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最新の情報をお届けします。

ゴルフクラブのお話〜閑話休題「ゴルフの練習編②〜

みなさんこんにちは。

今回は閑話休題「ゴルフの練習編②」です。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

【前回①のあらすじ】

 

前回①では他者からのアドバイスを介する練習に煮詰まった場合、「クラブを動かす」のか「身体を動かす」のかを明確にして練習されると良いのでは、というお話でした。

今回②のお題は「クラブを動かす」と「身体を動かす」はどちらがいいか?です。

 

【「なんとなく」でできる動きを見極める】

 

もともと個々人で幅があるゴルフスイングの結論は決して一つではありませんが、クラブでボールを打つ動作の大切なポイントの一つに「振り遅れない」ことがあります。

ではなぜ振り遅れないことが大切なのか、それは「距離感を出していきやすいから」です。

もしかすると少なからずみなさんにも経験があるかもしれませんが、打ち方や振り方などスイングのことをあれこれと考えながらゴルフをプレーすることは至難の技です。

 

コース上では「うまく振ろう」や「やってきた成果を」ではなく、リズムやバランスなど自分の状態を意識して身体や気持ちが硬くならないようにほぐしながら、少しずつゲームに集中していくことができればいいのですが、これが難しい。

なぜ難しいか?

「ボールにしっかりとあてたい」と考えてしまうから、でしょう。

前置きが長くなりましたが、「振り遅れず」に打てそうであれば、どちらでもいいと個人的には考えています。

 

もう少し解説いたします。

ウェッジ編では「アプローチをぽんと打つ」や、FW編では「コース上からなんとなく振ってなんとなく飛ばす」ができるプレイヤー、そうではないプレイヤーがいます、と書きました。

後者の人たちの考えは、(クラブを)しっかり振って、(ボールに)しっかりあてて、しっかり飛ばす、ではないでしょうか。

まずは「しっかり」より「なんとなく」です。

もう少し遠慮のない表現をすれば、「その動きは遺伝子レベルですか?」です。

 

【ゴルフクラブのヘッドを「持ち」上げられているか?】

 

前回①にて「スイング中の腕の役割として、腕は腕だけでは使っていない」としましたが、これは特別な動きでもなんでもなく、人が日常生活の中で普通に何も考えずに自然に行われている動作、一つ一つ「しっかりと」とは考えません。

 

ウェッジ編の「バンカー」にて、『バンカーのみオリジナル解釈』のプレイヤーは「クラブヘッドを振り上げられていない」、『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤーは「クラブ丸々を上げてしまっている」と書きました。

 

ゴルフクラブのヘッドを振り上げるという動作は「持ち上げる」に近い動作です。

重い荷物を上げる時、腕を使って荷物を持ち、身体の力で「持ち」上げていきます。

これを軽くて長い、ヘッドバランスがあるゴルフクラブで練習します。

 

するとどうなるか。

ほとんどの方が「不安定」や「グラグラ」などと思われます。

(ゴルフクラブは長さがあるのでしょうがないのですが)

どこが不安定?

手に伝わる感触が、です。

でもだからいいんですよ、と。

 

【不安定だから動きとして安定する】

 

少し不安定だから次の動作に遅れずに移りやすい、その結果、動きとして「安定」します。

しかし「しっかり」さんたちは頭がいいので、トップの形そのものを「少しの不安定」も許さず、むしろ「安定」させようとしまうあまり、「クラブ丸々上げる」や、もう「クラブヘッドを振り上げない」でおこう、となります。

自分が安定しても仕方ないのですが、「ボールをしっかり飛ばす(あるいは確実にあてていく)」の考えがそうさせているんだろうな、と。

 

ボールも自分もその場から動いていないからボールには当たりますからと、心配症な「しっかり」さんをなんとか説き伏せて、いやがる「不安定」スイングをしてもらいます。

その後、返ってくる答えはこうです。

「ちゃんと当たっていない気がする」

はい、だから「練習」をするんですよ、と。

 

一部ですがご紹介いたしましたこの例を、今読まれたみなさんがどう思われたかはわかりませんが、個人的な考えとして、クラブヘッドを「持ち」上げられていたら意識はなんでもいいかな、です。

 

【「練習」と一口に言うけれども】

 

理由はゴルフスイングを説明するのに、言葉自体にそこまでの意味はないと感じるからです。

それよりも大前提として、『バンカーのみオリジナル解釈』のプレイヤーの方はともかく、『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤーの方に関して、その人自身が自分の意識と状態があまり一致していないのでは、もしそうならば、ここの整理がまず先ではないかな、と。

 

今回はここまでです。

次回の閑話休題「ゴルフの練習編③」では今回を踏まえての、「練習」と一口に言うけれども、です。

それからクラブのパター編(考え方)ではこちらも今回にて述べた「ゴルフクラブを振り遅れないとはどういうことか?」を考察していきます。

もしよろしければ合わせてどうぞお読みください。

それでは今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

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2020/10/29        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜ウェッジ編(考え方)まとめ〜

みなさんこんにちは。

今回はウェッジ編まとめです。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

以前にも書きましたが、2010年からの新ルールで新溝に関する規制があったように

ウェッジ(アイアン)は重要なクラブです。

新溝規制より少し前にあった、ドライバーの高反発規制より速やかだった記憶があり、

ボールを上げる事や止める事は飛距離よりも重要な技術なんだなと考えたものです。

ウェッジ編を10回に渡り述べてきましたがまずお伝えしたいことは、振り幅の

小さいショットやショートゲームの重要さに気がつく事、それだけで階段を一つ

上がっているということです。

 

はじめられてすぐの人であればなかなかご理解いただけないかもしれませんが、

ゴルフのスコアメイクは「アナログ」な面が大きいです。

このアナログ作業をどうやって乗り越えていくか、練習方法も所々で

お伝えいたしましたが、コース上での場数が大きいこともやはり否めません。

 

(「練習の質と量」という余暇でゴルフをプレーされる方の大命題を閑話休題として別枠で考察中)

 

実戦経験を積んでいく上で質の面ではメンタルが、量の面では練習環境が重要です。

それらを整えていく過程の中で「絶対にしなければならない」とあまり思い過ぎず、

難しそうだからとパターを選択などのプレーであれば、その冷静なジャッジ自体

も実力のうちです。

慌てずにご自身のペースを掴んでいってください。

 

ウェッジはスコアメイクの上でも鍵を握るクラブの一方、自分にとって

今のクラブがベストか、合うものがどれか、なかなか分かりづらいという側面もあります。

ショートゲームの場合、ロングショットに比べてミスの許容範囲が狭いという

技術的な難しさと結果へのプレッシャーという二重の難しさがあるからですが

後者のプレッシャーに関して、これは誰にとっても同じこと、

ゴルフにはつきものと考えてください。

その上で、「使いづらいウェッジは使わない」です。

 

「バンカーショット」については字数を多く割いて述べました。

ある意味でこんなに「アナログ力」(もちろんいい意味)が試されるショットはありません。

スイング面でもバンカーショットがスムーズに打てているなら、そこまでスイングに思い悩む必要はない、むしろ自信を持っていいとさえ個人的には考えています。

それぐらいバンカーからのショットはいろいろな意味でバロメーターではないかなと。

またバンカーに未だ苦労することが多いというプレイヤーの方へは、「バウンス角」の大きいサンドウェッジをおすすめいたしました。

理由はバンカーからの基本的な打ち方である、「エクスプロージョンショット」でバウンス角を使っていきやすいの他、ダウンスィング以降でクラブフェイスが簡単に閉じにくいイメージをもちやすい、という利点があるからです。

 

以上がこれまでのウェッジ編のまとめとなります。

一口にショートゲームの練習といっても、メンタルと技術、練習環境、ラウンドを共にするメンバーやそのコースなど、ポイントを絞っていけばその内容はゴルファーにとって自分の現在地をうつす鏡と言っても過言ではありません。

クラブの話で止まらずに長く多く述べましたが、小さいショットこそ焦らずにじっくりと良い練習を積み重ね、コースに出ればあまり細かいことは考え過ぎず、五感をフルに使えればそれでよし、そこからのショットの成否はまた別の話、そういったこと全部ひっくるめて楽しいゴルフ、ラウンドとしてください。

 

今回はここまでです。

次回からは「パター編」です。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020/10/26        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜閑話休題「ゴルフの練習編①」〜

みなさんこんにちは。

閑話休題「ゴルフの練習編」①としてウェッジ編⑨の最後の部分の続きを書きました。

全4回、次回以降は以下の予定でお送りします。

 

②「クラブを動かす」「身体を動かす」どちらがいいか?

③「練習」と一口に言うけれども

④アマチュアゴルファーにとって最高のラウンドとは?

 

【重視するのはクラブの動きか身体の動きか】

 

ゴルフスイングの説明には「クラブの動き」についてとプレイヤーの「身体の動き」についての説明の2種類があるということを述べました。

説明をする側、それからされる側の双方がこれをはっきりとさせなければ、

話が混乱するのは自明の理です。

前回では一冊の著書を取り上げ、内容に関するお話をいたしました。

重ねてお断りしたいのは内容に関して著者の方の主張を否定するつもりは

毛頭ございません。

いかなるゴルフに関する情報についてもそれは同じです。

 

クラブの動きか、身体の動きか、そのどちらを重視するかは人それぞれの自由です。

ゴルフボールをどう打つか、ゴルフクラブをどう振るか、そのプレイヤーの方

それぞれがしっくりきてやりやすいものを主体的に選び、前向きに楽しんで

練習されればいいと考えます。

その上で、前回取り上げた本の中の最初のページに書かれていた「クラブを振るのは腕だと思っていること。そのためか、右手あるいは左手一本でボールを打つ練習をさせたりする。」

この箇所について僭越ではありますが、わたくしなりに補足説明を

勝手にさせていただきます。

 

【ゴルフスイングにおいて「腕」はどう使うのか?】

 

「クラブを振るのは腕だと思っていること。」

この「ゴルフスイングにおける腕の役割を解説する論争」は今でこそやや懐かしいものの(ちなみにこの著書の初版第一刷は2011年、ゴルフクラブ年表でいえば2010年前後はドライバーに関して平べったい形にとどまらず、四角や三角のドライバー発売などの一時の動乱期を経て、少しずつ低重心&深重心設計のモデルが落ち着きを取り戻していっていた時期)スイング議論を活発にされるゴルファーのみならず、そうではないプレイヤーにとっても定期的に「これは手打ちですか?」と質問を投げかけてこられるなど、たくさんのゴルファーがよく関心を持たれる大人気テーマの一つです。

 

結論を短くまとめてそれを言葉で表すと「腕は腕だけで使っているのではない。」あたりの文章になるかと思われます。

しかし「クラブを振るのは腕だと思っている」はあながち間違いではないとも考えます。

「腕」と一言で書かれていますが、まず右腕、左腕があります。

それから腕には肘や手首といった関節があり、「腕」とは肘上を指すのか肘下を指すのか、またいわゆる「アーム(腕)」と「ハンド(掌)」もある、指の関節もある、腕を使わないと言うけれども現実にクラブを持ち、安定した使い方になるように確かに「腕」は存在する。

遠心力がかかったクラブヘッドに引っ張られて右利きのプレイヤーの場合、左腕の肘下は旋回動作をしますし、正しくリリースされた場合、何度振っても左手首の角度は同じ角度に同じ方向に折れていきます(人間の身体の仕組み上そうなっている)。

ゴルフスイングの一部を文章で挙げただけでも「腕」の部位は何度も時間差で登場します。

以上のことから考えて、改めて結論を申し上げるならば「クラブを振るのは腕だと思っている。」は私個人の一ゴルファーとしての意見ではありますが、言葉が少し足らないものの上のように考えてもそんなに大きな問題はないかと思われます。

 

【「クラブ」を動かしたいのか「身体」を動かしたいのか】

 

話を進めます。

次の一文についてです。

「右手あるいは左手一本でボールを打つ練習をさせたりする。」

片手ドリルのことを指しておられるかと思われますがこれは非常にポピュラーな練習ドリルで、素振りだけなら毎回の練習でします。

 

本全体を通して繰り返して書かれている著者の主張の柱の一つに「ショートゲーム以外のショットはストロンググリップで行う」があります。

推測の域を出ず、その上で失礼を百も承知で書かせていただきますと、著者はストロンググリップを矯正するのにプロに片手ドリルをアドバイスされて納得がいかなかったのかもしれません。

著者の方にとり、片手ドリルでの「クラブの動かし方」練習よりも、慣れ親しんだ(1966年にゴルフを始められたそう)ストロンググリップでどちらかといえばそこは動かさずに固定し、その上での「身体の動き」を主体にしたゴルフスイングを練習したかったのかもしれません。

本当に推察の域ではありますが。

 

ある動きの矯正や習得の際、その練習はゼロどころかマイナスから始まります。

ゴルフ以外でも練習とはそういうものですが、ゴールのないマラソンをさせられているようなあの感覚はみなさんも何かしらでよくよく経験があるかと思われます。

そして「だから練習をする」などと言われると「正論が余計に腹たつ」現象に。

こうなると人によっては感情的な感覚に支配されてしまい、練習どころではなくなります。

 

【ゴルフの練習が煮詰まってきたら】

 

ゴルフスイングの場合、ボールも自分も動かない、しかも下向きの動作ということもあり精神的に逃げ場の少ない、煮詰まりやすい要素が満点、ほとんどのプレイヤーにとって感情までの導線が短い動作として考えれば、そもそも論として誰であってもそこまで他人にアドバイスされたいわけではないのだろうなと。

人は物事に対して自分の言葉でしか頭に入っていかないとも言われているそうです。

可能であれば、一人で考え、新しいことを試したりしながらああでもない、こうでもないとしたいのではないかなと。

だけれども「早く上達したい」や「突き詰めて練習をしたい」と考えられるプレイヤーはゴルフのクラスなどに来られてアドバイスを求めようとされます。

 

このようなジレンマが両天秤にかけられた時の注意点として、話の要点が「クラブの動き」か「身体の動き」かのどちらなのかをはっきりさせることは、アドバイスを活用した練習の場合は必須ではないでしょうか。

簡潔がもたらす練習はポイントが絞られた集中力の高い練習に繋がりやすく、それは説明する側とされる側、双方の協力のもとに成り立ちます。

人と人の相性と言ってしまえばそれまでですが、どんな練習方法で何を練習するにしても練習自体が充実していないとやはりコースでも楽しくないと思われます。

それぐらい練習の質というのは、有限な時間の中で量を求められない人にとって重要と考えています。

 

もしよろしければ何かのご参考にされてみてください。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020/10/22        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜ウェッジ編(考え方)⑩〜

みなさんこんにちは。

今回もウェッジ編⑩として引き続き「バンカー」についてです。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

【前回⑨のあらすじ】

 

前回⑨の最後にてバンカーショットでお悩みの人へ、打ち方は普段のままで「ボールへの視界をいつもより遠く使うダウンスイング」をおすすめいたしました。

またこれと並行してゴルフスイングの説明には、ゴルフクラブの動きとプレイヤーの身体の動きの2種類があり、特にバンカーショットのような、はっきりとした対処が必要に迫られる状況として「〇〇しながら△△する」動きの場合、今の説明はクラブと身体、どちらの動きの話なのか、説明をする側もされる側もしっかりと把握する必要がある、というお話でした。

 

【ボールから目を離せない人ほどバウンス角の大きいSWがおすすめ】

 

話が遠回りしましたが『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤー、『バンカーショットのみオリジナル解釈』になってしまうプレイヤーへのおすすめサンドウェッジ(以下SW表記)の提言です。

 

前回⑨の最後にてバンカーショットでお悩みの人へ、打ち方は普段のままで「ボールへの視界をいつもより遠く使うダウンスイング」をおすすめいたしました。

いかがだったでしょうか?

ボールの脱出がスムーズに成功したなら良かったですがもし、バンカーからの脱出よりも以前に、「ボールを遠くに見ながらダウンスイング」がしづらい、「バックスイングでボールから目を離すこと」が怖くてできない、という方がおられましたらそのようなタイプのプレイヤーへはバウンス角の大きいSW、つまりやさしいSWをおすすめいたします。

繰り返します。

バックスイングでボールから目が離せない、離そうとしてもどうしても離れないという

プレイヤーの方は、バウンス角の大きいSWをおすすめいたします。

バンカー専用のSWをバックに入れるのもいいです。

ダウンスイング以降、インパクトなどでクラブが簡単にかぶって入らないもの

であればなんでもいいです。

やさしいSWと言ってもバウンス角が強調されたSWもありますし、

いわゆるウェッジ専用モデルとして単品売りされているプロが使用するタイプの

ウェッジであっても、モデルによってはロフト角別にバウンス角は

2種類用意されており、大きい数字の方がバウンス角がきいている、

やさしいSWということになります。

例えば56度のSWであればバウンス角は10度と14度、ロフト角が58度の

SWであれば8度と12度など、きっちりとした数字はカタログで確認できます。

 

通常、SWはバウンス角を使うように少し開いて構えると

リーディングエッジが地面から浮くように設計されていますが、

この地面からリーディングエッジが浮く度合いが大きいものほど

バウンス角が大きい、バウンスがきいている、などといわれます。

 

ですのでバウンス角が大きいSWの特徴は、まずクラブを開いて構えやすい、

次にダウンスイングやインパクトでクラブが簡単にかぶらないイメージをもちやすい、

ということになります。

 

これは素振りなどでも十分に練習ができます。

また補足として、コース上バンカー以外でも例えば、フェアウェイからの

アプローチなど距離によってはSWも多用するというプレイヤーはバウンス角の

小さいものをチョイスされる場合も大いにあります。

フェアウェイからなどは、リーディングエッジが浮きづらいものの方が

構えやすいからで、プレースタイルによっては、バンカーショット専用の

SWを入れることもオススメいたしました。

少々長くなりましたが、バンカーショットに関して、特に『バンカーショットのみ

オリジナル解釈になってしまう』プレイヤーと『スイングをオリジナル解釈』されている

かもしれないプレイヤーへのおすすめSWについてでした。

 

次回はウェッジ編のまとめです。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020/10/19        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜ウェッジ編(考え方)⑨〜

みなさんこんにちは。

今回もウェッジ編⑨として引き続き「バンカー」についてです。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

【前回⑧のあらすじ】

 

前回の⑧では『バンカーのみオリジナル解釈』になってしまうプレイヤーは、なぜゴルフクラブの「ヘッド」を振り上げられないかを考察いたしました。

深重心&低重心のハイテククラブにより、知らず知らずのうちに「ロフト角インパクト」のスイングイメージが蓄積され、ボールに高さを出すのに有効な「重心」や「遠心力」を意識することなく、難局以外は出すだけなら出せてしまうから、ではないかと。

それにより必要以上にインパクトを凝視しようとしてしまい、結果プレイヤーの視界が少しずつ狭くなり、そしてまたゴルフクラブの「ヘッド」を振り上げないという循環に、というところまできました。

 

【その情報は肉か骨か】

 

少し話が逸れます。

ゴルフの情報は肉と骨しかないと考えています。

それからこれは個人的にですが、ゴルフは自然の中で行われる競技、しかもコートやスタジアムではなく、回るコースが一定ではないという最大の特徴があるので「考え方や動きに幅がある」とも考えています。

ですのでスイングやクラブに関する情報について、悪意がある場合を除いては、どれであっても「正」です。

信じるものが人によって異なるだけで、何も信じていないなんていう人はそういないのではないでしょうか、少し大袈裟ですがそれと同じだと考えています。

ゴルフのいいところでもあります。

その上でさらに、情報が自分にとって「肉(応用あるいは少し先)」なのか「骨(基本あるいは今すぐ)」なのかを主体的にジャッジできればその情報はもっと有用なものになります。

 

【動作が滑らかな人はおしなべて視界が広い】

 

話を戻します。

スイングに関する情報として、最近のトレンドと言われているものがたくさんあります。

反面張力や掌屈、どの感覚機能を使ってスイングするタイプかや、4スタンス、ジャイロ、シャローイングなどなどたくさんあります。

最近ではデシャンボー選手の肉体改造による飛距離アップが話題です。

(個人的には今年の全米オープン覇者になったデシャンボー選手についてというより、全米オープン2連覇達成のケプカ選手の登場で「アメリカゴルフ」のすごみを勝手に感じましたが、だけれどもあのパターはどうなのかと思っていた矢先、3連覇がかかる翌年のペブルビーチでの全米OP最終日のバックナインでバーディーチャンスをショート、対してパットを確実に決めていったウッドランド選手の優勝を見てなるほどと思ったのも束の間、この選手もアメリカ選手。今年の全米OP2位に入ったウルフ選手も個性的な打ち方ですがこのプレイヤーもアメリカ選手。アメリカのナショナルオープン競技とは言え、毎年繰り広げられる全米OPでの「アメリカゴルフ」をみては「フィジカルとメンタルの強さ」に加えてのゴルフゲームの深さに舌を巻いている次第。)

一方で、トップの形や下半身の使い方、体重移動の仕方など古からずっと言われ続けているだろう情報や問答もあります。

 

古今東西行われてきている机上でのゴルフスイングに関する「肉」の話ではなく、「スイングする」というスポーツ動作の「骨」の話として、使える視界が余っているや目を使って一点を凝視する、などは単純に考えて、動きが制限されそうでやはり少しもったいないですよね。

ゴルフスイングに限らず、どの競技でもそうかと思われますが、滑らかな動作の選手は視界が広いだろうし、視界が変わること自体を怖れていないでしょう。

 

【「視界」を意識して使っていく】

 

前回、「バウンス角を使って縦に振り抜きバックスピンをかける」と書きましたが、これはゴルフクラブの「ヘッド」の動きの説明です。

対して、「バンカーショットは砂の表面を薄く削り取りながら水上スキーのように滑って、ボールの下を潜り抜けるというものであり、決して、ボールの手前に打ちこまれたヘッドが砂を飛ばし、その砂がボール弾き飛ばすのではありません。」など、バンカーはクラブヘッドを滑らせるのであって、決して打ち込まない、払うように打ちます、なども書かれます。

 

これらを読まれて「どっちなんだ」と混乱してしまう、あるいは前回の時点で既にされていたかもしれませんが、この表現のちがい、前者はクラブの「ヘッド」、後者は「視界」の話です。

バウンス角を使ってクラブの「ヘッド」を縦に振り抜くことでバンカーからのショットはバックスピンがかかりますが、特に高さを出していきたい時は「視界」、つまりプレイヤー側から見たボールの見え方は通常のショットより上からというより、ボールを上げる時は右利きの方だと、ボールは通常より左にセットされている、つまりボールがいつもより遠くなる分、スイング中はボールが斜めから見えます、ということと言えるでしょう。

簡単に書けば、バンカーショットは突っ込んだらあまりいいことない、という話です。

 

ですが、この「視界」は身体の動きというより心の動き、つまりメンタルと直結していると考えています。

「斜めから見ながら縦に振り抜く」など言われても、怖い、自信がない、イメージが出来ない、などの理由から、ボールを不必要に見てしまう、インパクトをしっかりと見ようとしてしまい、十分なバックスイングが出来ない、バックスイングが浅いとボールは弱くしか飛び出しません。

これでは足らないとダウンスイングで慌てて腕を使いすぎてしまい、一気にスタンスの方向にクラブが振り抜かれ、つまり横にクラブを振ってしまい、バウンスではなくフェイスから入ってしまい、ダフるもしくはホームラン‥などなど。

 

このようなところにゴルフのスイングの説明をする、それからその説明を聞く、双方の難しさがあります。

 

【ゴルフの練習と一口には言うけど】

 

手元に一冊の本があります。

個人的にゴルフに関する記事や著書を何でも読むのが好きですが、記事よりも圧倒的に本で読む方が好きです。

理由は記事だと短いですが、本であれば著者の言いたいことがこれでもかとふんだんに書かれているからです。

また、プロの方が書かれたものはもちろん、ゴルフをお仕事にされていない方の本を読むのも好きです。

タイトルなどを見て面白そうであれば何でも読んでいきます。

そして、今回のウェッジ編を書くにあたり一冊の本を思い出し、読み直していました。

その最初のページ「はじめに」の箇所でいきなり、「これまでのレッスン書でよく見られる間違いの一部」とあり、「クラブを振るのは腕だと思っていること。そのためか、右手あるいは左手一本でボールを打つ練習をさせたりする。」

最初のページだったのでひっくり返りそうになりましたが、この本をよく思い出したな、と。

 

先述した通り、発信側に悪意がない場合はどのような情報も正と考えます。

今手元にある著書の中のようにはっきりと「間違い」と書かれていても、です。

おそらく何かがあったのでしょうし、繰り返し出てくる「間違い」の文字を読んでは都度、せつない風が胸の中で吹きますが、著者にとって、こう書かずにはいられないよほどのことがあったことは想像に難くありません。

 

今回はここまでです。

次回はウェッジ編⑩に加えて、ゴルフの練習についても少し述べたいと考えています。

もし、今まさにバンカーショットでお悩みの方がおられましたら、打ち方はいつものままで「遠い視界を使うダウンスイング」を少しだけでも意識して練習してみてください。

ゴルフスイングが見た目よりストレッチされた動作だと実感頂けるのではと考えています。

 

さて、先週は米国女子ツアーのメジャー第3戦、「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」がアロニミンクGC(ペンシルベニア州)にて行われました。

この間の全米オープンの時もでしたが、アメリカツアーを経験された男女の先輩プロたちの温かくも深い記事を拝見し、男子では松山英樹プロ、女子では畑岡奈紗プロの高く積み上げられていく挑戦がどのような形となって結実するか本当に楽しみです。

来月はマスターズ、12月には全米女子オープンが開催予定です。

国内の男女ツアーと合わせて今年なりのゴルフのシーズンが盛り上がっていってほしいです。

それでは今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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2020/10/12        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜ウェッジ編(考え方)⑧〜

みなさんこんにちは。

今回はウェッジ編⑧として引き続き「バンカー」についてです。

 

前回の⑦では、ゴルフスイングにはクラブの「ヘッド」を振り上げる打ち方と振り上げない打ち方の2種類があり、距離はともかくあごを越えていくための高さが求められるバンカーショットは「ヘッド」を振り上げる打ち方が有効ですが、『バンカーショットのみスイングがオリジナル解釈』になるプレイヤーは「ヘッド」を振り上げない打ち方で、『ゴルフスイング自体をオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤーは「ゴルフクラブ全部」を上げている可能性大ですので、両者におすすめサンドウェッジ(以下SW表記)は「バウンス角がしっかり効いているイージーなSW」です、と書きました。

バンカー内からのショット、クラブ「ヘッド」を振り上げないでSWのロフト角だけでもボールが上がる、そのようなクラブを使われることをおすすめいたしました。

 

この「バウンス角がしっかり効いているイージーなSW」とはどういうクラブかを述べる前に今回の⑧では、『バンカーのみオリジナル解釈』になってしまうプレイヤーは、なぜゴルフクラブの「ヘッド」を振り上げられないかを考察し、説明しています。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

【バンカーショット振り返り】

 

バンカーショットは芝よりさらに抵抗の大きい砂からのショットですので、

SWのソール部分につけられている角度、「バウンス角」を使います。

ボールを砂ごと飛ばしていくため、振り上げたクラブの「ヘッド」を

ボール手前の砂に向かって「バウンス角」から入るように振り落とし、

インパクトからフォローにかけては「ヘッド」が跳ねるように(「バウンス角」

から入るとバウンスでヘッドは勝手に跳ねる)振り抜きます。

 

すると砂が爆発、ボールは飛び散る砂ごと飛び出されます。

この時、手元が浮かずにクラブの「ヘッド」だけが跳ねるような「縦」の

振り抜き=バックスピンがかかった飛球、となりますので高さはしっかりと出て、

バンカーから脱出成功となります。

これがよく言われる、「エクスプロージョン(爆発)ショット」、バンカーからの

オーソドックスな打ち方となります。

 

ここでのポイントはビジネスゾーンの部分、「ロフト角」ではなく「バウンス角」からクラブが入っているかどうか(個人的な説明の文言として繰り返し「ヘッドを跳ねさせる」としていますが、「バウンス角」を使ってインパクトされたショットはバウンスの跳ねる音がするのでそれをさせていくイメージなどの表現が多い)、それをキープしたままフォローまで振り抜く、という2点を重視する認識で説明する側もされる側もこれまでやってきました。

 

しかし。

ハイテククラブ登場から20年が経とうとしている今、ゴルフクラブと言えばハイテククラブ、ハイテクもローテクもそれが自分にとってのゴルフクラブ、というプレイヤーからすれば、「バンカーショットはクラブを開いて構え、ビジネスゾーンでは開いたヘッドをキープしたまま(手元浮かさない)縦に(バウンスを跳ねさせるように)振り抜く」など言われても「?」というのが現状です。

 

芯が広く、重心が低く設計されているハイテククラブでゴルフをしていくという事はクラブフェイス(ロフト角)だけで、たとえバンカーからであっても出すだけならなんとか出せてしまう、もっと厳密に表現すれば、なんとか出せてしまうスイングイメージとなっているから、がその理由でしょう。

 

【「クラブを開いて構える」とトップしそうな理由】

 

ゴルフクラブには「重心」があります。

「クラブを振るということは重心を振るということ」はクラブデザイナーの方の著書で初めて目にしましたが、個人的には至言かと考えています。

では「重心を振るはどういうことか?」ですが、いわゆる「遠心力を使う」もそうですが、「遠心力をー」の文言は切り返し以降のイメージにはぴったりです。

対してスイングの始動部分であるアドレスし、テークバックからバックスイングにかけての説明として、「ゴルフクラブのエンジン」と申し上げています。

「クラブの中にあるエンジンのモーターをほんの少しでいいので回すイメージでクラブヘッドを振り上げましょう」と。

 

ここまでで頭の中が「????」になっているかもしれませんが最後にオチがありますのでそこまでもう少し我慢してください。

 

もう少し掘り下げて解説します。

バンカーからエクスプロージョンショットをしていくのに、バウンス角を使います。

通常のショットでは、クラブのリーディングエッジがボール横の地面につくようにクラブをセットされているかと思われますが、バンカーショットではバウンスを

きかせていきやすいようにリーディングエッジが少し浮くようにセットします。

リーディングエッジが浮くところまでまずクラブを開き、その状態を

キープしたままグリップ、それから構えていきます。

説明だけをすると、これがクラブを開いて構えるということになります。

ですのでバンカー内からのショット、「もっとクラブを開きましょう」と言われる人はリーディングエッジがボール横の砂からちゃんと離れていない、ということになります。

 

ただこれは、言われる側からするとこの「クラブを開く」が難しい。

「クラブを開いてボールが上がる気がしない、逆にトップしそう」という人は

「クラブの中の重心」が意識できていない、のではないでしょうか。

 

【ダウンスイング以降ではなく、スイングの始動部分の問題となる理由】

 

繰り返します。

手元が低く、クラブの「ヘッド」が高いからゴルフクラブの「ヘッド」に

遠心力がかかっていきます。

この「遠心力が加わっているクラブヘッド」をフォロースルーで縦に振り抜くことで

ボールにバックスピンがかかり、高いボールが飛び出されます。

この上でバンカーショットは芝よりもさらに滑っていかない砂からのショットとなりますので、クラブのソール部分につけられているバウンス角を使うため、最初からクラブを開いて構えることとなります。

この理屈が頭では理解できていても、「クラブを開いて構える」になかなかならない理由はロフト角だけでボールが上がってしまうハイテククラブによるスイングイメージ、と先述しましたが、その「ロフト角インパクト」のスイングイメージによって、プレイヤーの視界を狭くしてしまっているのではないかなというのがこちらでお伝えしたい個人的考察です。

 

今回はここまでです。

途中は少し難しい文章を経由しましたが、『バンカーのみオリジナル解釈』になってしまうプレイヤーは、他のショットに比べて視界が狭くなっているのでは、ということが伝っていればと、思います。

次回の⑨もさらに「バンカー」のお話です。

次回はこの「視界が狭くなるのでは?」に基づいた、これにお心当たりあるプレイヤーの方へ有効なSWはどのようなものになるのか?を考察いたします。

 

さて、先週は国内女子ツアーのメジャー第2戦、『日本女子オープン』(福岡県 ザ・クラシックゴルフクラブ)が行われました。

先月の『日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯』に続く、

メジャー2戦目でしたが今回もさすがの大熱戦でした。

選手のみなさんは無観客に慣れないかもしれませんが、

テレビやインターネット視聴でも観ている側にはしっかりと記憶されるものですね。

ゴルフはコロナの中でも毎週のように世界中で男女の試合があるので

本当にラッキーだなと感じます。

異例の一年ですが、今年なりのゴルフのハイシーズン、楽しんでいきましょう。

それでは今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020/10/06        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜ウェッジ編(考え方)⑦〜

みなさんこんにちは。

月が変わり、早いもので10月です。

いよいよゴルフの本格的なシーズン到来です。

今回はウェッジ編⑦として引き続き「バンカー」についてです。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

前回の⑥では、『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれない人への「バンカー」練習についての提言を2ついたしました。

  1. アイアンを練習する

  2. バンカーを打たずしてスコアを先に出す

です。

今回はこの⑴に近い、ど直球のバンカー練習方法に基づいたおすすめSWについてです。(当たり前ですが)

 

【練習上手の人たち】

 

ゴルフは練習環境が大きいスポーツだということは前回の⑥で述べました。

バンカー練習ひとつとっても正攻法しかない、というのがその理由でした。

コースや練習場に併設されている「バンカー練習場」を積極的に使っていってほしいですが特にベテランの人の視線が突き刺さることもあるでしょう。

もしそれが嫌ならば打席からでも出来る練習はあります。

バンカーを想定してクラブをしっかり開く、ハンドファーストになり過ぎない、オープンスタンスを作り、重心を少し下げる‥など一連のバンカーでのアドレス確認を打席の上からする、それでそのままゆっくり打ってみる。

打つのが怖い場合はアドレスを作って解いて作って解いてなど、アドレス確認を繰り返すだけでも効果はあるでしょう。

漫然とではなく量より質、多くなくともきっちり練習すれば大丈夫です。

 

このような謎の縦割り練習環境の中でも、その環境自体を創意工夫したり、気軽に相談してこられるなど、うまくご自身で整えることが出来るプレイヤーの方はキャリアやスイングタイプに関わらず、それから男女問わず上達が早いです。

「練習上手」な人たち、ということになります。

気にし過ぎずにどんなプレイヤーも今ある練習環境をどんどん活かしてみてください。

 

【必要な分の練習を意識する】

 

いわゆる名門といわれる古いコース、トーナメントが行われる難しいコースなどはコース上のトラップがうまくよくきいている場合が多く、求められるバンカーショットも自然とプレッシャーの大きな高度なショットになっていきます。

このような場面に遭遇した時は記念に一回打つ、出ればラッキー、ダメなら速やかにバンカー外に2ペナでドロップOKの新ルール行使がおすすめですが、これをされているプレイヤーをお見かけしたことがありません。(昨年からのルールではありますが)

 

少し話がそれますが、ついこないだ初めてのコースをひとりで回っていた時のことですがセカンドショットがあご高バンカー内の縁ギリギリに止まり、壁に向かって振るけれども、フォローのスペースがないという状況、こういうショットは初めてのコースならではと嬉々として打った結果、ボールはなんとかあごは越えたものの深く伸ばされたグリーン周りのラフ(クラブ選手権仕様)を越えられずにまた再びバンカー。

これを打ってピンをかすめてグリーンオン。

パットは入らずにダブルボギーでしたがあー楽しい、と。

このダボから良いリズムとは言い難い後半となりましたが、原因はセカンドショットのクラブを短く持ち過ぎてボールがしっかり上がりきらずにあご高バンカーに捕まった、つまりはピンを狙い過ぎたということですがゴルフって流れだなあと。

 

話を戻します。

表題の「必要な分を練習する」ですが、よくラウンドするコースや次に行くコースの難易度に合わせて練習をする、です。

古いコースや難しいコースは巧妙なバンカーが絶妙にきいています。

しかし、回りやすいコースのガードバンカー(グリーン周りのバンカー)であれば、プレッシャーが大きいバンカーショットというのはそこまでないと思われます。

(もし難解な状況のバンカーショットがやって来てしまった場合、いってはいけないバンカーに打ってしまった、あるいはその前のショットに原因あり)

 

あごの高さや状況の難しさはそこまでではないと考えて落ち着いて練習したバンカーショットを試してみてください。

それでもうまくいかないとなれば持ち帰ってまた練習をしましょう。

 

【ゴルフスイングは振り上げないショットと振り上げるショットの2つ】

 

前置きが少し長くなりました。

さらに長い説明が続きますがもうしばらくお付き合いください。

 

ゴルフスイングは、クラブ「ヘッド」を振り上げないスイングと振り上げるスイングの2種類があります。

バンカーショットに求められるのは難易度や状況もあるので一概には言えませんが、特別な競技等ではない限り、サンドウェッジ(以下SW表記)のロフト角だけでぽんと打っていくバンカーショットから、クラブをしっかり開いてフワリと上げてスピンで止めていくショットまであります。

 

求められるバンカーショットの難易度を整理しましょうと書きました。

比較的あごが低いバンカーから、クラブ「ヘッド」を振り上げないショットをお使いのSWで打ち、SWのロフト角だけでボールが上がるかを試してみてください。(雨上がりのバンカーショットなどは普通のアプローチのように打ちますがそのイメージに近い)

ゴルフをよくされている人がこれを読むと、それの方が難しいのではないか、と思われるかもしれません。

 

非常に大まかですが、この打ち方でバンカーショットをされている人たちが『バンカーのみオリジナル解釈』のプレイヤーのみなさんです。

ゴルフクラブの「ヘッド」を「振り上げる」という動作が苦手、もしくははっきりとちがいが頭で認識されないままスイングされている可能性大といえるでしょう。

 

それから、『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤーの人たちのバンカーショットはゴルフクラブの「ヘッド」を「振り上げる」ではなく、「ゴルフクラブ全部」を上げてしまっているという場合が多いのではないでしょうか。

 

距離はともかくとして、バンカーショットの難易度が上がってくるとボールの高さが求められます。

飛ばさなくていい、けれども高さがほしいというショットになればなるほど、ゴルフクラブの「ヘッド」を「振り上げ」、それにより「ヘッド」に係る遠心力を利用して砂を爆発させながらボールにバックスピンをかけていく、という運動になります。

 

ゴルフクラブの「ヘッド」と強調しているのは、距離は出さないけれども高さが必要なので他のショットのように手元が浮かないことがまず重要、それからクラブのロフト角が立ってしまわないように振っていかなければいけないから、です。

 

簡単に書けば、バンカーショットは「SWのバウンス角を使う」ショットが前提、ということになります。(直接打つなどの高度なショットはこの際少し横)

 

しかし、この「SWのバウンス角を使う」ショット自体が難しい、よく言われていますが、そもそもの「クラブを開いて構える」が難しいと感じられているプレイヤーが非常に多いのではないでしょうか。

 

ですので、クラブを振り上げるショット(バウンス角使う)、クラブを振り上げないショット(ロフト角使う)、どちらにしても『バンカーのみオリジナル解釈』のプレイヤーの方、『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤーの方、両者におすすめSWは「バウンス角がしっかり効いているイージーなSW」ということになります。

バンカー内からのショット、クラブ「ヘッド」を振り上げないでSWのロフト角だけでもボールが上がるような、そのようなクラブを使われることをおすすめいたします。

 

今回はここまでです。

何かの参考になれば幸いです。

次回の⑧も引き続き「バンカー」について、⑦の内容をもう少し解説いたします。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020/10/02        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜ウェッジ編(考え方)⑥〜

みなさんこんにちは。

シルバーウィークはいかがでしたでしょうか?

気候が秋めいてきて過ごしやすくなってきました。

今回はウェッジ編⑥として「バンカー」について『スイングをオリジナル解釈』

しているかもしれない人への提言です。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

【バンカーは克服できる】

 

今から少々長い説明が始まりますが、言いたいことはただ一つです。

クラブを振り上げられることができるならばどのようなプレイヤーも正しい練習を正しい順番ですればバンカーは克服できる、ということです。

その上でバンカーに限らず、コース上には誰が打っても難しいショットがあるということ(ご了承の上での挑戦はとめませんが)、それが打てる人はそこにはいかないということ、ゴルフがそういうセルフマネージメント競技であることを経験則で少しずつわかっていかれれば大丈夫です。

 

前回の⑤では、あくまで個人的見解ですが、ハイテククラブによって大まかに『オリジナルスイング』のプレイヤー、『スイングをオリジナル解釈』しているかもしれないプレイヤー、に加えて『バンカーのみオリジナル解釈』プレイヤーの合計3つのグループに分けられているのでは、と書きました。

そしてこの第3勢力の『バンカーのみオリジナル解釈』プレイヤーがゴルフ業界の鍵を握っている、としました(あくまで個人的見解)がこの考察については改めて後述いたします。

 

すぐに話があちこち飛んでしまいますが、ここではまずゴルフクラブに立脚したお話として、ウェッジ編(考え方)⑥を進めていきます。

 

【よくできていたクラシッククラブ】

 

『スイングをオリジナル解釈』しているかもしれないプレイヤーにとってバンカーはなかなかの手強いハザードです。

最初の方になりますが、特に余暇でされているプレイヤーにとり、バンカーショットはポイントになるショット、またはスイングのバロメーター的なショットと考え、ドライバーなどが少しぐらい苦手でもバンカーはそこまで苦労しないというプレイヤーの方は、あまり考え過ぎずスイングに自信を持ってください、と書きました。

 

理由は簡単です。

ハイテククラブ以前のゴルフクラブ、ドライバーのヘッド体積で300cc前後ぐらいのクラブの時代まで、ロフト角のないクラブはそれなりに難しかったから、です。

(ここではグリーン上、パターの件は外しています)

 

勘の鋭い方はお分かりになられたかもしれませんが、ハイテククラブ以前のゴルフクラブ、クラシッククラブはウッドでもアイアンでも長いクラブはそれなりに難しかったその反面、ショートアイアンなどの短いクラブにかけて易しく感じるようにできていた、勝手にそのようになっていた、いわばゴルフクラブ全体が繋がっていたと考えてください。

簡単に説明しますと、ウッドでもアイアンでも長いクラブがちゃんと難しいのでショートアイアンはそれに比べると簡単だった(簡単に感じる)、ということです。

 

あまり難しくない話です。

長いより短い方が簡単、振り幅が大きいより小さい方が簡単、という当たり前がクラシッククラブにはあったということです。

 

少し余談ですが、余暇でゴルフをされているプレイヤー、ハイテクドライバーを使ったティーショットの上で、バンカーショットの方が得意というプレイヤーの方、どれぐらいおられるかはわかりませんが、むしろ素晴らしい感性じゃないかなと。

それ程にハイテククラブはゴルフのインパクトのイメージを変えた、もう少し厳しい表現だとインパクトを失くしてしまった、のではと考えます。

 

【ど直球と変化球の練習、どちらがよいですか?】

 

話を戻します。

お待たせいたしました。

前置きが少し長くなりましたが「クラシッククラブはオートマチックにアプローチの練習になっていた」を踏まえての『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤーへのバンカーショットにおける提言ですが、2つあります。

ひとつはど直球の練習として、アイアン(ハイテクアイアン可)を練習する、そしてコース上でも状況が許す限りアイアン(番手お任せ)を使う、です。

それからコース到着後、バンカーの練習場があればたくさんじゃなくていい、数球でよいので遠慮せず臆せず練習してください。

(このバンカーエリアなどの練習の仕方などにも高度なマナー等があるようで、こういうコミニュケーションスキルが高い人ほどいつまでも実戦練習を積めない現実あり)

 

もしバンカー練習場がなければ適当なラフを探して「アイアンで」素振りしてください。

(周りにはしっかりと注意した上でベテランゴルファーとかからの空気は気にしない、

その類の視線にそこまで深い意味はないと思う、スタート前のお茶も毎回つられて飲まない)

 

コースではいきなり結果ではなく、まずは徹底的に「アイアンに慣れる」「芝生に慣れる」「バンカーに慣れる」を意識してください。

UT編にて、『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤーの方へ、練習場ではUTを使ってプレショットルーティンの練習としてハーフスイング練習を取り入れてみてくださいと書きましたが、コース上では状況が許す限り、これをアイアンでチャレンジしてみてください。

 

もう一つは変化球気味の練習ですが、「ハイテククラブとランニングアプローチとルール、全部駆使してスコアをまず出す」です。

変化球というよりも、バンカーを打たず先にスコアを出してしまう、ということです。

このシステムが日本(もしかしたら世界的にも?)の練習環境にはありません。

(個人的にされている方はおられるかもしれませんが)

また少々話が逸れますが、「ゴルフをたくさんできる環境にある人」もしくは「少しすれば上手くなりそうな人」に対応した練習環境しかない(日本だけじゃないのかもしれませんが)、というのがこのバンカーの練習一つだけでも非常に実感するところです。

これでは始めたくてもなかなか出来ない、たとえ始めてもすぐにやめてしまうことは当然の結果でしょう。

上から目線とかではなく、納得して決断をしてほしいということですが、これがなかなか出来ない現状が残念ながらゴルフには少しあるのかなというのが正直な感想です。

 

少しまた話が長くなってしまいましたが今回はここまでです。

次回こそ、ウェッジ編⑦「バンカー」のお話として、「ゴルフスイングには振り上げないショットと振り上げるショットの2種類しかない」からのおすすめSWについて、です。

 

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

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2020/09/23        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜ウェッジ編(考え方)⑤〜

みなさんこんにちは。

さて今回はウェッジ編⑤です。

前回の④は「クラブ」(後半)でしたが、今回の⑤も「クラブ」(後半のつづき)です。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

【キャビティではないPWをハーフスイング練習にておすすめする理由】

 

前回の④ではそもそもシンプルにアプローチを見たまま「ぽんと打つ」が苦手なプレイヤー、『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれない人は、SWやAWなどのロフト角の多いウェッジをいきなり無理に使おうとせず(特にコース上では使ってみるのも経験ですが)、7番アイアンなどを使ったランニングアプローチ、PW相当のロフト角のクラブでするハーフスイング練習などから試してみてください、と書きました。

 

古からあるスタンダードなスイング練習メニュー、7番アイアンでのハーフスイング練習をロフト角が40度台のPW相当のクラブで代替、それもクラブフェイスがキャビティ構造(バックフェイスの中心部がくり抜かれていて、クラブ全体の重心位置がなるべく低くなるように重心フローされている設計、簡単に言えば芯が広くボールが上がりやすい設計の事)になっていない単体で販売されているものをおすすめした理由は今時ハイテククラブの7番アイアンではロフト角が少なくしかも打ちやすいので、ボールを打つことに意識が持っていかれ、肝心のインパクトやアドレスが曖昧になり易いから、です。

 

キャビティ構造ではないアイアンはその構造のものよりもクラブの重心位置が高くなるため、打ち心地やインパクトは最初はつまり気味となるものの、慣れてくると上からクラブヘッドを入れるイメージが出てくるので、アドレスも少しずつ自動的に良くなります。

(最初は低いティーアップでもいい、スイングというよりもアドレスの練習というのがその理由)

コース上で見たままシンプルアプローチを「ぽんと打つ」がなんだかいつまでもいつまでも難しい!というお心当たりのあるプレイヤー、その理由はスイングというより「アドレスにあり」の可能性大ですので、もしよろしければ「キャビティ構造ではないPWでのハーフスイング練習(低いティーアップ可)」をお試しください。

 

少し話がそれますが、このティーアップの高さがよくわからないというプレイヤーも多いのではないでしょうか。

コース上、ティーアップをしてボールをセットするという、この一連の動作の感じだけでもそのプレイヤーのハンディキャップが手に取るようにわかる時があります。

状況が差し迫ってきたり、見るに見かねた場合などは「もう少しティーを高くした方がいいですよ」と申し上げる時もありますが、言われてみれば時々、同伴者にティーの高さを指摘されるなという方は構え方がまちまち、ボールをいつも同じ角度で見ることができていないと考えられてもいいかもしれません。

 

『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤーの方、ティーアップのボールでもなんだか不安という日は、ティーアップしているものでこれという事は芝生の上からはもっと‥、という事になりますので、そこはもう頭を切り替えて、グリーン周りは無理やりなウェッジ選択よりもイージーに打っていけるパターや7番でのランニングアプローチを駆使しながら、スイングあれこれの前に、「安定して構える、ということは?」に少しずつイメージを働かせてみてください。

 

【ハイテククラブ時代の象徴、「第3勢力の登場」】

 

以前のことですが、偶然視聴していたゴルフ番組内にてバンカーが苦手だという元スポーツ選手のゲストプレイヤー(画面の表示ではゴルフ歴10年ほど、ベストスコア85)がホスト役のプロからワンポイントを指南されるというミニコーナーがありました。

 

プロの方のアドバイスは「バンカー内ではボールを無理にあげようとせず、クラブのロフト角通りに打てばボールは勝手に上がりますよ」とのこと。

ゲストの方はそのアドバイスにうなずかれていました。

このプレイヤーは歴が10年の方ということもあり、バンカーショットの次のグリーン外からのアプローチはパターでうまく寄せられていました。

きっと、バンカーショットであっても「クラブのロフト角通りに打っていく」ということも頭ではわかっている、知識としても知っているだろうなという、キャリアであるという事はみているこちらにも簡単に感じられました。

 

このゲストプレイヤーで出演されていたような、今までスポーツもよくされてきて、ゴルフのキャリアもそこそこという方であっても、いざコースでのバンカーショットだけは途端になんだか怪しくなる、というプレイヤーも少なくないのではないでしょうか。

見たままシンプルアプローチやロングパットの「ぽんと打つ」は出来るけれども、バンカーショットになると「ぽんと打つ」が出来ないというプレイヤーの方々です。

 

今までは『オリジナルナルスイング』のプレイヤーと『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤーの2つのグループに分かれていました(個人的に勝手に分けてきました)が、『バンカーショットのみオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤーという第3勢力の登場です。

 

【今のところ、グループをはっきりと分けた、だけ、今ここ、だけどすごく惜しいところまできているハイテククラブ】

 

話はあちこち飛びますが、「ゴルフスイングは出来ている出来ていない、のゼロイチの動作などでは決してなく、グラデーションと考える」と以前書きましたが、その理由はここにあります。

このグラデーション具合がある、分かりやすく言うと幅がある、という元々極めて個人的な部分が大きいという特徴があるゴルフスイング動作を補うべく登場したハイテククラブでしたが、結果として補えている部分もあるかもしれませんが、大多数のプレイヤーにとっては割と分かりやすくはっきりとグループを浮き彫りにした、のみ、今ここ、という事ではないだろうか?というのが個人的にこちらにて一番お伝えしたい事の一つです。

 

この『バンカーショットのみオリジナル解釈』かもという第3勢力のプレイヤーの方々が大袈裟ではなく、これからのゴルフ業界の鍵を大きく握っていると個人的には考えている次第であります。

 

今回はここまでです。

最初の予想通り、話が長くなってきました。

次回はウェッジ編⑥として「バンカー」をお送りいたします。

 

ゴルフのハイシーズンでもある秋を迎えるにあたり、日米欧とプロのトーナメントも毎週熱戦が繰り広げられています。

国内男子ツアーも先々週、無事に開幕しました。

一足早く開幕し、先週はメジャー初戦を終えた国内女子ツアーはまるでページをめくっていくような面白さです。

男女ともに、異例の長丁場のシーズンがどのような展開になるのでしょうか。

米女子ツアーのメジャー第2戦、「ANAインスピレーション」も無事に終わりました。

大変な展開の試合でした。

この試合は毎年同じ感想ですが、グリーン上の難しさがすごいんだろうなっていう。

個人的には一番視聴時間が長かった試合です。

そして今週末は米男子ツアーの新シーズン初戦、「全米オープン」です。

どのような試合になるのかこちらも非常に楽しみです。

みなさまにおかれましては、コロナはコロナとして、気候のいい秋の本格シーズンを楽しんでください。

ここがその一助になれば幸いです。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020/09/14        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜ウェッジ編(考え方)④〜

みなさんこんにちは。

台風被害は大丈夫でしょうか?

さて今回はウェッジ編④です。

予想通り、4週ではおさまりませんでしたが今回もどうぞ最後までお付き合いください。

 

お待たせいたしました。

今回の④では「クラブ」(後半)として『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれない、かつ歴10年未満の方への提言です。

 

グリーン周りのアプローチショットやロングパットなど、

シンプルに見たままボールを「ぽんと打っていく」ができない、という方は

『スイングをオリジナル解釈』されている可能性が大きいと前回では書きました。

『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれない、かつ歴10年までのプレイヤーの場合、寄せるよりもうまく打つよりも、大事なことは「見えたように振っているか」

ということです。

 

 

【まずは転がしから】

 

例えば、グリーン周りからであまりシビアではないライからの10ヤードほどのチップショットを打つとしましょう。

10ヤードの距離でボールのライも悪くない状況、ウェッジで強く打つ(あるいはどうしても強く打ってしまう)プレイヤーの場合であれば、その方へはその日のラウンドのアプローチは全部、パターか7番などで転がしていく方がいいと提言いたします。

 

レッスン書などでよく見かける、「距離=番手ではない」ということです。

ボールを上げたほうがいい場面はロフト角のあるウェッジの選択となりますが、別にそのような場面でもなく、みんながウェッジを使っているから何となくといって、無理に使う必要はありません。

もちろん番手選択はプレイヤーの自由ですが、距離が何ヤードでもインパクトが強くなる、もしくは手元の運動量が多くなってしまう(この使い方をする人が多い)というプレイヤー、まずはロフト角の少ない番手、7番やパターで転がしてください。

 

 

 

【小さいショットこそ難しい】

 

経験が大きなスポーツなので機会損失を避けることは非常に重要と考えますが、ここは判断となります。

練習が間に合わなかったと潔く考えて、そこでは別に善処する方が後々のためとなる場合も多いです。

理由は簡単、ゴルフはゲームなのでそういう見極めが大事だから、です。

そこでいきなりはできない動きもあります。

それがコース上だとなおさらです。

個人的見解ですが極端な話、バンカーさえ無理に打つことはないと考えます。

 

2019年、ゴルフのゼネラルルールが大幅に改正されました。

その中の一つ、2ペナルティーを払えばバンカー内のボールをピックしバンカー外に出して、そこから打っていくことも正式なルールとして追加されました。

「打ちたくなければバンカーから打たなくてもいい」というこのルール、個人的には大賛成です。

正確にいうとせっかくだからスコアより経験(練習)と、一度や二度はチャレンジしてもいい。(いけそうなら)

そして結果もし出なければ、それ以上そこではもう無理に打つことはありませんよ、というのがその考えです。

ゴルフコースでのプレー時間は他のプレイヤーとの共有物であることも大きな理由ですが、大きいショットの方が難しく、小さいショットの方が簡単と感じられている間は、アプローチやバンカーが安定して成功することはないのではと考えるからです。

 

 

【ロフト角40度台の単体ウェッジのすすめ】

 

少し前にさかのぼりますが、「昔よくしていた、7番アイアンでのハーフスイングの練習は今のクラブ事情下ではその限りではないのではないか」と書きました。

理由は簡単、今の打ちやすいハイテクアイアンでは少しきつい表現ですが、「雑な動き」「曖昧なイメージ」(ともに自覚はない)になるからです。

これでは7番アイアンでのハーフスイング練習の意味がありません。

もしかすると体感されている方もおられるかもしれません。

 

 

『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれない、かつ歴が浅い人がしっかりしたアイアンをチョイスしている確率はおそらく低いでしょう。

仮にそこそこのしっかりアイアンをお使いであっても、ウッド系はこのご時世、ハイテククラブでしょうから、よほど競技志向のプレイヤーじゃない限り、7番アイアンでのハーフスイング練習なんて主体的にはなかなかできない、しないと思われます。

ドライバーやFW、UTなどのウッド系進化が目覚ましいクラブ事情の中、そのアイアンがプレイヤーそれぞれにどの程度適切か、ということをプレイヤー自身がなかなか見極められているのかわからないのにその練習は果たして?というのが理由です。

このお話はあくまで個人的な体感ですので、うまく伝えられているか、もしかすると少し難しいかもしれません。

 

端的に書くと、ゴルフを1ラウンド回って、アプローチを一切しないやバンカーを全く打たないで済む(罰打なしで)ということはまずあり得ないでしょう。

『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤーの方へは、いきなり無理にスイング練習!(確かに有効で大事な練習で、昔からの風習とは言え)とかよりも、もっともっと簡単(に感じやすい)で現実的な練習をしましょう、という提言です。

 

7番アイアンでのハーフスイング練習よりもそれよりもっと小さい振り幅で打っていける、7番でのランニングアプローチの練習や、キャビティではない単体ウェッジのピッチングウェッジ(以下PW表記)相当のもの(およそロフト角46から48度)を1本入れられることができるなら、それでまずはハーフスイングの練習をしてみてください。(お持ちの7番アイアンではなく)

 

『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれない、かつ歴が浅いプレイヤーにとって、これらの練習はスイングの練習にもなり、アプローチの練習にもなることでしょう。

そして、7番ランニングやPWハーフが練習ではうまくいくのにコースで試すとなかなかままならないと、少しずつ実感されることもあるのではないでしょうか。

 

今現在がどのような状況でもそれに対して、正しい練習を正しい順番で少しずつすることが結局は1番の近道です。

「小さいショットの方が難しい」、その難しさの正体は結果へのプレッシャーですから、誰にとってもそれは同じです。

焦らずじっくり練習に取り組んでみてください。

 

今回はここまでです。

少し前置きが長くなりましたが、今回の内容は折に触れて何度も繰り返し書いていきます。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020/09/07        bridge   |