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新着情報  2020年8月

ゴルフクラブのお話〜ウェッジ編(考え方)③〜

みなさんこんにちは。

今回はウェッジ編③です。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

前々回の①では「気持ち」について、また前回の②では「動き」について書きました。

今回の③では「クラブ」(前半)についてです。

 

【今回は『オリジナルスイング』プレイヤーの方たちへの提言】

 

ショートゲームの場面、緊張から動きが固まっているというわけでもなく、またボールの傾斜に沿ってクラブを振ろうともしているにもかかわらず、アプローチやパターなどのショートゲームが苦手、もしかしたらすごく苦手かも、という方は少なくないと思われます。

 

グリーン周りのアプローチやロングパットなど、シンプルに打っていくだけというショートゲームの場面、普通にぽんと打つつもりが結果は極端なミス、ということが多々あるというお心当たりある方は、「スイングをオリジナル解釈している」かもしれないプレイヤーの可能性が大と個人的に考えています。

 

ゴルフのショートゲームでもこの「ぽんと打つ」がまずは重要です。

しかしこれがそもそもあまりできない、もしくは苦手、もしくは緊張してしまうことが多い(ミスが続いたり周りからのプレッシャーが大きくあれば誰でも緊張してしまうものですが)という方は「スイングオリジナル解釈」プレイヤーの可能性はありですが、正しい練習をすれば大丈夫です。

 

今回の「クラブ」(前半)はこの方たちへではなく、労せず「ぽんと打つ」ことできるという、「オリジナルスイング」をされているプレイヤーへの提言です。

 

【打ちづらいウェッジは使わない】

 

個人的な提言となるかもしれませんがこれが一番重要と考えています。

そしてこの部分はウェッジの場合でも、コース上は比較的すぐにわかりますがよほどの経験者でなければ、練習場や試打室だけではなかなかすぐには分かりづらいこと、(そもそもどのゴルフクラブも大なり小なりそういうもですが)でしょう。

ですので、そのようなプレイヤーでもベストチョイスは求められて当然ですが、下に書いた条件、これらを満たしていないウェッジは自分にとって合わない、よって使わない方がいいという選択の基準を挙げました。

大まかですが3つあります。

 

・顔(構えやすさ)

・振り抜きのソリッドさ(距離感を出しやすい)

・バランス(インパクトの安定)

 

です。

「顔」の好みは必ずありますがやはりこれはウェッジでも必須条件です。

腕の脱力などにもつながりますが、ちゃんと構えられていないとうまくボールにコンタクトできないのがその理由です。

ここがゴルフスイングのなんとも言えず難しいところで、ちゃんと構えられていない(その自覚はない)のに頑張って打ってしまう、という方が少なくないのかなと。

 

「振り抜きのソリッドさ」、つまりはソール形状です。

サンドウェッジ(以下SW表記)などはバウンス角(インパクト時、ソールを跳ねやすくさせるための角度)がついていますが極端な話、ここに関してはアイアン全番手に言えるでしょう。

しかしターゲットが狭いアプローチはフルスイングと違い、反動ではないですが振り下ろされる時のドンという感じを使ってはなかなか打っていけないので、ソールの振り抜きがやはり重要です。

振り抜きの感触が合っていれば、その際の抵抗や飛び過ぎの計算をしなくていい場合が多いので、よってそのまま距離感の出しやすさに繋がります。

細かい話ですが、この振り抜き確認を芝生以外ではなかなかしづらいかとは思われます。

細かいな、という感想を持たれるかもしれませんが「ソール振り抜き」に関してはあるプレイヤーの方たち、スイングヒント閃く人には閃くかもという個人的持論があります。

 

「バランス」、クラブバランス(ヘッドの効き具合)のことです。

これはインパクトの安定に直結すると考えています。

必ずどちらか、重いか軽いか、人の好みはあります。

ヘッドスピードが速い女性やシニアの男性などはなかなか微妙です。

以前、FW編で「ビジネスゾーンはその人にとっても不随意」と書きましたが同じようなニュアンスでして、このウェッジバランスも機会があれば、探ってみることをお勧めします。

軽いのが好き(振りやすい)なのに重いものを使っている、またその逆もあるでしょう。

クラブバランスについてはもう一つ。

ウェッジに限らずどのクラブでも、なんとなく手に伝わるクラブの感触、クラブ全体のフィーリングに敏感な人が稀におられます。

(昔はバランスのことにだけよく言う、という人もおられましたが、そのイメージとは少し別。クラブ全体の感想もやたら的確な方)

このようなプレイヤーはご自身の感覚を大事にしてください。

少しぐらいセオリーと外れてもきっといいことがあります。

 

以上、「使いづらいウェッジを見極める条件」3つでした。

ウェッジ編の次はパター編を予定しておりますが、このパターも同じことが言えます。

使わない方がいい傾向のクラブというのはやはりあります。

どんなプレイヤーでもL字パターやセンターネックのパター、あるいは中尺パターを使えるか、使った方がいいかは全くそんなこと、全員には言えないように、人にはその人の手の癖や掌の感触などより細かい部分の特徴に合ったクラブ性能(テクノロジーではない部分)がショートゲームを行う道具には求められるのではと考えます。

「パターうまい人はパターをあまり変えない」と言いますがこれはまさしくそうだと思います。

使われているクラブに何も不満がない、のであればよほど故障等しない限り、無理に変えたりせずにずっと使ってもいいクラブと考えてください。

同じSWやパターをグリップだけ交換しながらずっと使っている、そんなプレイヤーでも全く問題はありません。

 

今回はここまでです。

ウェッジ編③「クラブ」(前半)として「オリジナルスイング」の方への提言でした。

「使いづらいウェッジは使わない」

「使いやすいものはずっと使う」

この2つは同義語です。

プレイヤーによってはベストチョイスを求められる方もおられるでしょう。

もちろんいい事ですし、クラブ選びは楽しいものです。

そのクラブ選びと並行してもし機会があれば、自分にあったウェッジの条件を探される事をお勧めします。

すぐには見つからず地味で細かい作業ですが、決して無駄ではないです、というお話でした。

 

先週は国内女子ツアー第3戦、『ニトリレディスゴルフトーナメント』が北海道の小樽CCにて4日間で行われました。

最終日は荒天の中、笹生優花プロと小祝さくらプロの一騎打ちとなりました。

優勝者は1人ですからいずれ決着はつくものですが見応え十分でした。

それから笹生プロの2戦連続優勝について、これはえらいことになってきた、

という感想です。

松山英樹プロも惜しかったです。

こちらも優勝者は1人だからなあ、としか浮かびません。

次戦、メジャーとますます楽しみです。

明日からは9月ですが、まだまだ暑い日が続きそうです。

みなさまにおかれましては熱中症やコロナ等、体調管理には

十分にお気をつけてお過ごし下さい。

それでは今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020/08/31        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜ウェッジ編(考え方)②〜

みなさんこんにちは。

今回はウェッジ編②です。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

前回の①では「気持ち」についてザクっとですが書きました。

今回の②では「動き」についてです。

 

【ボールの傾斜と足の傾斜はちがう、よってショートゲームも「腕だらん&下半身主導」】

 

当然ではありますが、ゴルフコースにまっ平はありません。

それどころかコース上は複合傾斜でさらに、フェアウェイとラフがあったり、バンカーや池などのハザード等、さまざま配置されています。

ですのでアドレス時、ボールはラフで足下はフェアウェイ、ボールはバンカー外で足下はバンカー内、などなどこんなことは無数にあります。

ボールと足下が同じフェアウェイ内であっても、ボールの傾斜と足の傾斜は微妙にちがいます。

この「ボールの傾斜と足の傾斜はちがう」、よって自分の足の傾斜ではなくボールの傾斜に対してスイングという事をコース等での経験の中、だんだんと理解されれば、ショートゲームの際、勝手に自ずと自然に「腕だらん&下半身主導」が実現します。

個人的にはドライバーからパターまで、厳密にはどのショットもそうではないかと考えていますが、特にライのジャッジが重要なショートゲームでは、ボールと足の傾斜がちがうという客観的な事実を生かすという事、何となくでも理解が進めば、ゴルフのファンダメンタル(基本形)の理由が次々にわかっていかれるのではないでしょうか。

 

これらの動きは重い荷物を持ち上げるのに、誰でも腕を脱力させて腰を入れようと体が自然に動くように本来、人がもっている運動神経の一つです。

相対的にかけっこが苦手な人はこの動作も苦手な傾向、とかそんな運動ではないです。

誰でも自然にそうなる、という動きです。

ですので、「しようしよう」とか「しなければ」など考える必要はありません。

 

また、前回からの繰り返しとなりますが「出来た、出来ない」や「寄った、寄らなかった」など、ショートゲームほど結果がすぐに目に見えるので、どうしても「ゼロイチ」のような動きと感じやすく、自分を責めてしまいたくなるかもしれませんが、決してそのような動きではないという事を頭の片隅に留めてほしいと考えます。

もし、コース上で不思議なことが起これば、経験者の方などに聞いてみてもいいでしょう。

最初からすごくうまく打たれる方もおられますが、それでもスコアメイクの要、ショートゲームはやはり場数や経験が大切です。

あわてず、焦らず、「だんだんと理解」されれば「だんだんとそういう雰囲気」になる、というイメージでお試しください。

 

【器用は幸せ?】

 

くしくも、今年の米女子ツアーのメジャー初戦、「AIG全英女子オープン」が終わりました。

会場はスコットランドにあるロイヤル・トゥルーンGCでの開催、

女子では初だということでした。

まずは今年の男子の方の全英オープン中止の事実を考えれば、(日程的にギリギリの開催発表だった記憶がありますが)欧米もコロナで色々ある中、それでも女子は試合を行ってくれること、単純に楽しみでしたし無事に終了して良かったです。

内容については試合の情報が報道等でたくさんあったのでテレビ観戦とセットで毎日チェック、感想を共有していました。

本当にただの単純な感想となりますが、上田桃子プロの活躍が全てではないかな、

という気持ちです。

「周囲の意見も聞くけど自分の感覚に従って気にし過ぎない」、これだと膝を打ってました。

毎年そうですが、改めて全英オープンって粋な試合だな、と悦に入っておりました。

ディフェンディングチャンピオンで挑まれた渋野日向子プロはじめ、若い選手たちへのさまざまな壁はこれからもあるかと思われますが、たくさんの経験の中、だんだんと周囲の声が気にならなくなる、自然と自分自身の声や感覚に従えるようになる時、きっと結果にも恵まれた良い試合を届けてくれるんだろうなと思っていました。

 

ゴルフを長くされている人と話していて、「年をとってくるとずっと上手な人よりスコアがいつまでも120とか130の人の方が楽しそう」と言われたことがあります。

何歳から始めても体力が続く限り、技術は必ず追いつくもの(そうでなければ意味がない)、と考える一方で、そう考えれば考えるほど、スコアや飛距離という結果以外のゴルフの楽しみはもっと他にあるのではないかな、と。

誰もが加齢の中でするゴルフ、最終形はどんなものか?という考察についても折に触れてこちらに書いていけたらと、考えています。

 

今回はウェッジ編②として「動き」についてでした。

ゴルフでのショートゲームの動き、という大きすぎるタイトルでしたがなるべく客観的な事実として1つご紹介いたしました。

また何かの参考になれば幸いです。

それでは今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020/08/24        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜ウェッジ編(考え方)①〜

みなさんこんにちは。

今回からウェッジ編です。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

いよいよアプローチ、パッティングといった、スコアに直結していく

大切なショット、クラブのお話です。

そこで4週のお題についてですが、内訳は気持ち→動き→クラブ→まとめ、といたします。

 

【『ゾーン』状態であればうまくいくことをどの時点で経験するか】

 

当然ではありますが、ゴルフは「ターゲットゲーム」です。

ホールが進み、ターゲットが狭くなるにつれて、結果に対してのプレッシャーは大きくなります。

これは誰もがそうです。

ゴルフがゴルフたる所以、ゴルフの深いところです。

結果が気になりだすと、インパクトに気がとられてしまいますが、「感情的意識」に引っ張られて即調味料、ではなくショートゲームこそ深呼吸して味わってください。

 

普段からボールを打つにあたり、インパクトをインパクトで調整する打ち方が

癖づきそうな人は「要入院」「要治療」となる前に薄味に慣れましょう、

味が少しぐらい思っていたのとはちがっても、だんだんと良いお出汁が

とれるようになりますから、ご自身で作られたお料理、あまり嫌がらずに体には

いいはずなのでありがたくお召し上がりください、と書きました。

「インパクトをインパクトでする」は最後のショートゲームに悪影響が出てしまうから、

がその理由です。

 

しかし、初回のテーマである、「気持ち」の回で述べたいことは、

ずっと再三お伝えしてきている、「プレショットルーティン→スイング→インパクト→結果」という一連のゴルフ動作は決して「じゅうぜろ」じゃないという事、

特にショートゲームはそうではないかなという事です。

「スイングのちインパクト」、がどれぐらいの割合だったかという、考え方です。

濃淡、グラデーションのような感覚でとらえてみてください。

(むしろ飛ばさなくてよいショートゲームで10もしくは0、のそんなユニークな人はそうはいてません)

 

ゴルフの目的をゲーム、スコアに置いてされているプレイヤーの方も

そうでない方もいろいろおられるかと思われますが、良い意味でその

ゲームに没頭できている人はどのようなキャリアでどのような打ち方で

どのようなレベルの人でも良いショット、良いパットを放たれます。

もちろん、1日を通してその良い調子を維持し続けられるかという

ことに関しては、アマチュアプレイヤーの場合、経験者が有利ですが

これからの方は1ラウンドのどこか、1回でもそのようなショット、

「没頭(ゾーン)ショット」が出ることを目指してみてください。

 

結果もよければ言うことはありませんが、その場の雰囲気に溶け込んだ、

素直な感覚で放たれたショットは結果にかかわらず一目瞭然です。

特に始められて間もない方やスイングにお悩みの方など、今はラウンド

するだけで精一杯という方は、いきなりフルショットではなく、このショート

ゲームの部分、アプローチショットやパッティングからこの「ゾーンショット」を

意識的にお試しください。

 

少し脱線しますが、コースでなかなかリラックスできないという方の

お話をうかがっていて、「気持ちが落ち着くアイテムをコースに持って

いかれたらどうですか?」とお返事したところ、その方は少し考えられて

「空のお弁当箱でもいいですか?」と言われたことがあります。

ウエアとかタオルとか扇子とか時計とかなんでも普段の自分が

使っているアイテム、の意味でお話したのですがさすがにお弁当箱は

予想できませんでした。

会話にそれだけ真剣に耳を傾けてくださるという事と、いかに真面目に

物事をとらえられている方が、こちらが考えているよりもやはり多いのかな

という事を感じました。

 

ゴルフの最初の人たちのクラスにてアドレスは「腕をだらん」と説明しますが、

よく聞かれる方も多いと思われます。

この「腕をだらん」は超大事ですが、「腕をだらん」とすることはダメな事、

そんな適当ではないはず、と頭で思ってしまっているとまずこのような

アドレスにはなかなかなりません。

 

しかし、ここで「ゾーンショット」の出番です。

短時間で終わる練習場はともかく、長時間滞在するコース上は、

どんな人であっても時間が過ぎて気持ちがほぐれてくると、リラックスしてきたり

集中状態、没頭状態、いわゆる「ゾーン」の状態になります。

するとやはりよいショットが出やすくなります。

この時のスイング感覚、身体を使って記憶できれば一番いいのですが、

そこまではいかなくとも、そのような精神状態になれば誰でも気持ちの

良いショットがちゃんと出ることをしっかり認識してほしいと考えます。

自分のボールに近づいてライを確認した時に何となくうまくいきそうだな、

とかパターの順番を待っている間に今日は晴れて良かったなとか、

気持ちがその場所に対して素直に反応してくると誰でもよいショットは出やすくなります。

そのプレイヤーの中で「スイングのちインパクト」のグラデーション天気図が高気圧優位の「晴れ」のいい感じとなります。

ですので練習場では打ち方や動きのイメージを繰り返しますが、コースでは細いかことよりも五感や小道具を使って自分自身をリラックスさせてあげてください。

 

日本のコースは行かれる場所によってはカジュアルに回れるところが

まだまだ多くはないかもしれません。

また、場合によっては気を遣うシチュエーションが多い中でプレーする

ラウンドもあると思われます。

緊張するラウンドになりそうだと予想される時はそれはそれで良い練習となります。

が、ゴルフはマナーのスポーツなので、そういった事がプレーに関して与える影響は非常に大きく、心身を考えるとデリケートな面でもあります。

時には後ろからせっつかれたりすることもあると思われます。

これらが嫌でゴルフが苦手だという方も少なくないでしょう。

ゴルフコースに不慣れな人たちがマナーの範囲で楽しめるような環境をゴルフ業界がもっともっと整備してもいいのかもしれない、とも個人的には考えます。

セルフプレーが進み、課題は把握しているものの、ゴルフコースそれぞれが

バラバラで対応することも限界があります。

もちろんプレーファーストであればあるほどいいに越したことはありません。

しかし誰にでも最初はあり、初めからうまく回れる人はいません。

経験の豊富なプレイヤーがこれからゴルフを始められる人を少し待つ事ができるような風潮にならないかな、またはそういうシステムが一斉に出来ないかなという個人的な将来への希望も今回併せてここに書かせていただきました。

(これが解消へ向かうかもしれない個人的一考があるのですがそれはまた別の機会に書きたいと思います。)

 

イメージ経由で「スイングのちインパクト」を目指すにあたり、ショートゲームでは特にマインドフルネスな「ゾーンショット」を使えれば実現しやすいのでぜひお試しください、というお話でした。

 

今回はここまでです。

国内女子ツアー第2戦、『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』が軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)にて3日間で行われ、昨日無事に終了しました。

優勝された笹生プロは今年がプロデビューのルーキーながら2戦目にして初戦のリベンジを果たすという堂々の大器ぶりでした。

避暑地とはいえ夏場の試合にもかかわらず、2位タイに入られた主婦もされているだろうプロお二人の活躍も個人的には素晴らしいなと思いました。

毎試合の優勝ストーリーももちろん面白いですが、JLPGAの公式ページにも書かれていたように幅広い世代のプロたちが活躍するツアーなんて本当に最高ではないでしょうか。

身体には気をつけて異例のシーズンを盛り上げ、乗り切っていってほしいです。

今週は米女子ツアーのメジャー初戦、全英女子オープンがあります。

偶然とは言え、日程がうまくハマっていますね。

週明け、どんな感想戦となるか今から楽しみです。

お盆は過ぎましたがまだまだ暑い日中、プレーや練習の際は熱中症に

くれぐれもお気をつけてください。

それでは今週も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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2020/08/17        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜ユーティリティークラブ編(考え方)まとめ〜

みなさんこんにちは。

暑い毎日ですがいかがお過ごしでしょうか?

今回はユーティリティークラブ編(考え方)まとめです。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

ユーティリティークラブ(以下UT表記)編では前回までの4回にわたり、

主にウッド型UTについて書きました。

ウッド型UTはそのクラブの性格としてロフト角の幅は限定的ではありますが、

ある時はお助けクラブ、またある時はスーパーお助けクラブとして大変有用なクラブです、それからリシャフトについてですがウッド型UTの場合、重量以外での変更の場合はヘッドそのものやウッド型UTという選択自体を見直した方がシンプル(トーナメントプロ除く)では、と説明しました。

ウッド型UTという完成度の高いクラブ、重量以外でのリシャフトをして違いをものにできる腕前のプレイヤーならおそらくそのヘッド以外でも十分自分に合ったクラブを見つけられる、がその理由です。

今回はUT編のまとめとして【嗜好の問題に帰結する】です。

 

前回③の最後にウッド型UTのシャフトの違いを認識出来るプレイヤーならばそもそもウッド型UTにこだわる必要はなく、きっとアイアン型UTやロングアイアンなどでも打っていけるはず、というところからゴルフクラブのちがいを認識する、「クラブ誤差認識力」について少し触れました。

良いクラブやそれらに関する豊富な情報がたくさんあるにもかかわらず、アマチュアプレイヤーの場合、クラブのチェンジがなかなかスカッとはまらないのはなぜか?ということを考察しました。

 

クラブの変わり目、特にコース上で試打の段階では気がつかなかった事も

含めていろいろなショットが出ます。

大人のプレイヤーは頭がいいので、このクラブによる誤差(クラブが変わっているなら飛球も違って当たり前)を身体や手の感覚ではなく、まさに頭で認識してしまっているのでは、と。(この「頭」という表現も正直ピッタリではない気がしています。頭は使うに決まっているわけですので。厳密に書けば「感情を伴う意識」のようなイメージ)

 

打っていきたいショットをするのに必要な体やクラブの動きをイメージする作業、

つまりは「今」する事よりも「少し先」に起こるだろう事に意識が集中してしまい、

それ故に頭の中の自分事(良いクラブだからまっすぐ行くはずや、

今回もきっとどうせ当たらないなど)に自分で寄せにいってしまっているのではと。

その結果、ボールの軌跡へのイメージが薄くなり、知らず知らずの内に頭の中の「自分事」に沿った、直接的な動き(この表現についても誤解をおそれずに書くと淡白な動きの方がしっくりきます)になりやすく、と書きました。

 

そのプレイヤーがどこかで見たゴルフスイングをどのように捉えているか、

傍からはなかなか分かりませんが「直接的に動いているのではない」、飛ばしたり止めたり、状況に応じた打ちたいボールは様々ありますが、毎回少しずつ変換作業があるという事をまず知っていく事からではないか、その部分が抜け落ちたままで体の動きやクラブだけを変更しようとしても、うまくいかないという事になっているのが現状ではないでしょうか?というお話でした。

 

繰り返します。

本来のUTの使い方ではないかもしれませんが、特にスイングをオリジナル解釈してしまっている人にはUTを使った「プレショットルーティンつきハーフショット」の練習がおすすめです、と書いたのもその理由からです。

ゴルフスイングはおそらく、みなさんがどこかで映像として見たことのあるあの上体が派手に動く動きよりも、もう少しだけ実際の動きはきっとちがいます。

そう見えるけど、こう動いている動きがああ見えている、というような感じで少しギャップがあると考えてください。

簡単に書けば、(もう少し)クラブに引っ張られている、感覚です。特にインパクトからフォローにかけて。

では今この短い説明を目にされて、ピンとくる人、あまりこない人、いると思われます。

後者の「あまりピンとこない人」がハイテククラブという大発明を享受するには何が必要か?という事にフォーカスし、ここにてこれまでずっと考察してきています。

 

「守りながら攻める動き」や「まずは自分ではなく、クラブに合わせる」なども書いてきましたがこの言葉になるほどという人、どういう事?という人、いると思われます。

この「どういう事?」の人にハイテククラブが届かないと意味がないのではないか、と個人的には考えています。

 

【スイングかインパクトか】

 

こういう書き方をすると、二者択一のイメージとなりますが、責めているのではありません。

結論から書くと、「しっかりセットアップ出来れば後は、インパクトを怖れずに(考えすぎずに)思い切ってクラブをスイングしていく」です。

以下、「インパクトを考えすぎない」が大事ではないか、という事についての考察ですが、説明を繰り返す理由は次回からのウェッジ編、さらに続くパター編では一応、僭越ながらこれが主要テーマとなります。

 

話を戻します。

ゴルフのスイングを最初見た時、クラブを上げて下ろしているだけに見えますが少しだけ違います。

振り上げて振り下ろすその間に、クラブヘッドにかかる遠心力を利用して振り抜くその結果、インパクトがあってそこからボールが飛び出す、などです。

スムーズなスイングがいきなりスムーズなインパクトにはならないと少し前に書いたのはこういう理由からです。

これを読まれて、「わかるような、わからないような‥」という感想の方、きっとおられる事でしょう。

 

昔のロングアイアンなど、総重量も重くヘッド性能が今よりも難しいクラブは、意識的なイメージを使うまでもなく、体感から伝わるその難しさからクラブをスイングしなければ、ボールが上がらない、自動的にそういう動きになるクラブのスペックでした。

しかしクラブの開発が進みハイテククラブが登場、なんとなく簡単にボールが飛ばせそうになりました。

実際、簡単にボールは飛んでいき、きっとこれだけでもすごいことです。

 

ただその打ちやすさに甘んじず、そこからもう一歩だけ進み、インパクトはハイテククラブに完全に任せて、打ちやすいハイテククラブを使って、もう少しだけ「スイングをする」ということを意識したり、あるいはイメージしたりすることを練習していきましょう。

もしここまでできれば、すぐにナイスショット連発じゃなくても、練習をすごく頑張ったと考えてください。(実際そう)

コースであっても練習場であっても誰でもついつい考えてしまう、「自分の頭の中にあるグッドインパクトの幻想や誘惑」に負けない習慣や練習方法、あるいはイメージを使うという事に少しずつ挑戦していく事が出来てはじめて、ハイテククラブが登場した意味や意義があるのではないかなと個人的には考えます。

 

【インパクトをインパクトでは調整できない「寂しさ」をどう考えるか?】

 

「よくわからないけどゴルフのイメージが思っていたのとちがう‥、インパクトを考え過ぎずにクラブをスイングするなんて寂しい気が‥。」

と思われた方、きっとおられるでしょう。

実際に「えーそうなの?」と言われたら、

「そうですね、そういう意味ではきっと考えられているよりは少し物足りなく感じる、寂しく感じる動きかもしれません。」とお返事します。

 

プレショットルーティンにも気を遣い、インパクトのためにスイングはするんだけれども、インパクトの調整はインパクトではできないという、一抹の寂しさすら漂う潔さが求められる事について、余暇でゴルフをされている人がそんな薄味は食べた気がしない!と考えられる事も致し方ありません。

そのような意味で、ゴルフは最後は【嗜好の問題に帰結する】と書きました。

頭で求める味と実際の味を寄せてしまう、知らず知らずの内にインパクトで調整という、好きな調味料をふりかけて、この味この味というのも、これはこれで食べた気がして美味しいと感じる気持ち、わたしももちろんよくわかります。

お気持ちはよくわかりますが、あまりそれをし過ぎると「スイング血中濃度」が上がり、病気になってしまいます。

きっとお出汁の味でも十分に美味しく感じますよ、というお話でした。

 

次回からはウェッジ編です。

いよいよゴルフの深淵に触れる、ショートゲームの域です。

内容はUT編で提言した、「イメージ」練習にも挑戦!という壮大なテーマ(決して大袈裟ではなく)の具体的考察を交える予定です。

散らかる予感いっぱいですがショートゲーム編ではこのコンセプトに挑戦したいと考えています。

何かのご参考になれば幸いです。

 

今回はここまでです。

まだまだコロナですがゴルフはメジャートーナメントがあったり、長期戦の見通しながら国内戦のスケジュールも続々発表されてきました。

練習場もコースも他に比べればすごくお客さんが減っているということはないのではないかなと、個人的にはそう感じますがいかがでしょう?

全米プロも面白かったです。

松山プロは今回も小事件あれど、ティーショットさえ狭く感じなければいくらでもどこでも毎回上位で戦っているイメージがあります(すごいですね)。

ああメジャーはこういう感じだったなあと若干思い出しながら観ていました。

プレーでは熱中症に気をつけて、観戦はまだテレビやネット中継のみですが、色々な夏ゴルフをみなさん楽しんでください。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

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2020/08/12        bridge   |