宙わたる教室
NHKのドラマ10枠のドラマは面白いものが多く、毎回注目しています。
今の一つ前の「宙わたる教室」全10回を奇跡の9連休中にぶっ続けで見てやるぞ、
と思い、見たい気持ちを押さえて10月から撮りためておきました。
で、ついに正月に実現。
実際にあった話を小説にしたもののドラマ化で、舞台は都内にある定時制高校。
いろんな事情や背景を持った年齢も国籍も違う生徒たちが、新しく赴任してきた
一人の教師と知り合うことで、迷いながら悩みながら科学への一歩を踏み出していく物語です。
この教師は科学研究者で、自身も研究者として身を置く環境の現実に絶望した経験を持ち、
定時制高校にやってくるのですが、生徒たちの学ぶことへの熱意や姿勢に
心を動かされ自身を再生していきます。
科学とは無縁の生徒たちが、自分が抱える事情や現実に悩み苦しみながらも、
『教室に火星を作ってみたい』という興味から、必死に学んで、一歩を踏み出し、
試行錯誤しながら地道な実験を繰り返し、その間に人間関係のトラブルも多発し、
空中分解しかけながらもなんとか持ち直し、科学研究の発表会に出場、
優秀賞を獲得し、その発表の内容をNASAが認め共同研究のオファーを受ける
ことになるという物語です。
10話中15回は泣きました。
定時制高校が舞台の映画やドラマは過去にもたくさんありましたが、
この「宙わたる教室」は、シンプルで爽やかで正直で、見ていて気持ちがよかったな。
以前このブログでも書いた「3000万」と同じく見応えのあるいいドラマでした。
NHKおそるべし。