ゴルフクラブのお話〜パター編(考え方)③〜
みなさんこんにちは。
秋のマスターズが終わりました。
5ヶ月後の春のマスターズを見てから考えたいと思います。(特に誰にも頼まれていませんが)。
今回はパター編③「余暇ゴルフの上達において一番険しくて大きな山はどこか?」です。
前回②から引き続き、今回③もパター選びの内容の前にスコアから紐解くパター編(考え方)です。
どうぞ最後までお付き合いください。
【前回②のあらすじ】
余暇ゴルファーのみなさんは形や意識に関わらず、まず振り遅れずにクラブをスイングしましょう、「振り遅れない」とは「クラブ丸々一本が右から左(左から右)」のことで、この動きは振り上げる必要のないパターから練習可能です。
最初はぎこちないかもしれませんが、なるべく反動を使わずにパター一本丸々を左右にストロークすることで「テークバックがつかえる」ように、テークバックが使えると「スイングの始動意識」がわかり、「スイングののちにボールが飛び出す」のイメージがつかめます、というお話でした。
【余暇ゴルフの上達において一番険しくて大きな山はどこか?】
ここからはスコアの話です。
余暇ゴルフの中で一番険しくて大きな「山」は結論から申し上げると、「80台後半を前半にする」ところだと個人的には考えます。(前提は成人男性、細かくみると女性の方は少しまた別)。
これを読まれて、どう思われたでしょうか?
「ああ、そうだなあ」という人もいれば、「ふーん、そうなんだ‥。」の人もおられるかもしれません、反応が見れず残念です。
「ふーん、そうなんだ‥。」さんの「‥。」の中を当てたいと思います。
「100を切るところではないの?」
あるいは
「100を切りたいという今の自分の悪戦苦闘は徒労なの?」
ではないでしょうか?
話が少しそれますがスコアの過程の中で、この「100」という数字をはさむゴルフってうまくできているなあ、と。
きっと偶然なんだと思いますが、技術やコースや距離云々以前に「100」と「99」の響きのちがい、こんなにわかりやすく感覚に訴求する数字ってないんじゃないですかね?
少しずれて、もしこの「100」の意味のところが「90」や「110」ならどう感じるかなと。
あまりくわしくないですが、ボウリングのスコアでも区切りってきっとあるんだろうなって思いますが、平均スコアやベストスコアを聞いて、その数字がいくつであっても、なんだかその人のイメージに奥行きが出てくるゴルフって良くできているなあといつも思います。
【スイングとスコアメイクにかけるエネルギー配分を逆転させる】
話を戻します。
表題は、プレイヤー自身の意思として、スイングやボールを打つことにエネルギーをかけたい間はスコアは一旦、横に置いておきましょう、それから意思にかかわらずスイングやボールを打つことにエネルギーがかかってしまうという人は、先にスコアメイクを考えましょう、という意味です。
少し説明いたします。
ゴルフのゲームには2つのエネルギーが要求されます。
ボールを打つ、スコアを作る、の2つです。
これらは「しっかり」さんほどコースでは苦戦、
「まっすぐ」さんほどスコアになっていく、というぐらいつながっている
ものではありますが、むしろつながっているからどう動かすにしても、
ボールを打つのにインパクト前後で意図してエネルギーをかけないことが大切です。
「それではボールが飛ばないのでは?」
という疑問が出てきます。
「なんとなく振っているのにしっかり飛んでいる」を可能にしている動きや意識、それが視界で確認できる範囲の動きを管理する事、つまり「テークバックを使う(最初は使おうとする意識、最終的な理想は無意識にでも使えている状態)」です。
さらにこれは否が応でもパッティングに一番現れ、ひいてはスコアに差が出る、と考えます。
長くなりましたが、よく言われる「100」の「山」はあり、慣れるまでは前後半で「50」と「49」というのはプレッシャーもあります。
ただしこれは経験のある方もおられると思いますが、「100」を切っても「90」が切れない、あるいは「90」を切っても「80」が切れそうにもない、それどころかそもそも「80台前半」がなかなか出ないなど、かけるエネルギーに比例するかのように階段の踊り場が続く現実が待ち受けているよ、と。
これは「余暇ゴルフあるある」です。
現状維持ならまだしも「よーし」と力が入れば入るほど、スコアが遠のく、できていたことができなくなるのはなぜでしょう?
今回はここまでです。
次回④は「グリップが苦しい余暇ゴルファー」です。
「100の山の話はどこ行った?」という方もおられるかもしれませんが、
もうしばらくお待ちください。
「100だけを切りたい」のか「100を切るのは通過点」で少しちがいます。
どちらであっても、パターでは反動なしでクラブ一本を左右に動かし、「振り遅れない」「テークバックをつかう」の練習をしていくと良いことがあります、というお話でした。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。