MENU

ゴルフクラブのお話~アイアン編(考え方)②~

前回のアイアン編(考え方)①では、アイアンは自分の調子がわかるクラブ、

少し難しい目のものを選びましょう、と書きました。

ゴルフクラブに、ウッドとアイアンのあいのこのユーティリティークラブが登場し、

ミドルアイアンからロングアイアンにかけてのやさしさがそこまで要らなくなってきた事、ゴルフは加齢の中で練習するにも関わらず、ゲームの特性としてミスのリカバリーの連続という事がその理由です、というお話でした。

 

ゴルフは「ミスのスポーツ」と言われますが、この部分の受け止め方が

人によって様々、全くちがうと実感させられることが多いので、

アイアン編は年齢別での提言です。

とは言ってもゴルフは、クラブにしてもスイングにしても、

この個人差が大きく重要であることは百も承知です。ですので日頃、

わたしが実感することが多いことを個人的すぎるアイアン事情を通して、

ここにてみなさまに発表するべく、勝手にまとめたものです。

「ふーん」とサラーっと流し気味で読んでいただければと考えています。

 

【自分の打ち方よりも「本当のスイングとは?」を突き詰める人たち】

 

70歳以上の方への提言ですが、ご自身がいいと思ったものを

なんでも使われればいいのでしょうか、です。

この世代の人たちは、いざ練習するとなったら自分の打ち方よりも

ファンダメンタルや本当のゴルフスイングとは?という方が

どの世代よりも多い気がします。(あくまでわたし個人の感想ですが)

ショートアイアンでのハーフショットやロングアイアンでのスイング確認など、

基本を大事にする上、クラシックな練習方法、かつ地味な練習もいとわない、

おまけにナチュラルに練習熱心、月並みですが思考がしっかりして

おられる方が多いという印象です。「ゴルフをしている人は若い。」と

よく聞きますがこれはその通りでしょう。

ゴルフスイングは1からとなると、個人差はありますが、

およそ最初の1年間はなかなか成果が上がらず、本当につまらないものです。

ゴルフの練習ってコースじゃなければ、ゲームでもなんでもない、

上級者とのラリーがあるわけでもない、一人一人がする、

ただの素の練習ですので、退屈になりがちです。

しかし依然個人差はあるものの、3年から5年と経っていけば、

やっさもっさしていたスイングの感触が急カーブを描いて

良くなっていきます。(なっていくはずです。)

なんだったら最初は上手くいかないぐらいの方が、ファンダメンタルに

しっかり時間をかけられ、後からのスランプがなくていいのですが、

早く上達したいと思う人の方が多いのが現実です。

そういったことがこの世代の人たちにはあまり当てはまりません。

むしろ逆で「今はうまく当たったけど、本当のゴルフスイングはこうですよね?」

など、自分を俯瞰する感覚を積極的に持ち合わせてる、という気がします。

かと言って、頭カチカチだけじゃなく、流行だってちゃんと意識されており、

もちろん個性はそれぞれですが、一言で言えば、貪欲な世代と言えるかもしれません。

本当に全くのビギナーです、という方はこの世代の方では少ないとは

思われますがそれを差し引いても、そもそも自分に対して厳しいプレイヤーが

多いのではないかなと考えます。

以上のことから、あえてアイアンを難しい目にする必要はないのでは、

というのが非常に大まかで恐縮ではありますが、

70歳以上の方へのわたしの提言です。

 

【顔は笑って、心で泣いて?の人たち】

 

次に60歳以上の方への提言ですが、無理をしない、です。

自分はオーバースペック気味のアイアンを使っているかもしれない、

と思われている方がおられるならば、そのオーバースペックを1段階

下げられてもいいかもしれません。

オススメなのは、アイアンのシャフトの重量を落とす事です。

今はクラブの進化で、選択肢が本当に豊富になったこともあり、

アイアン用の軽量スチールシャフトなんかは特に男性は良いのではと、考えます。

例えば使われているアイアンのシャフトが軽量スチールシャフトの

90g台ならそれを1段階下げて80g台にする、などです。

ここの世代の人にだけは難しい目ではなく、ご自身にとって

ちょうどからやさしい目にすることを提案します。

この理由を誤解を恐れずに述べますと、この世代の方は少し無理を

しているのでは、という感じを受けるからです。

実際のクラブのスペックが合っているかどうかという細かい視点より、

このクラブは自分にとってどうなのか、難しい目なのかやさしい目なのか、

という大きな認識が大切ですと繰り返し書いてきました。

ですがそもそもそれ以前、クラブどうこう、ゴルフどうこうの話ではなく、

あくまで他の世代の方と比べての話ですが、

60歳代の方はなんとなくやや平常心ではないのではないか、

と感じることが多いです。かなりザックリとした感想で本当に恐縮ですが、

誤解を恐れずに思い切って書いてみました。

健康寿命という言葉がありますがこれは主に40歳から

60歳までの間の生活習慣で決まるとされています。

(もしかすると人によっては50歳代後半からすでにこの

少し平常心ではないような感覚は始まっているかもしれませんが。)

そしてこういうことを聞くとわたしはいつもその反面で、

人は誰でも自分のことは自分が一番わかっている、とも感じます。

健康にいい事が何かはわかっていても、ついしてしまうことも

あると思いますし、やっぱりあります。

ゴルフのいいところは1人で練習できること、

練習相手を探さないでいいことです。

したければ、黙々と好きなだけいくらでも練習できます。

考え事をするのにゴルフの練習って結構いいです。

 

 

60歳代の方はこのゴルフの特性を大いに活かしてほしいと考えています。

そうこうしている間に、このクラブはもしかして自分にとって

少し厳しい目かもしれない、と思い当たった時は自分にとって

ちょうどぐらいのアイアンはどれかなとかを考えてみられてもいいかもしれません。

 

以上がアイアン編(考え方)②の章としてわたしが考える、

非常に大きなお世話な年齢別提言その1 70歳代と60歳代の方へ、でした。

 

あくまでわたし個人の私見ですが、これを読まれて

お気を悪くされてしまった方がおられたら申し訳ないです。

だけれどもたかがゴルフ、されどゴルフではないですが、

決して軽くはなく少し深いこの競技がどんな形であっても

工夫次第ではゴルファーのみなさまの健康に寄与し、

前頭葉に刺激を与え続けるのではないかなという思いで書かせていただきました。

 

次回はアイアン編(考え方)③として、50歳代と40歳代の方への提言です。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

2020/03/16        bridge   |