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新着情報  2020年04月21日

ゴルフクラブのお話〜フェアウェイウッド編(考え方)③〜

先週までは、セカンドショット以降の距離を稼ぐ番手の

フェアウェイウッド(以下FW表記)はシビアなクラブです、

傾向として男性プレイヤーはアメリカFW、女性プレイヤーは

日本FWの支持が高いです、そこには男女での日米メーカーに対する

それぞれのイメージに加えて、距離を稼ぐ番手のFWをコース上で

ステディに打っていかなければいけない、というシビアなクラブ故の事情も

あるのではと、これはスコア云々のゲームより以前、余暇にするスポーツ

としての観点からでも、ゴルフ全体を引き締める(あるいはテンポ良く

ラウンドする)というそこそこ重要な役割をもつ、距離を稼ぐ番手の

FWをきっちりと選択することは大事ですと、その方法の一つとして

クラブフィッティングを最大限活用しましょう、という提言、

#3(スプーン)、#4(バフィー)、#5(クリーク)などの距離を稼ぐ番手を

セカンドショット以降、調子がすぐれていない日でも、まずまずリズム良く、

ポンポンと打つことができる事はいわば、スキーでいえばウエーデルン、

水泳でいえばバタフライのマスターと同等ではないでしょうか、というお話でした。

 

【カナディアンロッキーでパラレルターン?】

 

コースでFWをポンポンが大事、はわかったけど#7、#9、#11などの

ショートウッドとよばれる番手のものやロフト角でいうところの

18度から24度ぐらいまでのユーティリティクラブ(以下UT表記)を

駆使して、あるいは自分はロングアイアン派で20度付近のロフト角の

ロングアイアンを今もずっと愛用している、など距離が残る

セカンドショット以降の場面もそこまで苦労していない、

不便をしていないという人もおられるでしょう。

 

これを例えるならば、水泳でクロールはできるけどバタフライまではできない、

スキーではパラレルターンはできるけどウエーデルンまではできない、

というのと同じではないでしょうか。

「泳ぐ」ということで考えればクロールなら速くも長くも泳ぐことは

可能で目的達成、「滑る」ということであればパラレルターンでも下まで

いけるのでそれでいい、など目的は様々で人によってちがいます。

ただ、プールはどこでもプールかもしれませんがスキー場は屋外なので

例えば北米などの雄大な雪原でパラレルターン、よりもウエーデルンで

いく方がやっぱりいいですよね。

ゴルフもコースでする屋外スポーツなので単純に距離を

稼ぐ番手のFWが打てれば気持ちがいいです。

雄大な自然の中ではパラレルターンよりウエーデルン、をあえて

難しく言い変えれば、「知的好奇心がある」ということになるでしょうか。

ただただ「泳ぐ」から「水泳」になった時、クロールが大好きでも

平泳ぎやバタフライをすることでクロールがもっと良くなる

ヒントが見つかる、ということもあるでしょう。

 

【フェーズがちがうだけ】

 

ゴルフの場合、こうしなければいけないとかこうするべきとか

そういうことは特にありません。

その人のゴルフはその人だけのものなのでしたいと思うことを

したいようにすればいいと考えます。

クロールで泳ぐことが大好きでそれだけでいいというならば

もちろんそれでいいですし、クロールもいいけどそればかりも

飽きてきたから一旦ちょっと平泳ぎでもしようかな、バタフライを

習ってみようかなでもいいですし、わたしは始めたてで

今はビート板だけどクロールも平泳ぎも背泳ぎもせっかくだから

バタフライまで全部一通りマスターしたい、でもなんでもいいと考えます。

途中で考えが変わればそうなった時に考えればいいことで、

最初から無理にこうしなければいけないということは一切ありません。

最低でも18ホールという長丁場のゴルフであれもこれもコースで一気にはできません。

少しずつ一つずつ自分がしたいことを自然にしていけばいいと考えます。

 

【特定のフェーズの人に向けられたシステム?】

 

  1. はじめたてで今はビート板だけどバタフライまで一通りしたい人

    (ゴルフで言えばビギナーだけど上達までのイメージがしっかりある人)

     

  2. クロール大好きでそれ一辺倒だけどいつかはバタフライもしたいかもと思わないこともないけど今はこれでいいと考えてる人

    (ゴルフで言えば3、4番アイアンやUTをセカンドで多用している人)

     

  3. クロールばかりだったけど今、バタフライも習得したい人

    (スプーンとかバフィーは苦手だったけどどうしても攻略したい

    長いミドルホールがあるのでクリーク以上の番手も打てるようになりたいと考える人)

     

  4. バタフライまで全部一通りできて、その上でさらにもっと今のものに

    磨きをかけたいと考えている人(いわゆるベテランゴルファー)

     

クラブフィッティングは、クラブメーカーが販促のためにしていることが

多いので試打会等も同じですが、実質的には⑶もしくは⑷のタイプの人が

ほとんどでしょう。メーカーが単独でしている場合も多いので一気に

いろいろ試すということもしにくいのが実情です。

民間の企業の販促活動ですから当然と言えば当然で、試打会等は

ほとんどが無料なので良心的なサービスではありますがやはり限界もあります。

メーカー側から見ても「クラブフィッティングや試打会を活用

してください」とは言うもののドライバーやアイアンは、

⑶や⑷の人ならばある程度、最低限では打ててしまいます。

当たるのは当たっているのでほとんどの場合、よほどお客さん側に

決め打ち的な購買意欲がないことには、いいですね、で終わってしまう

ということも多いのではないでしょうか。

 

理想だけを言えば、距離を稼ぐ番手のFW、いろいろなメーカーのものを

⑴から⑷の人たちがまんべんなく気兼ねなく試すことができる、

そういう機会があればいいんじゃないかなと、考えます。

(既存のシステムの中ではなかなか難しいのかもしれませんが)

 

【長丁場のラウンドを加齢の中でプレーするゴルフがゆえに】

 

18ホールという長丁場のラウンドを加齢の中でするゴルフなので、

「今あたるクラブか、少し練習すればあたるクラブか」は誰にとっても常にあります。

ですので、それを定期的に自分でチェックできるところまでが

可能になればいいのにな、と考えます。

なかなか難しいかもしれませんが毎年リリースされる距離を稼ぐ番手の

FWの全メーカー全種類の試打会などあれば必ず行きます。

 

ビート板の人もクロールの人もバタフライの人も、自分にとっての理想の

バタフライに向けて、またそこまでの距離感(会得するのにかかる時間)

や練習方法(どういうタイプのクラブでどういう練習)などを掴む方法として、

距離を稼ぐ番手のFWを活用すること、ゴルフクラブを巡る既存の

様々なシステムもあり、最速でピンポイントで解に辿り着く事は

なかなかないかもしれませんがそれであっても、各メーカーが行う

クラブフィッティングや試打会を活用することは有効な

手段ではないでしょうか、という提言で今週は終わりです。

 

外出自粛も2週間となりました。

報道を散見していると今回をきっかけに日本のIT化がさらに進むのではとあります。

痛み分けをあっても社会がいい方向に向かうならこれはこれで良い面も

あるんだなと考えさせられます。

寒い春ですがみなさん体調管理に気をつけてお過ごしください。

今週も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

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2020/04/21        bridge   |