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新着情報  2020年08月17日

ゴルフクラブのお話〜ウェッジ編(考え方)①〜

みなさんこんにちは。

今回からウェッジ編です。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

いよいよアプローチ、パッティングといった、スコアに直結していく

大切なショット、クラブのお話です。

そこで4週のお題についてですが、内訳は気持ち→動き→クラブ→まとめ、といたします。

 

【『ゾーン』状態であればうまくいくことをどの時点で経験するか】

 

当然ではありますが、ゴルフは「ターゲットゲーム」です。

ホールが進み、ターゲットが狭くなるにつれて、結果に対してのプレッシャーは大きくなります。

これは誰もがそうです。

ゴルフがゴルフたる所以、ゴルフの深いところです。

結果が気になりだすと、インパクトに気がとられてしまいますが、「感情的意識」に引っ張られて即調味料、ではなくショートゲームこそ深呼吸して味わってください。

 

普段からボールを打つにあたり、インパクトをインパクトで調整する打ち方が

癖づきそうな人は「要入院」「要治療」となる前に薄味に慣れましょう、

味が少しぐらい思っていたのとはちがっても、だんだんと良いお出汁が

とれるようになりますから、ご自身で作られたお料理、あまり嫌がらずに体には

いいはずなのでありがたくお召し上がりください、と書きました。

「インパクトをインパクトでする」は最後のショートゲームに悪影響が出てしまうから、

がその理由です。

 

しかし、初回のテーマである、「気持ち」の回で述べたいことは、

ずっと再三お伝えしてきている、「プレショットルーティン→スイング→インパクト→結果」という一連のゴルフ動作は決して「じゅうぜろ」じゃないという事、

特にショートゲームはそうではないかなという事です。

「スイングのちインパクト」、がどれぐらいの割合だったかという、考え方です。

濃淡、グラデーションのような感覚でとらえてみてください。

(むしろ飛ばさなくてよいショートゲームで10もしくは0、のそんなユニークな人はそうはいてません)

 

ゴルフの目的をゲーム、スコアに置いてされているプレイヤーの方も

そうでない方もいろいろおられるかと思われますが、良い意味でその

ゲームに没頭できている人はどのようなキャリアでどのような打ち方で

どのようなレベルの人でも良いショット、良いパットを放たれます。

もちろん、1日を通してその良い調子を維持し続けられるかという

ことに関しては、アマチュアプレイヤーの場合、経験者が有利ですが

これからの方は1ラウンドのどこか、1回でもそのようなショット、

「没頭(ゾーン)ショット」が出ることを目指してみてください。

 

結果もよければ言うことはありませんが、その場の雰囲気に溶け込んだ、

素直な感覚で放たれたショットは結果にかかわらず一目瞭然です。

特に始められて間もない方やスイングにお悩みの方など、今はラウンド

するだけで精一杯という方は、いきなりフルショットではなく、このショート

ゲームの部分、アプローチショットやパッティングからこの「ゾーンショット」を

意識的にお試しください。

 

少し脱線しますが、コースでなかなかリラックスできないという方の

お話をうかがっていて、「気持ちが落ち着くアイテムをコースに持って

いかれたらどうですか?」とお返事したところ、その方は少し考えられて

「空のお弁当箱でもいいですか?」と言われたことがあります。

ウエアとかタオルとか扇子とか時計とかなんでも普段の自分が

使っているアイテム、の意味でお話したのですがさすがにお弁当箱は

予想できませんでした。

会話にそれだけ真剣に耳を傾けてくださるという事と、いかに真面目に

物事をとらえられている方が、こちらが考えているよりもやはり多いのかな

という事を感じました。

 

ゴルフの最初の人たちのクラスにてアドレスは「腕をだらん」と説明しますが、

よく聞かれる方も多いと思われます。

この「腕をだらん」は超大事ですが、「腕をだらん」とすることはダメな事、

そんな適当ではないはず、と頭で思ってしまっているとまずこのような

アドレスにはなかなかなりません。

 

しかし、ここで「ゾーンショット」の出番です。

短時間で終わる練習場はともかく、長時間滞在するコース上は、

どんな人であっても時間が過ぎて気持ちがほぐれてくると、リラックスしてきたり

集中状態、没頭状態、いわゆる「ゾーン」の状態になります。

するとやはりよいショットが出やすくなります。

この時のスイング感覚、身体を使って記憶できれば一番いいのですが、

そこまではいかなくとも、そのような精神状態になれば誰でも気持ちの

良いショットがちゃんと出ることをしっかり認識してほしいと考えます。

自分のボールに近づいてライを確認した時に何となくうまくいきそうだな、

とかパターの順番を待っている間に今日は晴れて良かったなとか、

気持ちがその場所に対して素直に反応してくると誰でもよいショットは出やすくなります。

そのプレイヤーの中で「スイングのちインパクト」のグラデーション天気図が高気圧優位の「晴れ」のいい感じとなります。

ですので練習場では打ち方や動きのイメージを繰り返しますが、コースでは細いかことよりも五感や小道具を使って自分自身をリラックスさせてあげてください。

 

日本のコースは行かれる場所によってはカジュアルに回れるところが

まだまだ多くはないかもしれません。

また、場合によっては気を遣うシチュエーションが多い中でプレーする

ラウンドもあると思われます。

緊張するラウンドになりそうだと予想される時はそれはそれで良い練習となります。

が、ゴルフはマナーのスポーツなので、そういった事がプレーに関して与える影響は非常に大きく、心身を考えるとデリケートな面でもあります。

時には後ろからせっつかれたりすることもあると思われます。

これらが嫌でゴルフが苦手だという方も少なくないでしょう。

ゴルフコースに不慣れな人たちがマナーの範囲で楽しめるような環境をゴルフ業界がもっともっと整備してもいいのかもしれない、とも個人的には考えます。

セルフプレーが進み、課題は把握しているものの、ゴルフコースそれぞれが

バラバラで対応することも限界があります。

もちろんプレーファーストであればあるほどいいに越したことはありません。

しかし誰にでも最初はあり、初めからうまく回れる人はいません。

経験の豊富なプレイヤーがこれからゴルフを始められる人を少し待つ事ができるような風潮にならないかな、またはそういうシステムが一斉に出来ないかなという個人的な将来への希望も今回併せてここに書かせていただきました。

(これが解消へ向かうかもしれない個人的一考があるのですがそれはまた別の機会に書きたいと思います。)

 

イメージ経由で「スイングのちインパクト」を目指すにあたり、ショートゲームでは特にマインドフルネスな「ゾーンショット」を使えれば実現しやすいのでぜひお試しください、というお話でした。

 

今回はここまでです。

国内女子ツアー第2戦、『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』が軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)にて3日間で行われ、昨日無事に終了しました。

優勝された笹生プロは今年がプロデビューのルーキーながら2戦目にして初戦のリベンジを果たすという堂々の大器ぶりでした。

避暑地とはいえ夏場の試合にもかかわらず、2位タイに入られた主婦もされているだろうプロお二人の活躍も個人的には素晴らしいなと思いました。

毎試合の優勝ストーリーももちろん面白いですが、JLPGAの公式ページにも書かれていたように幅広い世代のプロたちが活躍するツアーなんて本当に最高ではないでしょうか。

身体には気をつけて異例のシーズンを盛り上げ、乗り切っていってほしいです。

今週は米女子ツアーのメジャー初戦、全英女子オープンがあります。

偶然とは言え、日程がうまくハマっていますね。

週明け、どんな感想戦となるか今から楽しみです。

お盆は過ぎましたがまだまだ暑い日中、プレーや練習の際は熱中症に

くれぐれもお気をつけてください。

それでは今週も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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2020/08/17        bridge   |