ゴルフクラブのお話〜フェアウェイウッド編(考え方)⑤〜
みなさんこんにちは。
ここまでのお話ではゴルフを始めた人の立ち上げ段階の一旦の終着点として距離を稼ぐ番手のフェアウェイウッド(以下FW表記)をコースの芝生の上からリズム良く打つ事を目指されてはどうかと提言、シビアなショットなのでクラブ選びも重要です(ざっくり言えば男性はアメリカのメーカー、女性は日本のメーカーのFWが人気)、敷居は少し高いかもしれませんがクラブフィッティングや試打会を活用しましょうということでした。
ここまでがフェアウェイウッド編(考え方)①〜③のお話です。
「距離を稼ぐ番手のFWには、今当たるものと少し練習すれば当たるものがあるので、試打会などのシステムを活用してチェックしてみましょう」というお話から「そもそもゴルフはなぜ上達に手間も暇もかかるのか?」というところに話が展開しました。
あくまで個人的見解ですが、結論として大人の場合、ほとんどの人が「目的」のゴルフに向かって加齢の中、忙しい日常の間を縫って練習するにも関わらず、根本解決と対処療法が混在することが多い現状では時間軸がイメージしづらいから、ではないかということを考察しました。
これが先週の④のお話でした。
③まではゴルフ立ち上げ期間(開始10年間ぐらいが目処)の中でもスイングのファンダメンタルを主にされている方へのお話です。
それに対して④はゴルフスイング立ち上げ期間後を深掘りした話なので、ゴルフクラブのFWの話からはやや脱線しています。
ですが、ここの主旨はゴルフを始めてみたいけどどうすればいいかわからない人や、もしかすると今ゴルフを途中でやめたくなっているかもしれない人へ向けて書いているのでもう少しお付き合いください。
今週の⑤も脱線は続きます。
【「手段」のゴルフ=プラットフォーム化されるゴルフ?】
「目的」のゴルフというのは、スコアがいくつだったとか、ティーショットが何ヤード飛んだとか、あそこのセカンドの番手は何番だったとか、いわゆるこれぞゴルフの会話、みなさんの興味があるところ(もちろんわたしもあります)、どこにでもよくあるゴルフの風景です。
では「手段」のゴルフというものがあるとして、それはどういうものでしょうか。
最近よく耳にする「プラットフォーム」という言葉、意味は土台となる環境など、とあります。「SNSプラットフォームはどこにするか?」など見聞きするようになって久しいですよね。
確かにゴルフはコミニュケーションツールとして非常に優れているところがあります。
ここに異論はありません。
一緒に1ラウンドを一度でもするとその記憶は意外となくならないものです。
1ラウンド、18Hは短くないということを思い知ります。
少し話が逸れますが「囲碁」「将棋」「ゴルフ」ができる(ここでのできる、は「ゴルフ」の場合は上手というよりも場の雰囲気を壊さずにみんなと楽しく回ることができるという意味で)と組織で出世するといわれるそうですが、遊んで楽しい人は仕事をしても楽しい、あとはゲーム上での先を読む機知がある、ということでしょうか。
また「ゴルコン」なるものもあります。
ゴルフ婚活の略の「ゴルコン」だったと思われますが、これもゴルフは1日仕事なので相手をどんな人かをよくみることができるということですよね。
いずれも社会人としての社交の場として(場合によっては止むなく押し切られる形で?)ゴルフを活用しましょう、という事かと思われます。
こうして考えると、ゴルフをコミニュケーションツールの一つの「手段」としてプラットフォーム化するということは、以前よりある事ですね。
ゴルフに限らず、お稽古ごとや学校の部活動から始まって、その人の趣味嗜好に関するものはいつでもなんでも仲間を形成するのに有効です。
ただこれはゴルフの場合、仲間を作って終わりじゃないですよね。
気の合う仲間が形成されてもそこでの関心事はすぐによくある「目的」の
ゴルフになっていくでしょう。
ゴルフがいかにゲーム性高く、コンペティティブな個人競技か、ここに
よくよく心当たりがある、という方も多いと思います。
良いゴルフ仲間がいることは間違いなく素晴らしい事ですが、人によっては(というかほとんどの人は)それだけではゴルフをするモチベーションの向上、もしかすると場合によっては維持にもならない事もあるでしょう。
優れたコミニュケーションツールの一つとしてずっと以前からプラットフォーム化されていた「手段」のゴルフはその入り口を過ぎると、「目的」のゴルフに行き着きます。
「目的」のゴルフへ突入すると、「手段」のゴルフは一定の役割を残すもののゴルフから遠ざかる人やフェードアウトする人も出てきます。
【「ゴルフ」と「ゴルフ産業」の図が一人一人を最適化する「ゴルフ地図」へ変換される時代へ】
ここまでのそれぞれの認識を整理してみましょう。
「目的」のゴルフは「結果」のゴルフに、「手段」のゴルフは「プラットフォーム化されるゴルフ」改め、「プラットフォーム化されるゴルフ産業」へとそれぞれ言い換えられることができます。
(個人的には「プラットフォーム化されるゴルフ産業」については個別にアイデアや提言があるので機会があればまた書きます。)
ここで一つのイメージが浮かんできます。
スポーツやゲームとして何かしらを競う「ゴルフ」があってその周りを
取り囲むように「ゴルフ産業」があるという図です。
そしてこの図を、ゴルフをする一人一人を最適化していくゴルフ地図に
変えて考えてみましょう。
最初の位置がどこで、現在地はどこで、最終目的はどこで、ここへ
行き着くためにはどうすればいいか、ということをゴルフをする一人一人が
いつも認識することができるようになる。
こんな時代は意外とすぐに来るのかもしれません。
コミニュケーションツールとして優れてはいるが、ゲーム性の高い個人競技でもあるゴルフというスポーツに内包されていた矛盾が、一人一人を最適化することで今よりももう少し変化することができるかもしれません。
次週の⑥ではこの可能性を考察していきます。
ゴルフを立ち上げている人へのゴルフクラブのお話FW編(考え方)から
少し脱線した話が今週も続きましたが⑤はここまでです。
もしかするとかなりの脱線かもしれませんが、これも何かしらやたらと
哲学的になりやすい自粛期間中、新コロ騒動下の影響だと温かく読んで頂ければ幸いです。
最近は日が伸びてきました。
季節が変わる中で新しい楽しみが一つでもあれば毎日の気持ちも違いますよね。
今週も最後まで読んでくださりありがとうございました。