ゴルフクラブのお話 〜ゴルフ地図編②〜
みなさんこんにちは。
今週も閑話休題、ゴルフ地図編②です。
どうぞ最後までお付き合いください。
先週の①ではゴルフには「スイング」「ゲーム」「コミュニケーション」の地図がそれぞれあったとして、一番大きな「コミュニケーション」の地図をすでにお持ちの方はそのまま長くゴルフを楽しんでください、「スイング」の地図を広げているという方は今あるアナログ地図より、緻密で正確なデジタル地図が示されるその時(たぶんもうすぐ来ると予想)までは距離を稼ぐ番手のFWをコース上でポンポン打つ事を目指してください、「ゲーム」の地図を広げているという方は設定した目的地までの必要な技術・知識・体力などの「スイング&フィジカル」の地図に加えて、「経験値」というコンパス(自分のものがベストだが遠くを目指すほどシビアな状況判断の連続なのでそれが蓄積されるまでは信用できる人のものでもいい)があればなおいいです、というお話でした。
【「時間がかかる」ゴルフスイングについての考察】
「この練習をすれば必ず上手くなると言い切れる練習メニューはないがコツコツ積み重ねていけば、ある日突然上手くなるのが練習」とは元プロ野球選手の方の著書にあった言葉です。
またゴルフの練習は階段のように上達するとも言われます。
右肩上がりの上昇カーブ、というよりは最初は停滞が続くけどいきなりぽんと上に上がる、そしてまた停滞、しばらくすると上に上がるがまた停滞、を繰り返すので階段状で上手くなる、あるいはゴルフの練習は螺旋階段だという人もいます。
上がっているようで下がっている、下がっているようで上がっている、という事ですが
これも上手く表現されているように感じます。
しかし階段の踊り場があまりに長いと嫌になってしまうという方も多いと思われます。
ゴルフ上達についての「時間がかかる」のか「時間をかけている」のか問題ですが、
まずは、スイングの安定に「時間がかかる」ことへの考察です。
(中上級者などの熟練者の方の中にはじっくり「時間をかけている」という方もおられるかもしれませんが)
主に慣れの問題としての物理的に「時間がかかる」理由はゴルフのゲーム成立
(やむを得ない場合をのぞいて)が18ホール以上の場合がほとんどだから、
ということに尽きるでしょう。
ゴルフコンペに始まり、所属するクラブ競技、大小あるさまざまなアマチュア競技、
また各国で行われるプロのレギュラーツアーなどは短くても54ホール、大きな大会ほど
72ホールがスタンダードです。
「最終日はサンデーバックナインが勝負」などとよく言われますが優勝争いの中、
ここでスコアを伸ばす選手はそのツアーを制する位置にぐっと近づきます。
普段のラウンドでも終盤の数ホールでベストスコアを意識した途端に大叩きして
ベスト更新を逃した、という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
体力も集中力も厳しくなってくる中でのゴルフは大変でもあり醍醐味でもあります。
特にスイング立ち上げ期、ゲームも同時に意識することは最初難しいと
感じるかもしれませんが18ホールという長丁場に少しずつ慣れていってください。
【「時間がかかる」ゴルフゲームについての考察】
スイング立ち上げ期の次のフェーズ、18ホールを乗り切るスイングはあるがゲームが
安定しない、スコアで滞っている、練習をしているのにも関わらず階段の踊り場が
どこまでも、どこまでもある、しかもその先が上りの階段ならいいけど逆方向の階段なら
もうやめるかも、という方がおられるかもしれません。
このような方に一つ質問です。
プレーする時のご自身のスイングイメージ、動作としての全体的な大まかなイメージが
あると思われますが、それは自分にとって「攻め」的な動作イメージか、「守り」的な動作イメージかどちらでしょうか。
この「スイングの安定」の次のフェーズ、「ゲームの安定」で悩まれている方の多くは、ゴルフスイングを「攻め」的な動作イメージのみでされているのではないでしょうか。
【ゴルフは「攻め」か「守り」か】
この問いの回答、あくまで個人的見解ですが、ゴルフはスイングもゲームも両方、
攻めだけでも守りだけでもなく、「守りながら攻めている」という表現がその感覚に
おそらく近いのではないかな、と考えます。
スイング、ゲームの両面で「守りながら攻めている」のイメージ(無意識意識に関わらず)を持つことができるかどうか、この点に「時間がかかる」問題のポイントがある気がしてなりません。
今週のゴルフ地図編②はここまでです。
次週は閑話休題ゴルフ地図編③です。
どうぞお楽しみに。
今週も最後まで読んでくださりありがとうございました。