えています。

 

ラケットとバットにはそれぞれ易しいものと難しいものがあります。

ドライバーはものすごくザクッと言えば、この4種類というイメージです。

難しいラケットと易しいバットって少し不思議な感じですがここについては

次週、後述します。

易しいラケットと難しいバットも当たり前なので、

それぞれラケットとバットで表記します。

 

ラケットとバット、この2つの区別がつかない方はおられないでしょう、

まず見た目が違ます。

クラブも同じで、ドライバーを構えた時に、上から見た面積が

大きいものがラケット型、小さいものがバット型です。

ゴルフクラブの設計は見た通りです。

上から見て面積が大きく平べったい形のものが易しいクラブ、

スライスしにくく、ボールが上がりやすい、上からの投影面積が

小さくて厚みのある形のものが難しいクラブ、フックしにくく、

ボールはライナーで飛び出しやすい、です。

平べったい形ということは重心がソール側にあるのでボールが

上がりやすい設計、厚みがある形ということは重心がソール側より

高くなるのでボールはライナーで飛び出しやすい、ということです。

 

クラブの設計というと少しむずかしく聞こえますが、クラブは見たままです。

 

少し話がそれますが、クラブ、特にドライバーは体積での表示が主です。

これは競技で使用できるドライバーの体積の大きさがルールで定められており、

プロトーナメントやアマチュアの主要競技や、各ゴルフコースのクラブ競技でも

順守されている場合がほとんどです。

ドライバーのヘッド設計の場合、トレンドやテクノロジーが載っている場合が多く、

クラブの進化の象徴の部分がありますが、具体的な説明をするとヘッドの大型化、

それから次に、深重心化です。

大型化はボールの上がりやすさを、深重心化はボールの捕まえやすさを

それぞれ実現させました。

 

ここ最近の進化具合はやや落ち着いていますが、特に2000年以降は大型化、

そこからさらに2010年前後は深重心化と、ドライバーのヘッド設計は

メーカー各社の努力や競争もあり、大きく変わっていきました。

クラブを買う前に、のところでも書かせていただきましたが、

10年前のモデルでも問題はほとんどない』というのは、

これはそういうことです。

 

話を元に戻します。

ドライバーにはラケット型とバット型があります。

それはドライバーの見たままに現れており、上から見て

大きく薄く平べったい形のものがラケット、逆に厚みがあって

上からの見た目が小さいものはバットです。

ドライバーを選ぶ時、それがラケットなのかバットなのかを認識してください、

というお話でした。

 

次週はこのそれぞれのクラブを構えた時の「顔」と、実際の機能のお話です。

 

 

 

 

 

2020/02/17        bridge   |