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新着情報  2020年11月16日

ゴルフクラブのお話〜パター編(考え方)③〜

 

 みなさんこんにちは。

秋のマスターズが終わりました。

5ヶ月後の春のマスターズを見てから考えたいと思います。(特に誰にも頼まれていませんが)。

今回はパター編③「余暇ゴルフの上達において一番険しくて大きな山はどこか?」です。

前回②から引き続き、今回③もパター選びの内容の前にスコアから紐解くパター編(考え方)です。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

【前回②のあらすじ】

 

余暇ゴルファーのみなさんは形や意識に関わらず、まず振り遅れずにクラブをスイングしましょう、「振り遅れない」とは「クラブ丸々一本が右から左(左から右)」のことで、この動きは振り上げる必要のないパターから練習可能です。

最初はぎこちないかもしれませんが、なるべく反動を使わずにパター一本丸々を左右にストロークすることで「テークバックがつかえる」ように、テークバックが使えると「スイングの始動意識」がわかり、「スイングののちにボールが飛び出す」のイメージがつかめます、というお話でした。

 

【余暇ゴルフの上達において一番険しくて大きな山はどこか?】

 

ここからはスコアの話です。

余暇ゴルフの中で一番険しくて大きな「山」は結論から申し上げると、80台後半を前半にする」ところだと個人的には考えます。(前提は成人男性、細かくみると女性の方は少しまた別)。

 

これを読まれて、どう思われたでしょうか?

「ああ、そうだなあ」という人もいれば、「ふーん、そうなんだ‥。」の人もおられるかもしれません、反応が見れず残念です。

「ふーん、そうなんだ‥。」さんの「‥。」の中を当てたいと思います。

100を切るところではないの?」

あるいは

100を切りたいという今の自分の悪戦苦闘は徒労なの?」

ではないでしょうか?

 

話が少しそれますがスコアの過程の中で、この「100」という数字をはさむゴルフってうまくできているなあ、と。

きっと偶然なんだと思いますが、技術やコースや距離云々以前に「100」と「99」の響きのちがい、こんなにわかりやすく感覚に訴求する数字ってないんじゃないですかね?

少しずれて、もしこの「100」の意味のところが「90」や「110」ならどう感じるかなと。

あまりくわしくないですが、ボウリングのスコアでも区切りってきっとあるんだろうなって思いますが、平均スコアやベストスコアを聞いて、その数字がいくつであっても、なんだかその人のイメージに奥行きが出てくるゴルフって良くできているなあといつも思います。

 

【スイングとスコアメイクにかけるエネルギー配分を逆転させる】

 

話を戻します。

表題は、プレイヤー自身の意思として、スイングやボールを打つことにエネルギーをかけたい間はスコアは一旦、横に置いておきましょう、それから意思にかかわらずスイングやボールを打つことにエネルギーがかかってしまうという人は、先にスコアメイクを考えましょう、という意味です。

 

少し説明いたします。

ゴルフのゲームには2つのエネルギーが要求されます。

ボールを打つ、スコアを作る、の2つです。

これらは「しっかり」さんほどコースでは苦戦、

「まっすぐ」さんほどスコアになっていく、というぐらいつながっている

ものではありますが、むしろつながっているからどう動かすにしても、

ボールを打つのにインパクト前後で意図してエネルギーをかけないことが大切です。

 

「それではボールが飛ばないのでは?」

という疑問が出てきます。

「なんとなく振っているのにしっかり飛んでいる」を可能にしている動きや意識、それが視界で確認できる範囲の動きを管理する事、つまり「テークバックを使う(最初は使おうとする意識、最終的な理想は無意識にでも使えている状態)」です。

さらにこれは否が応でもパッティングに一番現れ、ひいてはスコアに差が出る、と考えます。

 

長くなりましたが、よく言われる「100」の「山」はあり、慣れるまでは前後半で「50」と「49」というのはプレッシャーもあります。

ただしこれは経験のある方もおられると思いますが、「100」を切っても「90」が切れない、あるいは「90」を切っても「80」が切れそうにもない、それどころかそもそも「80台前半」がなかなか出ないなど、かけるエネルギーに比例するかのように階段の踊り場が続く現実が待ち受けているよ、と。

これは「余暇ゴルフあるある」です。

現状維持ならまだしも「よーし」と力が入れば入るほど、スコアが遠のく、できていたことができなくなるのはなぜでしょう?

 

今回はここまでです。

次回④は「グリップが苦しい余暇ゴルファー」です。

100の山の話はどこ行った?」という方もおられるかもしれませんが、

もうしばらくお待ちください。

100だけを切りたい」のか「100を切るのは通過点」で少しちがいます。

どちらであっても、パターでは反動なしでクラブ一本を左右に動かし、「振り遅れない」「テークバックをつかう」の練習をしていくと良いことがあります、というお話でした。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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2020/11/16        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜閑話休題「ゴルフの練習編④」〜

みなさんこんにちは。

今回は閑話休題「ゴルフの練習編④」です。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

【前回のあらすじ】

 

前回③では『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤー改め、『しっかり』さんのスイングを少しだけ深堀りしました。

ゴルフのスイング方法として意識を経由させるのは「身体かクラブか」はどちらであってもあまり問題はありません。

それよりも「振り遅れずにスイングする」をまずは目指しましょう。

しっかり振り下ろすために振り上げられたトップ位置やその動作はフルスイングのそれではありません、というお話でした。

 

(ちなみにパター編にて「振り遅れないスイングとは?」を引継ぎ考察中)。

 

【3/4と4/4の間にある大きな差】

 

ゴルフは最終的には「飛ばして、とめて、入れる」のくり返しです。

トーナメントプロは当たり前ですがスコアのプロ、ある意味ではバーディをとっていくのが仕事ですので、リスクやリターンを計算しながら、豪快なフルスイングのショットと繊細なタッチのアプローチやパッティングでコースを攻略していきます。

必要に迫られてフルスイングでボールをかっ飛ばしていきますが、スコアメイクを支える優れた距離感があるから、ボールを「飛ばしていく」「とめていく」のフルスイングが可能となります。

 

フルスイング、4/4スイングから出る飛球は一見豪快そのものでも、その中身は見た目より緻密で繊細な技術や感覚、それからリスクやリターンの計算がしっかりとされているコースマネージメントという根拠があってのショットです。

 

とは言え、せっかくゴルフをするのだからボールを気持ちよく飛ばしていきたいという方も多くおられる事でしょう。

フルスイングをしてはいけないというお話ではありません。

コース上でそのような場面がきたら思い切ってしていくべきです。

お伝えしたいことはフルスイングとスリークォーターショット(3/4)を使い分けていきましょう、です。(距離が3/4になるわけではない)

形や見た目を人にどうこう言われても気にする必要はありません、自分なりの感覚の中のスイング幅や動きで十分、動画を撮影するのもいいです。

 

【身体をしんどく使う】

 

フルスイングとスリークォーターショットの使い分けができそうだと感じてきたら、次はもっと短い距離、1/4や2/4(まっすぐさん)のスイングに、こちらも厳密ではなくてもいいので、クラブの番手を変えながら練習をしてみてください。(ティーアップ可)

 

「距離感」の練習のポイントは、スイングの結果ではなく、スイング時の身体へ意識を向けながらすることです。

「スイングの結果、つまりボールの行方や手に伝わる感触には意識を向けないでクラブを振ってボールを飛ばしていく」練習をしてみてください。

最初はうまくあたらず、「ああまたダメなやつ‥次はもう少ししっかり振って‥」と再び元の考えになるかもしれません。

しかし、その頼りなく感じる飛球は会心ショットではないかもしれませんが、いわゆる「ミスショット」でもありません。

 

2/4スイング(まっすぐさん)としていますが、この「ちゃんとはあたっていないけどミスショットでもないあたり」を認識できている(おそらく無意識に)人が「まっすぐ」さんです。

飛距離や良いあたりの誘惑に負けず、インパクトを小手先で合わせないで小さく振っていけるということは、結果がどんなボールであっても、それだけで身体をしんどく使えている、といえます。

 

【「しない」をする】

 

ゴルフスイングに求められるものは、目まぐるしく変わっていく各シチュエーションごとに対応する「反射神経的な動き」というより、変わっていく場面や感情に対して、どんな時も確実に同じ順番で動かしていけるかどうかの「発表系の動き」だそうです。

これはよくわかりますし、ゴルフスイングの動きそのものに運動神経がそこまで必要ではないといわれる所以でしょう。

ですのでものすごく真面目に書けば、動きや状況判断、コース情報など、頭の中を整理してショットをすることが大切です。

 

できたらいいな、にはキリがありません。

むしろ「何もしない」という動き(実際はクラブを「グリップ」しボールに対して「アドレス」するという静の動作はある)に意識を使ってボールをぽんと打ってみる、最初のうちは「しっかり」ではないかもしれませんが、そうして打ったその動作が「遺伝子レベルでできる」動作となります。

 

今回はここまでです。

「しっかり」さんの「しっかり振ってしっかり飛ばす」のお気持ちはよくわかります。

しかし、本当に「しっかり」飛んでいるボールというのは、スイング後の結果に意識が向けられているものではなく、スイング過程に意識が集中された結果だというお話でした。

 

フルスイングではない、距離感をつかむ練習では「しない」意識を使って、クラブを振ってボールを飛ばしてみてください。

すると少しでも身体をきつく使っていけるようになります。

長い棒を振りますので一見派手に見えますが、ゴルフのスイングがストレッチされた動きだと実感していただけるのではないかなと考えます。

 

それでは今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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2020/11/16        bridge   |