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ゴルフクラブのお話〜ドライバー編とまとめ(考え方)④〜

前回はドライバーに限らずゴルフクラブは趣味嗜好で選び、

なるべくクラブに合わせてみてください、自分が使ってみたい、

ピンときたクラブがどんなクラブかを考える一つの基準として

ゼクシオタイプ(振りやすさ重視のクラブ)かそうじゃないタイプ

(アスリートタイプ)かを考えればぼんやりとでもどんなクラブかが掴めます、

というお話でした。

 

おまたせしました、今週はドライバー編(考え方)④及びまとめとして、

また少し長文で恐縮ですが、ドライバーがとにかく苦手な人への提言です。

 

 

【使わない、という選択】

 

ゴルフスクールに通う方のセリフNo.1は、「100を切りたい」と

「きれいなスィングをしたい」ではないかなというのが個人的な感想です。

スコアやスィングを気にされる方は多いのだなと改めて考えさせられます。

 

自分自身がアマチュア競技出身なので、スコアメイクを前提にした

スイングやクラブに関して一緒に考えて提案させてもらうことが

自分の経験に則して得意と自負しています。

ですので「100を切りたい」と言われる方にはシンプルにこう返事します。

 

「ドライバーとアイアン、なんだったらフェアウェイウッドも抜いて、

ユーティリティー数本、いつものウェッジ数本、

あとパターで回れば100は切れます。」

 

私は真顔で真剣に回答しているつもりですが、

言われたほとんどの人は冗談だと考えられるようです。

 

【なぜドライバーを使うのか?を考える】

 

次週からはアイアン編(考え方)を4週間にわたって書いていく

予定でそことも重複しますが、ゴルフクラブの役割として、

大きくあるのは距離を打ち分けることです。当たり前ですが。

ティーショットでは絶対にドライバーを使わないといけない

ということはまったくありません。

距離を稼がねば!などを考える前に一体どこに何ヤードを

打てばいいか、を考えます。

100切り提案でフェアウェイウッドも抜く、と書いたのは

たとえフェアウェイウッドであっても距離を稼ごうと

力んでしまう恐れがあるからです。

ユーティリティークラブというのは長さが短く、

クラブヘッドがウッド型に少し膨らんでいてもカテゴリー上はアイアンです。

ドライバーなどのウッドに比べて、距離を稼ごうとする人は少ないと考えます。

1ラウンドあたりショートホールを除く、14回のドライバーでの

ティーショットの場面を、ティーアップしての150ヤードでも

いいところが何ホールあるのかなど、あくまでコース上、

それからスコアメイク上での第一打のショットを考えてみることをおすすめします。

 

【プロもドライバーなしで優勝?】

 

ドライバーを使わずに優勝したプロといえば、きっとたくさん

おられるでしょうが、わたしは2016年の全英オープン覇者、

ヘンリック・ステンソン選手が思い出されます。

フィル・ミケルソン選手との事実上の一騎打ちを制して

メジャーを勝ち取りましたが、このフィル・ミケルソン選手も

2013年の全英オープンでは「フランケンウッド」という名前の

よく飛ぶスプーンを大会に持参、それをティーショットで多用し、

苦手とされていた全英オープンを制しています。

松山英樹プロもPGAツアーのプレーオフでティーショットを

フェアウェイウッドでショットし、優勝を勝ち取ったこともあります。

 

【何ヤード飛ぶではなく、何ヤードをどれで打つか】

 

100を切りたい」と言われる方と同じく、「100が切れなくなった」

というセリフもこれまた、よく聞きます。

余暇でのゴルフの場合、ショートゲームの練習の確保が

ままならないのであれば、スコアというのはあくまで

目安程度と考えてほしいところですが、この「100を切れなくなった」人に

多いケースとして、自分のドライバーの飛距離は何ヤードと嘆かれることです。

飛距離、ではなく100ヤードのショット、150ヤードのショット、

200ヤードのショット、という風に分けてそれぞれのショットの際、

自分は一体何番から何番で打ち、それぞれのその精度が

一体何割ぐらいなのか?を考えてみることをおすすめします。

もしドライバーの飛距離が180ヤードならば200ヤードのショットは

飛距離はともかくとして、自動的にドライバーかその次に長いクラブとなります。

ドライバーを直に打つ人は少ないでしょうから、

その次のクラブの精度、となります。

バックの中に入っている、ドライバーの次に長いクラブの

飛距離アップを目指す事が飛距離もスコアも取り戻す第一歩でしょう。

 

ドライバーの練習量を増やして苦手を克服するか、

ドライバーよりも短いが当たる面積の小さいフェアウェイウッドを練習し、

ティーショットでボールを置いていけるようになるか、

あるいはユーティリティークラブを駆使し先に100切りを達成し、

心に十分な余裕を持たせてドライバーの練習に励むか、ではないでしょうか。

 

ゴルフでのドライバーショットはいわばサーブのようなものですので、

ドライバーが当たると当たらないでは、これは全く違います。

ドライバーを好きかどうかはともかくとしてうまく打つコツは、

ティーアップして打つことのできる、ドライバーを気楽に打てるかどうか、

もっと言えばドライバーを簡単と思えるかどうか、です。

昔と違い、ドライバーというクラブ自体がやさしくなったことは

間違いありませんが、サーブ、いわゆる第一打目と考えると

ゲームを進める上でのアドバンテージに直結するという

独特の心理状態の克服はいかにゲームに没頭できるかということに

尽きるのかもしれません。

 

この回のまとめですが、ドライバーが苦手な方や

昔ほどは飛ばなくなったという方は、何を置いてもやはりまずは

練習することですが、それと並行してコースではドライバーを使わない、

という手もあります。

フェアウェイウッドで打つ、あるいはユーティリティークラブで打つ、

距離を飛ばそうと思わずに何ヤード必要かと考え、スイングは一旦横へ置き、

スコアメイクしていきましょう。

 

【ドライバーよりも大事なショット】

 

そういう次元の苦手ではない、ドライバーもフェアウェイウッドも

ユーティリティークラブも長いものは全部苦手だというならば、

その方は一定期間、ゴルフスクールに通ってください。

苦手度合いによっては、技術的なこととも密接してくるので

ゴルフクラブの観点のみの文章では限界がすぐに来てしまいますが、

わたし個人としては、サーブでもある大切なドライバーよりも

大事なショットがあると考えます。

それはバンカーショットです。

バンカーショットというのはどの距離であっても本当にポイントで、

まずはここでは、ドライバーが大嫌いという方への回として、

グリーン周りのバンカーショット、いわゆるガードバンカーからのショット、

これを自分はとりあえずは出せるという方は、大丈夫です。

飛距離や感触はともかくとして、ドライバーをコンスタントに

打っていくスイングの条件を自分は満たしているんだと考えていただき、

苦手意識を少しずつ払拭していってください。

ガードバンカーのショット?あーそれも苦手、という方は

本当にゴルフスクールに通ってください。

 

【飛ばす=飛ばさない、技術的には同じ】

 

「ヘッドを走らせる」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、

ゴルフのレベルアップには、この感覚をどのクラブのどのショットで

習得し体で覚えられるかがポイント、でしょう。

 

今回も長い文章を最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回からはアイアン編(考え方)のお話を4週にかけて書きます。

どうぞお楽しみに。

 

 

 

 

 

 

2020/03/02        bridge   |