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良き風景

先日、先延ばしにしていた用事を済ませるため、朝から日本橋界隈を歩き回っておりました。
14時を過ぎ、水天宮あたりでさすがにお腹がすいてしまい、お蕎麦屋さんに飛び込みました。
用事も八割方済んでいたので、ちょっと長めに休憩したいと思い、鍋焼きうどんを頼み、
小瓶のビールを飲みながら出来上がるのを待っていたところ、
一人の少年(推定9歳。最近の子供は超足が長いので年長に見えるが表情が低学年ギリギリと判断)が、
「こんにちは」と恥ずかしそうに暖簾をくぐり入ってきました。
手にはどんぶりが二つ。

出前で頼んで食べ終わった器を、返して来いと言われてお使いに来たのは目に明らかだったのですが、
こういう風景、もう何十年も見てなかったなぁ、と思い胸がぽかっとあったかくなりました。

お店のおばさんから、「いつもありがとねー」とお菓子を渡され、もうそんな年じゃないのにと
はにかんだ表情ながらも、「ありがとうございます」と帰っていく少年。

当たり前のように今もこんなやり取りがあるってことがほんとに素晴らしいことだし、
ありがたいことだと思いました。
やっぱりここら辺は相変わらずいい街だなぁと悦に入りました。

水天宮、浜町、人形町あたりは言わずと知れた江戸っ子の町ですが、
こんな良き風景を見ることができて幸せでした。
甘酒横丁で買い食い、立ち食いで昼を済ませなくてよかったーーー。

2023/11/07        002   |