みなさんこんにちは。
今回は閑話休題「ゴルフの練習編⑤」です。
どうぞ最後までお付き合いください。
【前回のあらすじ】
④では、ゴルフスイングの動き自体に運動神経はあまり関係ありませんので、どんどんフルスイング(4/4)をしていきたいというプレイヤーは、3/4スイングも設定した方がより4/4が安定します、それからそもそもスイングの結果は頭や身体の意識をスイング過程に対して使った結果なので、「ナイスショットではないけどミスショットでもない」ショットを駆使してゴルフをしても何も問題はありません、というお話でした。
【ちゃんと失敗しないと振り方も回り方も見えてこないが実感するまで聖戦を続けるべき理由】
結論から申し上げると、あとから必ず出てくるコースでの課題に「自分で」気がつくのが
ベストでは、と考えるからです。
以前も書きましたが、スイング前の「プレショットルーティン」という言葉があるように、グリップやアドレスという、いわば「型」のようなものがあります。
ゴルフの道具にはグリップの先に重心がないため、これらの静かな動作が重視されるのは仕方がありません。
躍動感のあるスイングから放たれる豪快なショットや繊細なアプローチはこの「型」の完成形の上にありますが、「型」即、「しっかり」ではありません。
それどころか「型」を真面目にすればするほど、身体は窮屈でぎこちなくしか動きません。
「しっかり飛んでいるショットはしっかり振っているはず‥。」
ゴルフのスイングの目には見えない難しさや面白さや深さがここに凝縮されています。
しっかりと「あたっている」であり、決してしっかりと「あてている」ではない、むしろ「あてよう」「寄せよう」「入れよう」とすればするほど、結果は遠のいていきます。
【人間味あふれる「しっかり」さんへのエール】
ゴルフの練習を通して「しっかり」さんがいだく感想例をあげてみました。
「ぎこちないスイングが精神的に嫌」
「ぎこちないスイングがまどろっこしい」
「ぎこちないスイングから出るボールでうまく回れているとは思えないし、そういう姿を見られるのが嫌」
一部ですが時間がかかりそう、弱み全部をさらけ出せない、上達を実感できない、などなどプレイヤー目線で共感できるものばかりです。
一方で、「型」を通して透けて見えてくる「しっかり」さんの身体の使い方のパターンやスイングイメージが貴重な情報としてこちらに集まってきます。
これらをお伝えする時、スイング全部が性格、とまでは言い切れませんが、そのプレイヤーの考え方やキャラクターを尊重した方が効果は高いですし、できればプレイヤー自身からの質問や疑問、知的好奇心を話すような冷静なトーンの質疑応答が理想的です。
ゴルフの上達に欠かせない経験という場数の差はたしかにあり、その階段を登るほどにそれを実感される事と思います。
避けて通れないゴルフの「型」という、ただでさえ時間がかかるスタート段階にも関わらず、しかもすでに量で不利の場合が多い余暇ゴルフの現実がある中、まず「型」に対する「自我」との格闘があるなら、どんなに時間がかかっても納得いくまで、どうせならしっかり立ち止まってその「聖戦」に時間をかけるべき、だと考えます。
ただし本番はきっとそこではなく、どんなゴルファーにもどこかで、生涯を通しての自分にとりラスボスのような手強い苦手ショットが登場します。
その時に備えて、どんな練習であっても無駄な一球や経験はありませんが最初からとばし過ぎて気力が残っていない、ということがないようにお気をつけください。
長い時間でみれば、理想のスイングに近づける(加点)か、自分のスイングを深める(減点)か、どちらの方法であっても理想と自分のスイングの共通点が出てきます。
にせようとしなくても自然とにてくる、というイメージがスイング練習というお話でした。
今回はここまでです。
「しっかり」さんについての深掘りシリーズはここまでです。
次回「ゴルフの練習編⑥」では【「練習」と一口に言うけれど】です。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。