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新着情報  2020年09月7日

ゴルフクラブのお話〜ウェッジ編(考え方)④〜

みなさんこんにちは。

台風被害は大丈夫でしょうか?

さて今回はウェッジ編④です。

予想通り、4週ではおさまりませんでしたが今回もどうぞ最後までお付き合いください。

 

お待たせいたしました。

今回の④では「クラブ」(後半)として『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれない、かつ歴10年未満の方への提言です。

 

グリーン周りのアプローチショットやロングパットなど、

シンプルに見たままボールを「ぽんと打っていく」ができない、という方は

『スイングをオリジナル解釈』されている可能性が大きいと前回では書きました。

『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれない、かつ歴10年までのプレイヤーの場合、寄せるよりもうまく打つよりも、大事なことは「見えたように振っているか」

ということです。

 

 

【まずは転がしから】

 

例えば、グリーン周りからであまりシビアではないライからの10ヤードほどのチップショットを打つとしましょう。

10ヤードの距離でボールのライも悪くない状況、ウェッジで強く打つ(あるいはどうしても強く打ってしまう)プレイヤーの場合であれば、その方へはその日のラウンドのアプローチは全部、パターか7番などで転がしていく方がいいと提言いたします。

 

レッスン書などでよく見かける、「距離=番手ではない」ということです。

ボールを上げたほうがいい場面はロフト角のあるウェッジの選択となりますが、別にそのような場面でもなく、みんながウェッジを使っているから何となくといって、無理に使う必要はありません。

もちろん番手選択はプレイヤーの自由ですが、距離が何ヤードでもインパクトが強くなる、もしくは手元の運動量が多くなってしまう(この使い方をする人が多い)というプレイヤー、まずはロフト角の少ない番手、7番やパターで転がしてください。

 

 

 

【小さいショットこそ難しい】

 

経験が大きなスポーツなので機会損失を避けることは非常に重要と考えますが、ここは判断となります。

練習が間に合わなかったと潔く考えて、そこでは別に善処する方が後々のためとなる場合も多いです。

理由は簡単、ゴルフはゲームなのでそういう見極めが大事だから、です。

そこでいきなりはできない動きもあります。

それがコース上だとなおさらです。

個人的見解ですが極端な話、バンカーさえ無理に打つことはないと考えます。

 

2019年、ゴルフのゼネラルルールが大幅に改正されました。

その中の一つ、2ペナルティーを払えばバンカー内のボールをピックしバンカー外に出して、そこから打っていくことも正式なルールとして追加されました。

「打ちたくなければバンカーから打たなくてもいい」というこのルール、個人的には大賛成です。

正確にいうとせっかくだからスコアより経験(練習)と、一度や二度はチャレンジしてもいい。(いけそうなら)

そして結果もし出なければ、それ以上そこではもう無理に打つことはありませんよ、というのがその考えです。

ゴルフコースでのプレー時間は他のプレイヤーとの共有物であることも大きな理由ですが、大きいショットの方が難しく、小さいショットの方が簡単と感じられている間は、アプローチやバンカーが安定して成功することはないのではと考えるからです。

 

 

【ロフト角40度台の単体ウェッジのすすめ】

 

少し前にさかのぼりますが、「昔よくしていた、7番アイアンでのハーフスイングの練習は今のクラブ事情下ではその限りではないのではないか」と書きました。

理由は簡単、今の打ちやすいハイテクアイアンでは少しきつい表現ですが、「雑な動き」「曖昧なイメージ」(ともに自覚はない)になるからです。

これでは7番アイアンでのハーフスイング練習の意味がありません。

もしかすると体感されている方もおられるかもしれません。

 

 

『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれない、かつ歴が浅い人がしっかりしたアイアンをチョイスしている確率はおそらく低いでしょう。

仮にそこそこのしっかりアイアンをお使いであっても、ウッド系はこのご時世、ハイテククラブでしょうから、よほど競技志向のプレイヤーじゃない限り、7番アイアンでのハーフスイング練習なんて主体的にはなかなかできない、しないと思われます。

ドライバーやFW、UTなどのウッド系進化が目覚ましいクラブ事情の中、そのアイアンがプレイヤーそれぞれにどの程度適切か、ということをプレイヤー自身がなかなか見極められているのかわからないのにその練習は果たして?というのが理由です。

このお話はあくまで個人的な体感ですので、うまく伝えられているか、もしかすると少し難しいかもしれません。

 

端的に書くと、ゴルフを1ラウンド回って、アプローチを一切しないやバンカーを全く打たないで済む(罰打なしで)ということはまずあり得ないでしょう。

『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤーの方へは、いきなり無理にスイング練習!(確かに有効で大事な練習で、昔からの風習とは言え)とかよりも、もっともっと簡単(に感じやすい)で現実的な練習をしましょう、という提言です。

 

7番アイアンでのハーフスイング練習よりもそれよりもっと小さい振り幅で打っていける、7番でのランニングアプローチの練習や、キャビティではない単体ウェッジのピッチングウェッジ(以下PW表記)相当のもの(およそロフト角46から48度)を1本入れられることができるなら、それでまずはハーフスイングの練習をしてみてください。(お持ちの7番アイアンではなく)

 

『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれない、かつ歴が浅いプレイヤーにとって、これらの練習はスイングの練習にもなり、アプローチの練習にもなることでしょう。

そして、7番ランニングやPWハーフが練習ではうまくいくのにコースで試すとなかなかままならないと、少しずつ実感されることもあるのではないでしょうか。

 

今現在がどのような状況でもそれに対して、正しい練習を正しい順番で少しずつすることが結局は1番の近道です。

「小さいショットの方が難しい」、その難しさの正体は結果へのプレッシャーですから、誰にとってもそれは同じです。

焦らずじっくり練習に取り組んでみてください。

 

今回はここまでです。

少し前置きが長くなりましたが、今回の内容は折に触れて何度も繰り返し書いていきます。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020/09/07        bridge   |