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新着情報  2020年03月

ゴルフクラブのお話〜アイアン編(考え方)④〜

 

今週はアイアン編(考え方)の最終週です。

アイアン編④としてまずは30歳代の方への提言です。

 

【ゴルフシンポジウムを開催してほしい人たち】

 

さて30歳代の方への提言はこのタイトルのまま、提言というよりほぼお願いですが、

大小問わないゴルフシンポジウム、個人的ですができればゴルフへの苦言、

つまりゴルフのいやなところやきらいなところをどんどん言ってほしい、です。

過激ですいません。

30歳代という青年と中年の間の人たちにゴルフをオープンなところで

大いに語ってもらう場、もし差し支えなければ具体的な体験談も交えた、

忌憚のない率直な意見や感想が飛び交う、

そんなシンポジウムがあれば必ず聴きに行きます。

理由はありきたりですがまっさらな人たちの率直な意見や

感想は批判に感じないからです。

30歳代の方たちも人による幅はあるでしょうが、

少しずつお話ししていくと若い感覚もまだまだ十分に持ち合わせられているなと。

当然、あくまで自然なコミュニケーションが大前提なので、

シンポジウムのための、では意味が無くなってしまいますが、

それでも傾聴に値する貴重な意見や実感はまだまだ眠っているのではないかなと

個人的には考えています。

 

それからもしかするとゴルフをはじめられて間がない方たちも多いかもしれません。

ビギナー期間を3年と言わずにもう少し長めで見て、

しっかりの5年ぐらいで考えてください。

はじめたてということはまっさらです。

最初しかないまっさら期間、そうこうしてるうちに10年ほど経ってくると

一緒にラウンドするメンバーや行くコースが何となく変わってきます。

(変わってくるはず)

そこを楽しみにマイペースに続けてください。

 

【移動に公共交通機関を使ってほしい人たち】

 

20歳代の方への提言はこちらもまたほぼお願いですが、

ゴルフコースやレンジへの移動に公共交通機関を使ってほしい、です。

個人的には今は練習場へはアイアン1本を包んで持って徒歩で行ってます。

アイアンなのでゴルフクラブと気づかれていないかもしれません。

周囲の人にどう思われているかわかりませんが、いいウォーミングアップになります。

ゴルフはレンタルクラブが一般的ではないので、公共交通機関を使う場合、

かさ高いゴルフクラブが街に馴染むにはどうすればいいかなと考えたりもします。

車は特にコースへの移動の際は本当に便利ですが何でもかんでも

車というのは自分も含めてやはり偏っているなと感じます。

この流れを少しずつでも変えていければと一人勝手に思案しています。

 

20歳代の方は最初は靴とグローブさえちゃんとしていれば

服装はデニムやTシャツ以外はなんでもいいと思います。

日本のゴルフコースの多くはドレスコードが一応あります。

夏場以外のジャケット着用、スニーカーでのクラブハウス玄関の出入りは不可、

プレー中の着帽など。

個人的にはドレスコードには賛成ですが、

公共交通機関への利用を少しでも促す意味でもやはりこういうところへの

意見も聞いてみたいです。

あとは日焼けを嫌がられる人もおられるでしょうし、

クラブを揃えることもやはり大きなハードルです。

そして何と言っても、ゴルフの特徴の一つとして独特の間や静けさがあります。

コース内やクラブハウス、練習場でもそうですね。

こうして考えると手間がかかる上に他のスポーツや遊びとは

勝手が違うという現実があります。

競技人口を増やすと一言で言っても、する年代によってゴルフの感じ方は

全く違うことを認識する必要はあると個人的には感じています。

 

 

自由すぎるアイアン編(考え方)を最後まで読んでくださりありがとうございました。

次週からはフェアウェイウッド編(考え方)を4週にわたって書きます。

どうぞお楽しみに。

最後になりましたが、アイアン編(考え方)のまとめとして自分に合ったアイアンを選ぶ際のポイントを個人的視点ではありますが、3つほど挙げました。

もしよろしければ参考にしてみてください。

 

【ソールへの重量配分、グリップ(シャフト)の太さ、ライ角の3つを把握する事】

 

  1. アイアンのヘッド全体に対するソールへの重量配分がプレイヤーのスィングの入射角とリリースポイント(又はイメージの弾道)に合っているかどうか。

     

  2. アイアン用のシャフトのバリエーションが増えた事は先述しましたが、人によってはグリップやシャフトの太さは重要です。

     

  3. アイアンだけじゃなく、ゴルフクラブにはライ角があります。グリップの太さと同じでこれも人によっては身長差があるので、まず左右のどちらに行きにくいように設計されているかを把握した、その上でライ角を合わせるなら合わせてもらいましょう。個人的にはライ角は、はじめに設定のままお使いになられることをおすすめします。

フラットなのかアップライトなのかを把握するで十分ではないかなと考えています。

 

 

 

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2020/03/30        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜アイアン編(考え方)③〜

 

前回でのアイアン編(考え方)②では70歳代の人はお好きなアイアンを、

60歳代の人は無理をしないでも打っていけるアイアンを、と書きました。

前々回のアイアン編(考え方)①ではアイアンの場合、可能であれば易しすぎず、

打ち応えのある、調子がわかるクラブを使いましょう、とお勧めしました。

 

クラブの易しさや難しさがわかるということはある程度、

経験や技術や現実的な理想がないと判断できない、という事です。

という事は、このアイアン編(考え方)を興味を持って読んでくださっている方は、

ゴルフがお上手な方、ベテランゴルファーの方、ということになります。

という事は、そういう人たちはゴルフを簡単にやめたりしないだろう

という結論となりました。

自分で展開した論理に対して、いきなり結論を出してしまい大変恐縮です。

 

ドライバーはビギナーの方を含む、全ゴルファー共通の関心事であるのに対して、

アイアンは以前にも書きましたが非常に個人的事項で、

その考え方はプレイヤーにより様々です。

おそらく誰であってもいつか必ず欲しくなるのがドライバーですが、

アイアンは変な話、その気になればグリップ交換をしながら一生使えます。

わたしが書くまでもなく、打ちやすく気に入っているものがあれば、

それを長くお使いになられる方がほとんどでしょう。

アイアンが今すぐ欲しくて仕方がないけどどれにすればいいか迷いに迷っている、

という方もちろん全くいてないとは思いませんが、やはりその数は少ないのでは、

と考えます。トレンドに即した有用な情報だと思われるものが出てきたら、

少しずつお伝えしていきます。今しばらくお待ちください。

 

ここにて『ゴルフクラブのお話』を書いている大きな理由の一つには、

ゴルファーの数を増やしたいというよりも(もちろん増える事は大歓迎ですが)、

どちらかと言えば今ゴルフをしている人たちの機会損失を少しでもなくしたい、

という考えがあります。

 

日々、仕事としてゴルフに関するお悩みを聞かせてもらっていると

やはり考え方というのは非常に大きく、そのためには経験する事が大事で、

もっと言うと成功(個人的には納得や腹おちという言葉の方がしっくりきます)

の形は人それぞれではないかな、という事です。

トライアンドエラーのトライの部分の数が多い事がおそらくベストで

重要だけれども、社会人の方の多くは物理的に困難で結果、

マイナス思考になりやすく、その部分を少しでも防いでいければ、

というのが主旨です。

 

ですので、今回のアイアン編(考え方)③では50歳代と40歳代の人へ、

次週の④では30歳代と20歳代の人への提言の回の予定ですが、

みなさんの想像とは違って、さらに自由度が増しているかもしれません。

どうぞ寛大なお気持ちで読んでくだされば幸いです。

 

 

【一生のうちで知能が最高とされる10年と同時に、

ゴルフを始めるには最高のタイミングを迎えられた人たち】

 

最も知能が高く頭が冴え渡るとされている年代、50歳代の人への提言は、

迷った時は躊躇せずに聞いてください、です。

この世代の人に関しては揺らぎはないと思われますので、

改めて書かずともしっかりとした根拠と意思でクラブ選びをされる事でしょう。

流されることも少なく、自分の意見を持って力強く目標に邁進することと存じます。

 

「ゴルフを始めるのに適した年齢というものは何歳か?」という問いに対して、

個人的な意見ですがどんな人であっても、今の時代を考えるとそれは

50歳というのが結論です。

50歳で始めて、エージシュートまではいかなくとも70歳で70台というのが

一つの目標なのかなというのが偽らざる実感です。

(ご存知の方も多いと思いますが、ゴルフは70歳でティーの位置が変わる)

それと同時にこのイメージを持つことができる、できそうという人は

どれぐらいいるのか、と想像した場合、残念ながらそこまで多くはないでしょう。

せっかくゴルフをグッドタイミングで始めたにもかかわらず非常に惜しいことです。

 

大人の人たちにこれこれこうすれば上手くなる、

これを続ければ上手くいきそうとイメージしてもらうためには、

それぞれの人が持たれているだろうまずそのイメージを話して

もらうことも重要なので、迷いや疑問はどんな些細なことでも躊躇せずに

聞いてほしいと考えます。

 

アイアンはドライバーと違って、熟練者を除いて、簡単すぎるモデルの短所は

ショットの後のアプローチやバンカー、パターに影響が少なくないです。

(そこがゴルフの妙、面白いところでもありますが)

とはいえ情報過多も機会損失に繋がりやすいのでお伝えが難しいところですが、

練習場では7番アイアン、コースではユーティリティークラブ、

ぐらいの感覚で練習していってほしいというのが簡潔でわかりやすい提言でしょうか。

その中でもし何かイメージにないことが起こった場合は迷わずに

相談される事をお勧めします。

 

 

【本格的な中年期を迎えたが、ゴルフでみれば貯金の時期の人たち】

 

さて40歳代のお話です。

勝手な私見で恐縮ですが50歳から本格始動のゴルフで見れば

40歳代は貯金の時期です。

40歳代の方への提言は、今は長いウォーミングアップあるいはストレッチ、

もしくは準備運動の時間、です。

ゴルフってこんなものだという何となくの感覚を持っていただければ

はっきり言ってそれだけで十分と、個人的には考えます。

 

前にも書きましたが、ゴルフの立ち上げはエネルギーのいる事です。

いざ始めたいときにそこからスタートするのと準備運動が

できているのとではこれはなかなかの差があります。

不意のお誘いや思いがけないラウンドやコンペの機会の際、

ゴルフを少しでも始めておいて良かったと思える時がきっとあると

思われますが、その時々のラウンド一回一回を目一杯に楽しんでほしいです。

 

この世代の人たちはとにかく忙しいです。

平日の夜の時間、スーツのままで仕事着のままで練習に来られます。

この時間帯のお客さんはほぼ働き盛りの人たちです。

靴を履いただけでも練習、天に徳を積んでいるなと感じます。

 

どのようなモデルのアイアンをお使いであっても、

時間や予算に制約の多い中、自分で使いたいと感じて

選ばれたものをそのまま使われればいいのではないでしょうか。

それで練習へのテンションが上がるならば、

他人の意見や情報は全スルーでいいと思われます。

何か悩まれることが出てきてもいずれにしてもまだまだ先はあり、

内容に関わらずそれが貯金であることに変わりはないでしょう。

 

今回も長くなってしまいましたが、

最後まで読んでくださりありがとうございました。

次回はアイアン編(考え方)④とまとめです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020/03/23        bridge   |   

ゴルフクラブのお話~アイアン編(考え方)②~

前回のアイアン編(考え方)①では、アイアンは自分の調子がわかるクラブ、

少し難しい目のものを選びましょう、と書きました。

ゴルフクラブに、ウッドとアイアンのあいのこのユーティリティークラブが登場し、

ミドルアイアンからロングアイアンにかけてのやさしさがそこまで要らなくなってきた事、ゴルフは加齢の中で練習するにも関わらず、ゲームの特性としてミスのリカバリーの連続という事がその理由です、というお話でした。

 

ゴルフは「ミスのスポーツ」と言われますが、この部分の受け止め方が

人によって様々、全くちがうと実感させられることが多いので、

アイアン編は年齢別での提言です。

とは言ってもゴルフは、クラブにしてもスイングにしても、

この個人差が大きく重要であることは百も承知です。ですので日頃、

わたしが実感することが多いことを個人的すぎるアイアン事情を通して、

ここにてみなさまに発表するべく、勝手にまとめたものです。

「ふーん」とサラーっと流し気味で読んでいただければと考えています。

 

【自分の打ち方よりも「本当のスイングとは?」を突き詰める人たち】

 

70歳以上の方への提言ですが、ご自身がいいと思ったものを

なんでも使われればいいのでしょうか、です。

この世代の人たちは、いざ練習するとなったら自分の打ち方よりも

ファンダメンタルや本当のゴルフスイングとは?という方が

どの世代よりも多い気がします。(あくまでわたし個人の感想ですが)

ショートアイアンでのハーフショットやロングアイアンでのスイング確認など、

基本を大事にする上、クラシックな練習方法、かつ地味な練習もいとわない、

おまけにナチュラルに練習熱心、月並みですが思考がしっかりして

おられる方が多いという印象です。「ゴルフをしている人は若い。」と

よく聞きますがこれはその通りでしょう。

ゴルフスイングは1からとなると、個人差はありますが、

およそ最初の1年間はなかなか成果が上がらず、本当につまらないものです。

ゴルフの練習ってコースじゃなければ、ゲームでもなんでもない、

上級者とのラリーがあるわけでもない、一人一人がする、

ただの素の練習ですので、退屈になりがちです。

しかし依然個人差はあるものの、3年から5年と経っていけば、

やっさもっさしていたスイングの感触が急カーブを描いて

良くなっていきます。(なっていくはずです。)

なんだったら最初は上手くいかないぐらいの方が、ファンダメンタルに

しっかり時間をかけられ、後からのスランプがなくていいのですが、

早く上達したいと思う人の方が多いのが現実です。

そういったことがこの世代の人たちにはあまり当てはまりません。

むしろ逆で「今はうまく当たったけど、本当のゴルフスイングはこうですよね?」

など、自分を俯瞰する感覚を積極的に持ち合わせてる、という気がします。

かと言って、頭カチカチだけじゃなく、流行だってちゃんと意識されており、

もちろん個性はそれぞれですが、一言で言えば、貪欲な世代と言えるかもしれません。

本当に全くのビギナーです、という方はこの世代の方では少ないとは

思われますがそれを差し引いても、そもそも自分に対して厳しいプレイヤーが

多いのではないかなと考えます。

以上のことから、あえてアイアンを難しい目にする必要はないのでは、

というのが非常に大まかで恐縮ではありますが、

70歳以上の方へのわたしの提言です。

 

【顔は笑って、心で泣いて?の人たち】

 

次に60歳以上の方への提言ですが、無理をしない、です。

自分はオーバースペック気味のアイアンを使っているかもしれない、

と思われている方がおられるならば、そのオーバースペックを1段階

下げられてもいいかもしれません。

オススメなのは、アイアンのシャフトの重量を落とす事です。

今はクラブの進化で、選択肢が本当に豊富になったこともあり、

アイアン用の軽量スチールシャフトなんかは特に男性は良いのではと、考えます。

例えば使われているアイアンのシャフトが軽量スチールシャフトの

90g台ならそれを1段階下げて80g台にする、などです。

ここの世代の人にだけは難しい目ではなく、ご自身にとって

ちょうどからやさしい目にすることを提案します。

この理由を誤解を恐れずに述べますと、この世代の方は少し無理を

しているのでは、という感じを受けるからです。

実際のクラブのスペックが合っているかどうかという細かい視点より、

このクラブは自分にとってどうなのか、難しい目なのかやさしい目なのか、

という大きな認識が大切ですと繰り返し書いてきました。

ですがそもそもそれ以前、クラブどうこう、ゴルフどうこうの話ではなく、

あくまで他の世代の方と比べての話ですが、

60歳代の方はなんとなくやや平常心ではないのではないか、

と感じることが多いです。かなりザックリとした感想で本当に恐縮ですが、

誤解を恐れずに思い切って書いてみました。

健康寿命という言葉がありますがこれは主に40歳から

60歳までの間の生活習慣で決まるとされています。

(もしかすると人によっては50歳代後半からすでにこの

少し平常心ではないような感覚は始まっているかもしれませんが。)

そしてこういうことを聞くとわたしはいつもその反面で、

人は誰でも自分のことは自分が一番わかっている、とも感じます。

健康にいい事が何かはわかっていても、ついしてしまうことも

あると思いますし、やっぱりあります。

ゴルフのいいところは1人で練習できること、

練習相手を探さないでいいことです。

したければ、黙々と好きなだけいくらでも練習できます。

考え事をするのにゴルフの練習って結構いいです。

 

 

60歳代の方はこのゴルフの特性を大いに活かしてほしいと考えています。

そうこうしている間に、このクラブはもしかして自分にとって

少し厳しい目かもしれない、と思い当たった時は自分にとって

ちょうどぐらいのアイアンはどれかなとかを考えてみられてもいいかもしれません。

 

以上がアイアン編(考え方)②の章としてわたしが考える、

非常に大きなお世話な年齢別提言その1 70歳代と60歳代の方へ、でした。

 

あくまでわたし個人の私見ですが、これを読まれて

お気を悪くされてしまった方がおられたら申し訳ないです。

だけれどもたかがゴルフ、されどゴルフではないですが、

決して軽くはなく少し深いこの競技がどんな形であっても

工夫次第ではゴルファーのみなさまの健康に寄与し、

前頭葉に刺激を与え続けるのではないかなという思いで書かせていただきました。

 

次回はアイアン編(考え方)③として、50歳代と40歳代の方への提言です。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

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2020/03/16        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜アイアン編(考え方)①~

前回までのドライバー編(考え方)①から④では、ゴルフクラブはなるべく趣味嗜好で選びましょう、特にドライバーにはバット型とラケット型があるので、選んだものがどんなクラブかをイメージし、納得してクラブに合わせるように使っていきましょう、それが振りやすさ重視のモデル(ゼクシオタイプ)なのか、アスリートモデル(非ゼクシオタイプ)なのかをイメージしてみてください、ドライバーが苦手な方はドライバーを簡単と思えるところまでいくといいのですが、最終的にはドライバーはスコアメイクの観点からの第一打のショットでそれ以下でもそれ以上でもない、と考えるのが結局は思考的にもスイング的にも一番まとまります、というお話でした。

 

さて、ドライバーのまとめの回のところで、ドライバーはいわばサーブだから重要だと書きました。

好きか嫌いかはともかく、ゴルフの要所を占める重要なショットをドライバーの他で挙げると、はいそう、パターですね、そして本当にこれは私見で恐縮ですが、バンカーショットも非常に重要と考えています。(あくまで私見です)

 

話が少し逸れますが、ドライバーもパターも得意っていうプレイヤーは非常に少ないのではないかな、と考えます。その数少ない選手の一人として思いつくのは、やはりタイガー・ウッズ選手です。昨年、日本で行われたPGAツアーで優勝し同ツアー優勝回数最多タイとなる82勝目を挙げましたが、デビューから2010年あたりまでのタイガーの全盛時代のプレーというのは本当に神懸かっていました。特に15勝挙げているメジャートーナメントでの活躍のインパクトは強烈で目に焼き付いているという方も多いのではないでしょうか。タイガーウッズ自体がめちゃくちゃ特別な選手なので、少し極端過ぎる例えでしたが、そこまでとはいかなくても、やはり両方とも得意というプレイヤーは希少で、ドライバーかパターかのどちらかが得意でちがう方は少し苦手、という人がほとんどでしょう。

これは本人の感じ方、感覚なので当然といえば当然です。

ドライバーが得意な方も苦手な方もそこは一長一短、それも含めて自分の個性と、長い目で気長にゴルフを練習していってほしいと考えます。

同じホールの中で使うクラブの長さが変わっていき、これを18回繰り返す競技、特にドライバーはパターの後ですからやはりそう考えると頭を切り替えていきながらも、ここぞの場面では神経や集中力などを使っていく、ゲーム性の強い繊細なスポーツだと思わざるを得ません。

 

【自分の調子を把握しやすいクラブ】

 

少し前置きが長くなってしまいましたが、アイアン編(考え方)の4週で述べたいことは出来る限り、自分にとってむずかしい目のアイアンを選びましょう、ということです。

この「自分にとってむずかしい目のアイアン」を言い換えれば、自分の調子を把握しやすいクラブ、という意味です。

理由の一つにはユーティリティークラブの登場があります。

ボールが楽に上がってくれるのでロングアイアンがいらない、よってものすごく易しいクラブじゃないとダメということではない、ということになっていっているようです。

これらは最近のアイアンのトレンドをみても結構顕著にあらわれています。

そしてもう一つ理由があります。

これまた私見というか感想に近いですが、プレイヤーの年齢で色々なことが全然ちがうと実感することが多く、特に男性はそのように感じられます。

 

また少し大袈裟で恐縮ですが、ゴルフは生涯スポーツと言われるぐらい長く楽しんでもらえます。もちろんこれはゴルフのいいところでもありますが、裏を返せば加齢の中で練習をしていくことになります。何歳であってもゴルフを始めた時点でのある程度のその人それぞれの基礎体力や、そこまでの他のスポーツ歴など、同じビギナーの方でもゴルフがいかに個人的なスポーツかを痛感させられます。

それからゴルフはミスのスポーツ、そのミスをリカバリーしていくのがゴルフ、と言われますが、これも全くの同感です。

 

【個人的過ぎるアイアン事情】

加齢やミスのリカバリーの連続というゴルフの特性は、その人個人で出来事に対する捉え方が全然ちがう(特に男性)という理由により、個人的過ぎるアイアン事情はここでは思い切って、次回からの3週にわたり年齢別で書いていこうと考えています。

 

次週はアイアン編(考え方)②として、60歳以上の方への提言です。

少し緊張しますが頑張ってまとめますので、もしよろしければご一読ください。

 

 

 

 

 

 

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2020/03/09        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜ドライバー編とまとめ(考え方)④〜

前回はドライバーに限らずゴルフクラブは趣味嗜好で選び、

なるべくクラブに合わせてみてください、自分が使ってみたい、

ピンときたクラブがどんなクラブかを考える一つの基準として

ゼクシオタイプ(振りやすさ重視のクラブ)かそうじゃないタイプ

(アスリートタイプ)かを考えればぼんやりとでもどんなクラブかが掴めます、

というお話でした。

 

おまたせしました、今週はドライバー編(考え方)④及びまとめとして、

また少し長文で恐縮ですが、ドライバーがとにかく苦手な人への提言です。

 

 

【使わない、という選択】

 

ゴルフスクールに通う方のセリフNo.1は、「100を切りたい」と

「きれいなスィングをしたい」ではないかなというのが個人的な感想です。

スコアやスィングを気にされる方は多いのだなと改めて考えさせられます。

 

自分自身がアマチュア競技出身なので、スコアメイクを前提にした

スイングやクラブに関して一緒に考えて提案させてもらうことが

自分の経験に則して得意と自負しています。

ですので「100を切りたい」と言われる方にはシンプルにこう返事します。

 

「ドライバーとアイアン、なんだったらフェアウェイウッドも抜いて、

ユーティリティー数本、いつものウェッジ数本、

あとパターで回れば100は切れます。」

 

私は真顔で真剣に回答しているつもりですが、

言われたほとんどの人は冗談だと考えられるようです。

 

【なぜドライバーを使うのか?を考える】

 

次週からはアイアン編(考え方)を4週間にわたって書いていく

予定でそことも重複しますが、ゴルフクラブの役割として、

大きくあるのは距離を打ち分けることです。当たり前ですが。

ティーショットでは絶対にドライバーを使わないといけない

ということはまったくありません。

距離を稼がねば!などを考える前に一体どこに何ヤードを

打てばいいか、を考えます。

100切り提案でフェアウェイウッドも抜く、と書いたのは

たとえフェアウェイウッドであっても距離を稼ごうと

力んでしまう恐れがあるからです。

ユーティリティークラブというのは長さが短く、

クラブヘッドがウッド型に少し膨らんでいてもカテゴリー上はアイアンです。

ドライバーなどのウッドに比べて、距離を稼ごうとする人は少ないと考えます。

1ラウンドあたりショートホールを除く、14回のドライバーでの

ティーショットの場面を、ティーアップしての150ヤードでも

いいところが何ホールあるのかなど、あくまでコース上、

それからスコアメイク上での第一打のショットを考えてみることをおすすめします。

 

【プロもドライバーなしで優勝?】

 

ドライバーを使わずに優勝したプロといえば、きっとたくさん

おられるでしょうが、わたしは2016年の全英オープン覇者、

ヘンリック・ステンソン選手が思い出されます。

フィル・ミケルソン選手との事実上の一騎打ちを制して

メジャーを勝ち取りましたが、このフィル・ミケルソン選手も

2013年の全英オープンでは「フランケンウッド」という名前の

よく飛ぶスプーンを大会に持参、それをティーショットで多用し、

苦手とされていた全英オープンを制しています。

松山英樹プロもPGAツアーのプレーオフでティーショットを

フェアウェイウッドでショットし、優勝を勝ち取ったこともあります。

 

【何ヤード飛ぶではなく、何ヤードをどれで打つか】

 

100を切りたい」と言われる方と同じく、「100が切れなくなった」

というセリフもこれまた、よく聞きます。

余暇でのゴルフの場合、ショートゲームの練習の確保が

ままならないのであれば、スコアというのはあくまで

目安程度と考えてほしいところですが、この「100を切れなくなった」人に

多いケースとして、自分のドライバーの飛距離は何ヤードと嘆かれることです。

飛距離、ではなく100ヤードのショット、150ヤードのショット、

200ヤードのショット、という風に分けてそれぞれのショットの際、

自分は一体何番から何番で打ち、それぞれのその精度が

一体何割ぐらいなのか?を考えてみることをおすすめします。

もしドライバーの飛距離が180ヤードならば200ヤードのショットは

飛距離はともかくとして、自動的にドライバーかその次に長いクラブとなります。

ドライバーを直に打つ人は少ないでしょうから、

その次のクラブの精度、となります。

バックの中に入っている、ドライバーの次に長いクラブの

飛距離アップを目指す事が飛距離もスコアも取り戻す第一歩でしょう。

 

ドライバーの練習量を増やして苦手を克服するか、

ドライバーよりも短いが当たる面積の小さいフェアウェイウッドを練習し、

ティーショットでボールを置いていけるようになるか、

あるいはユーティリティークラブを駆使し先に100切りを達成し、

心に十分な余裕を持たせてドライバーの練習に励むか、ではないでしょうか。

 

ゴルフでのドライバーショットはいわばサーブのようなものですので、

ドライバーが当たると当たらないでは、これは全く違います。

ドライバーを好きかどうかはともかくとしてうまく打つコツは、

ティーアップして打つことのできる、ドライバーを気楽に打てるかどうか、

もっと言えばドライバーを簡単と思えるかどうか、です。

昔と違い、ドライバーというクラブ自体がやさしくなったことは

間違いありませんが、サーブ、いわゆる第一打目と考えると

ゲームを進める上でのアドバンテージに直結するという

独特の心理状態の克服はいかにゲームに没頭できるかということに

尽きるのかもしれません。

 

この回のまとめですが、ドライバーが苦手な方や

昔ほどは飛ばなくなったという方は、何を置いてもやはりまずは

練習することですが、それと並行してコースではドライバーを使わない、

という手もあります。

フェアウェイウッドで打つ、あるいはユーティリティークラブで打つ、

距離を飛ばそうと思わずに何ヤード必要かと考え、スイングは一旦横へ置き、

スコアメイクしていきましょう。

 

【ドライバーよりも大事なショット】

 

そういう次元の苦手ではない、ドライバーもフェアウェイウッドも

ユーティリティークラブも長いものは全部苦手だというならば、

その方は一定期間、ゴルフスクールに通ってください。

苦手度合いによっては、技術的なこととも密接してくるので

ゴルフクラブの観点のみの文章では限界がすぐに来てしまいますが、

わたし個人としては、サーブでもある大切なドライバーよりも

大事なショットがあると考えます。

それはバンカーショットです。

バンカーショットというのはどの距離であっても本当にポイントで、

まずはここでは、ドライバーが大嫌いという方への回として、

グリーン周りのバンカーショット、いわゆるガードバンカーからのショット、

これを自分はとりあえずは出せるという方は、大丈夫です。

飛距離や感触はともかくとして、ドライバーをコンスタントに

打っていくスイングの条件を自分は満たしているんだと考えていただき、

苦手意識を少しずつ払拭していってください。

ガードバンカーのショット?あーそれも苦手、という方は

本当にゴルフスクールに通ってください。

 

【飛ばす=飛ばさない、技術的には同じ】

 

「ヘッドを走らせる」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、

ゴルフのレベルアップには、この感覚をどのクラブのどのショットで

習得し体で覚えられるかがポイント、でしょう。

 

今回も長い文章を最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回からはアイアン編(考え方)のお話を4週にかけて書きます。

どうぞお楽しみに。

 

 

 

 

 

 

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2020/03/02        bridge   |