MENU

新着情報  2020年11月

ゴルフクラブのお話〜パター編(考え方)⑤〜

みなさんこんにちは。

今回はパター編⑤「長い長い棒をスイングするようにグリップするその2」です。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

【前回のあらすじ】

 

「型」は重要だが感覚的にも心情的にも大変、という余暇ゴルフの問題解決の折衷案の一つとして、「長い長い棒をスイングするようにグリップする」をパターでお試しください、と提案いたしました。

 

【長い長い棒をスイングするようにグリップするそのニ】

 

前回の内容である、長い棒がゴルフのグリップとどう関係あるのか今一つピンとこない、という方のためにもう少し長い棒について考えたいと思います。

 

ゴルフクラブはスポーツをする道具として考えた場合、その長さが特徴的です。

長さは遠心力を大きくします。

結果、ボールをより遠くへ飛ばすことができます。

ルールを度外視すれば、長ければ長いほどボールを飛ばすことができます。

ただしそれでは下を向いてスイングする場合がほとんどのゴルフでは、あたりまえですがやりにくくて仕方ありません。

だからまずは、下へ振っていけるギリギリの長さを確保し、さらにその長さで最大の飛距離を出すため、先をくくる形で少し振りにくくなってもヘッドを取りつけてそのバランスがきくようにした道具、とゴルフクラブをみるとどうでしょうか。

 

どのような計算式があてはまるかはわかりませんが、ゴルフクラブは実はもっと長い棒ではないかをイメージするという、簡単な物理の話です。

 

ご自身のパターがもつ遠心力のエネルギーを計算します。

それをヘッドがないただの棒に換算、さらに同じグリップを取り付けるという条件で、どんな素材(パターの場合はほとんどがスチールシャフトなのでそのままでもあまり問題はない)の何メートル何センチの棒になるかを算出します。

 

このようなものがもし実現可能ならば、それをグリップし、その後同じようにいつものパターもグリップしてみる、などいつものパターをどのようにグリップすればいいか、より具体的に体感することができます。

 

またこれは他の番手に置き換えることも可能でしょう。

ただし問題は、クラブの持つエネルギーを先のない棒に換算した時の長さはおそらくかなりの長さとなることです。

実際問題として考えると、棒の実現が可能でもやはり単純に危ないですし、それを出し入れするスペースも簡単にはないのでVRなどの活用もいいかもしれません。

 

なぜ長い棒の話なのか、すこしはご納得していただけたでしょうか。

本当にVRなどで実現したとして、大の大人がただの長い棒を両手でひたすら真剣にグリップしているという図を想像するとそれだけでかなりシュールですが、あくまで「グリップをする」動作のイメージとは、というお話でした。

 

【パット数がいつも多い人は『スイングをオリジナル解釈』されている可能性大】

 

これはパター編にて最もお伝えしたいことの一つです。

普段から3パットだけじゃなく4パットもよくする、というプレイヤーの方は『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤーの可能性大です。

 

ここまで繰り返し、余暇ゴルフのみなさんをグループ分けしてきました。

『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤーはスイング中に前傾角がかわりやすいプレイヤーのこととお気づきの方、おられましたら大正解です。

 

また、これは自分だとお心当たりのある方、前回と今回の2回にわたっての「長い棒でのグリップイメージ」は伝わったでしょうか?

もし、読んだけどよくわからなかったという方、パターの種類や持ち方を変える前にまずは両膝を最初のアドレスから動かさずにテークバックできるよう練習してみましょう。

 

最初は窮屈で打ちづらいかもしれませんが、反動をあまり使わずに自分の身体がストレッチされた感覚でストロークをしていく習慣を少しずつ蓄積していってください。

慣れてくると打ち方が安定するので、パッティングのラインをよむことにもつながっていきやすくなります。

 

今回はここまでです。

次回⑥からパター選びについて考察していきます。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

≫ 続きを読む

2020/11/30        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜閑話休題「ゴルフの練習編⑥」〜

みなさんこんにちは。

今回は閑話休題「ゴルフの練習編⑥」です。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

【これまでのあらすじ】

 

型を手に入れてそれでたたかうことと、型そのものとたたかうことは差があることを考察してきました。

長い時間で考えた場合、余暇ゴルフの大きな山は前者の「型」以降です。

まず後者を経由させる場合であっても、そこであまり気力を使い過ぎないようにお気をつけください、というお話でした。

 

【「練習」と一口に言うけれど】

               

みなさんの普段の練習は次のうちのどれに当てはまりますか?

(これは世の中の仕事を大別したものだそうですが、考え方としてもわかりやすいので引用してみました)。

 

0を1にする

1から9へしていく

9を10にする

数を下げない

マイナスから0にする

 

上から

 

ビギナーのみなさん

余暇(および競技)ゴルファーのみなさん

トーナメントプロのみなさん

余暇ゴルファーのみなさん

余暇ゴルファーのみなさん

 

のような形でしょうか。

(「9を10に」のトーナメントプロのみなさんのものはここから先は除きます)。

当然ですが、「0を1に」と「マイナスから0に」がやはりエネルギーがかかります。

0はともかくマイナスって何事、と思われたかもしれません。

もし気を悪くされたら申し訳ないです。

 

では次の問いはどうでしょうか。

たとえば今これを読んでくださるみなさんがクラスに通われているとしましょう。

いつもの練習にて、いつものインストラクターから改めて質問されます。

 

「目標は何ですか?」

「大体いつも100を打たなければいいです。」

と。

さらに聞かれます。

 

「もう一つ質問ですが、100回ラウンドをしたとして、100回全部を95で回るのと、99回は110だけど最後の1回が80という100回のラウンド、どちらがいいですか?」

 

「・・・。」

 

歴も長く、健康維持も兼ねてゴルフをされているという方と実際にやりとりをした時の会話です。

前後の会話はもっとあるのですがそれらを通して、本心は別ではと感じたのでお聞きしました。

 

【「ゴルフは難しい」に埋もれる本心】

 

「数を下げない」といった、メンテナンスのような練習を否定しているのではありません。

それが必要な我慢の時ももちろんあります。

人それぞれ、得手不得手なことが必ずあるようにこれは考え方も同じでしょう。

今回お伝えしたいことは「ゴルフは難しいから」と自分に言い聞かせ、本心を意外とわかっていない方が多いのでは、ということです。

 

今回はここまでです。

次回「ゴルフの練習編⑦」では「ゴルフは難しい?」です。

それでは今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

≫ 続きを読む

2020/11/26        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜パター編(考え方)④〜

みなさんこんにちは。

今回はパター編④「グリップが苦しい余暇ゴルファー」です。

今回は最後にパター選びについて少しかすめています。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

【これまでのあらすじ】

 

前々回の②では「パターでスイング始動を練習する」ことについて説明、さらに前回の③ではこれをスコアの観点から考察しました。

結論として「まず100切り」の人も「100切りは通過点」の人も、余暇ゴルフ(成人男性)の大きな山は「80」台の前後半の間になることが多く、スイング・スコアの両面から考えて目標がどこであっても、「パターでスイング始動を練習する」をしておいて損はないです、というお話でした。

 

【グリップが苦しい余暇ゴルファー】

 

余暇ゴルファーのみなさんにとり「100」の山と「80」台後半を前半にする大きな山とがありますが、この間がなかなか進まないのはなぜか、についてです。

 

予告通りですがそれは「グリップが苦しい」ことが理由の一つと考えます。

ここでいうグリップは「まず左手の親指と人差し指でY字形を作ります」で始まるいわゆる「グリップ」の形ではなく、「グリップすること」そのものです。

正確には「両手をつかって細く長いゴルフクラブを持つ」ことが苦しい、です。

ちなみにこれが一番苦手なプレイヤーが女性です。

 

【長い長い棒をスイングするようにグリップするその一】

 

その一として少し解説をいたしますがここから以下、長い長い棒をスイングすることについて書かれています。

一体それがゴルフのグリップとどう関係するのかさっぱりわからないという方(女性の方など)は「ふーん‥。」と思いながらで結構です。

 

たまたま今、プロ野球ではセとパの優勝チームで日本一を決める、日本シリーズが行われています。

パのチーム、ソフトバンクホークスが2試合を2連勝、そのあまりの強さが話題です。

もしかするとプロ野球をよく見られる方はご存知かもしれませんが、ホークスの中軸打者である背番号『9』柳田悠岐外野手(左打ち)がバットよりも長い棒で素振り練習をしています。

偶然かどうかわかりませんが、同じホークスの背番号『18』武田翔太投手(右投げ)、こちらは平均台の上でやはり長い棒を使ってピッチングのシャドー練習をしていました。

武田投手の方は映像じゃなく写真だったのですが、平均台の上で長い棒を右手と左手を離して(スプリットハンド)わしづかみで持ち、少し体をひねりながら右肩上に振り上げている写真だったのですが、説明不要、一言でこれです。

 

【両手で細く長いクラブをグリップするがとにかくしんどい】

 

ここまででピンとこられた方はどれぐらいおられるでしょうか。

 

普通に考えて、ゴルフのグリップという動作は、グリップにかかる指が何本であっても両手を密着させますが、その持ち手の細さゆえ、体の前でクラブを持つ両手には自由がない、いわば両手を縛られている状態に近い、しかもゴルフの場合、先に重心がないのでグリップの形はわしづかみではありません。

 

意識の有無はともかく、これだけでもかなり窮屈ですが(特に女性のみなさん)、さらに下を向いて芝生の上という抵抗の大きい状態にあるボールを飛ばしていきます。

 

やっとの思いで何とか打ったボールがスライスしようものなら、すかさず横から「腕をだらん」が重要です、などと言われてもこれは力んでも仕方ありません。

そもそも両腕に力が入らない状態、だから両腕に力が入ってしまう、というループに。

 

お伝えしたいことは「グリップの形」(これも重要ですが)よりもその前の「両手で細く長いクラブを持つ」ことがどういうイメージなのか体感としてわかればいいのでは、ということです。

量不足によって後から後から出てくる余暇ゴルフの問題、都度バックしていたのではこれはやはり進みません。

進まないどころか後退している、と考えられても不思議ではありません。

 

これらをまとめて振り返って考えた場合、まず基本的な「両手で細く長いクラブを持つ」動作がそもそもどういう感覚なのか、それを体感できているかどうか、に原因はあるのではと考えます。

 

同じく体の前で両手で握る車のハンドルは長時間でも疲れない、力まない、なのになぜゴルフクラブは毎回同じように持てないのか?

しんどいから(意識の有無はともかく)

なぜしんどいか?

細くて長い道具だから(今ここ)

 

というお話でした。

今回はここまでです。

次回⑤は「長い長い棒をスイングするようにグリップするその二」です。

最後になりましたが、今回の内容が今一つよくわからないという方は、難しいとされる種類のパターやパターの握り方、打ち方はおすすめいたしません。

結果は一旦横に置き、簡単なパターでシンプルに持ってストロークをしていきましょう。

それでは今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

≫ 続きを読む

2020/11/24        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜閑話休題「ゴルフの練習編⑤」〜

みなさんこんにちは。

今回は閑話休題「ゴルフの練習編⑤」です。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

【前回のあらすじ】

 

④では、ゴルフスイングの動き自体に運動神経はあまり関係ありませんので、どんどんフルスイング(4/4)をしていきたいというプレイヤーは、3/4スイングも設定した方がより4/4が安定します、それからそもそもスイングの結果は頭や身体の意識をスイング過程に対して使った結果なので、「ナイスショットではないけどミスショットでもない」ショットを駆使してゴルフをしても何も問題はありません、というお話でした。

 

【ちゃんと失敗しないと振り方も回り方も見えてこないが実感するまで聖戦を続けるべき理由】

 

結論から申し上げると、あとから必ず出てくるコースでの課題に「自分で」気がつくのが

ベストでは、と考えるからです。

 

以前も書きましたが、スイング前の「プレショットルーティン」という言葉があるように、グリップやアドレスという、いわば「型」のようなものがあります。

ゴルフの道具にはグリップの先に重心がないため、これらの静かな動作が重視されるのは仕方がありません。

 

躍動感のあるスイングから放たれる豪快なショットや繊細なアプローチはこの「型」の完成形の上にありますが、「型」即、「しっかり」ではありません。

それどころか「型」を真面目にすればするほど、身体は窮屈でぎこちなくしか動きません。

 

「しっかり飛んでいるショットはしっかり振っているはず‥。」

 

ゴルフのスイングの目には見えない難しさや面白さや深さがここに凝縮されています。

しっかりと「あたっている」であり、決してしっかりと「あてている」ではない、むしろ「あてよう」「寄せよう」「入れよう」とすればするほど、結果は遠のいていきます。

 

【人間味あふれる「しっかり」さんへのエール】

 

ゴルフの練習を通して「しっかり」さんがいだく感想例をあげてみました。

 

「ぎこちないスイングが精神的に嫌」

「ぎこちないスイングがまどろっこしい」

「ぎこちないスイングから出るボールでうまく回れているとは思えないし、そういう姿を見られるのが嫌」

 

一部ですが時間がかかりそう、弱み全部をさらけ出せない、上達を実感できない、などなどプレイヤー目線で共感できるものばかりです。

 

一方で、「型」を通して透けて見えてくる「しっかり」さんの身体の使い方のパターンやスイングイメージが貴重な情報としてこちらに集まってきます。

これらをお伝えする時、スイング全部が性格、とまでは言い切れませんが、そのプレイヤーの考え方やキャラクターを尊重した方が効果は高いですし、できればプレイヤー自身からの質問や疑問、知的好奇心を話すような冷静なトーンの質疑応答が理想的です。

 

ゴルフの上達に欠かせない経験という場数の差はたしかにあり、その階段を登るほどにそれを実感される事と思います。

避けて通れないゴルフの「型」という、ただでさえ時間がかかるスタート段階にも関わらず、しかもすでに量で不利の場合が多い余暇ゴルフの現実がある中、まず「型」に対する「自我」との格闘があるなら、どんなに時間がかかっても納得いくまで、どうせならしっかり立ち止まってその「聖戦」に時間をかけるべき、だと考えます。

 

ただし本番はきっとそこではなく、どんなゴルファーにもどこかで、生涯を通しての自分にとりラスボスのような手強い苦手ショットが登場します。

その時に備えて、どんな練習であっても無駄な一球や経験はありませんが最初からとばし過ぎて気力が残っていない、ということがないようにお気をつけください。

 

長い時間でみれば、理想のスイングに近づける(加点)か、自分のスイングを深める(減点)か、どちらの方法であっても理想と自分のスイングの共通点が出てきます。

にせようとしなくても自然とにてくる、というイメージがスイング練習というお話でした。

 

今回はここまでです。

「しっかり」さんについての深掘りシリーズはここまでです。

次回「ゴルフの練習編⑥」では【「練習」と一口に言うけれど】です。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

≫ 続きを読む

2020/11/19        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜パター編(考え方)③〜

 

 みなさんこんにちは。

秋のマスターズが終わりました。

5ヶ月後の春のマスターズを見てから考えたいと思います。(特に誰にも頼まれていませんが)。

今回はパター編③「余暇ゴルフの上達において一番険しくて大きな山はどこか?」です。

前回②から引き続き、今回③もパター選びの内容の前にスコアから紐解くパター編(考え方)です。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

【前回②のあらすじ】

 

余暇ゴルファーのみなさんは形や意識に関わらず、まず振り遅れずにクラブをスイングしましょう、「振り遅れない」とは「クラブ丸々一本が右から左(左から右)」のことで、この動きは振り上げる必要のないパターから練習可能です。

最初はぎこちないかもしれませんが、なるべく反動を使わずにパター一本丸々を左右にストロークすることで「テークバックがつかえる」ように、テークバックが使えると「スイングの始動意識」がわかり、「スイングののちにボールが飛び出す」のイメージがつかめます、というお話でした。

 

【余暇ゴルフの上達において一番険しくて大きな山はどこか?】

 

ここからはスコアの話です。

余暇ゴルフの中で一番険しくて大きな「山」は結論から申し上げると、80台後半を前半にする」ところだと個人的には考えます。(前提は成人男性、細かくみると女性の方は少しまた別)。

 

これを読まれて、どう思われたでしょうか?

「ああ、そうだなあ」という人もいれば、「ふーん、そうなんだ‥。」の人もおられるかもしれません、反応が見れず残念です。

「ふーん、そうなんだ‥。」さんの「‥。」の中を当てたいと思います。

100を切るところではないの?」

あるいは

100を切りたいという今の自分の悪戦苦闘は徒労なの?」

ではないでしょうか?

 

話が少しそれますがスコアの過程の中で、この「100」という数字をはさむゴルフってうまくできているなあ、と。

きっと偶然なんだと思いますが、技術やコースや距離云々以前に「100」と「99」の響きのちがい、こんなにわかりやすく感覚に訴求する数字ってないんじゃないですかね?

少しずれて、もしこの「100」の意味のところが「90」や「110」ならどう感じるかなと。

あまりくわしくないですが、ボウリングのスコアでも区切りってきっとあるんだろうなって思いますが、平均スコアやベストスコアを聞いて、その数字がいくつであっても、なんだかその人のイメージに奥行きが出てくるゴルフって良くできているなあといつも思います。

 

【スイングとスコアメイクにかけるエネルギー配分を逆転させる】

 

話を戻します。

表題は、プレイヤー自身の意思として、スイングやボールを打つことにエネルギーをかけたい間はスコアは一旦、横に置いておきましょう、それから意思にかかわらずスイングやボールを打つことにエネルギーがかかってしまうという人は、先にスコアメイクを考えましょう、という意味です。

 

少し説明いたします。

ゴルフのゲームには2つのエネルギーが要求されます。

ボールを打つ、スコアを作る、の2つです。

これらは「しっかり」さんほどコースでは苦戦、

「まっすぐ」さんほどスコアになっていく、というぐらいつながっている

ものではありますが、むしろつながっているからどう動かすにしても、

ボールを打つのにインパクト前後で意図してエネルギーをかけないことが大切です。

 

「それではボールが飛ばないのでは?」

という疑問が出てきます。

「なんとなく振っているのにしっかり飛んでいる」を可能にしている動きや意識、それが視界で確認できる範囲の動きを管理する事、つまり「テークバックを使う(最初は使おうとする意識、最終的な理想は無意識にでも使えている状態)」です。

さらにこれは否が応でもパッティングに一番現れ、ひいてはスコアに差が出る、と考えます。

 

長くなりましたが、よく言われる「100」の「山」はあり、慣れるまでは前後半で「50」と「49」というのはプレッシャーもあります。

ただしこれは経験のある方もおられると思いますが、「100」を切っても「90」が切れない、あるいは「90」を切っても「80」が切れそうにもない、それどころかそもそも「80台前半」がなかなか出ないなど、かけるエネルギーに比例するかのように階段の踊り場が続く現実が待ち受けているよ、と。

これは「余暇ゴルフあるある」です。

現状維持ならまだしも「よーし」と力が入れば入るほど、スコアが遠のく、できていたことができなくなるのはなぜでしょう?

 

今回はここまでです。

次回④は「グリップが苦しい余暇ゴルファー」です。

100の山の話はどこ行った?」という方もおられるかもしれませんが、

もうしばらくお待ちください。

100だけを切りたい」のか「100を切るのは通過点」で少しちがいます。

どちらであっても、パターでは反動なしでクラブ一本を左右に動かし、「振り遅れない」「テークバックをつかう」の練習をしていくと良いことがあります、というお話でした。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

≫ 続きを読む

2020/11/16        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜閑話休題「ゴルフの練習編④」〜

みなさんこんにちは。

今回は閑話休題「ゴルフの練習編④」です。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

【前回のあらすじ】

 

前回③では『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤー改め、『しっかり』さんのスイングを少しだけ深堀りしました。

ゴルフのスイング方法として意識を経由させるのは「身体かクラブか」はどちらであってもあまり問題はありません。

それよりも「振り遅れずにスイングする」をまずは目指しましょう。

しっかり振り下ろすために振り上げられたトップ位置やその動作はフルスイングのそれではありません、というお話でした。

 

(ちなみにパター編にて「振り遅れないスイングとは?」を引継ぎ考察中)。

 

【3/4と4/4の間にある大きな差】

 

ゴルフは最終的には「飛ばして、とめて、入れる」のくり返しです。

トーナメントプロは当たり前ですがスコアのプロ、ある意味ではバーディをとっていくのが仕事ですので、リスクやリターンを計算しながら、豪快なフルスイングのショットと繊細なタッチのアプローチやパッティングでコースを攻略していきます。

必要に迫られてフルスイングでボールをかっ飛ばしていきますが、スコアメイクを支える優れた距離感があるから、ボールを「飛ばしていく」「とめていく」のフルスイングが可能となります。

 

フルスイング、4/4スイングから出る飛球は一見豪快そのものでも、その中身は見た目より緻密で繊細な技術や感覚、それからリスクやリターンの計算がしっかりとされているコースマネージメントという根拠があってのショットです。

 

とは言え、せっかくゴルフをするのだからボールを気持ちよく飛ばしていきたいという方も多くおられる事でしょう。

フルスイングをしてはいけないというお話ではありません。

コース上でそのような場面がきたら思い切ってしていくべきです。

お伝えしたいことはフルスイングとスリークォーターショット(3/4)を使い分けていきましょう、です。(距離が3/4になるわけではない)

形や見た目を人にどうこう言われても気にする必要はありません、自分なりの感覚の中のスイング幅や動きで十分、動画を撮影するのもいいです。

 

【身体をしんどく使う】

 

フルスイングとスリークォーターショットの使い分けができそうだと感じてきたら、次はもっと短い距離、1/4や2/4(まっすぐさん)のスイングに、こちらも厳密ではなくてもいいので、クラブの番手を変えながら練習をしてみてください。(ティーアップ可)

 

「距離感」の練習のポイントは、スイングの結果ではなく、スイング時の身体へ意識を向けながらすることです。

「スイングの結果、つまりボールの行方や手に伝わる感触には意識を向けないでクラブを振ってボールを飛ばしていく」練習をしてみてください。

最初はうまくあたらず、「ああまたダメなやつ‥次はもう少ししっかり振って‥」と再び元の考えになるかもしれません。

しかし、その頼りなく感じる飛球は会心ショットではないかもしれませんが、いわゆる「ミスショット」でもありません。

 

2/4スイング(まっすぐさん)としていますが、この「ちゃんとはあたっていないけどミスショットでもないあたり」を認識できている(おそらく無意識に)人が「まっすぐ」さんです。

飛距離や良いあたりの誘惑に負けず、インパクトを小手先で合わせないで小さく振っていけるということは、結果がどんなボールであっても、それだけで身体をしんどく使えている、といえます。

 

【「しない」をする】

 

ゴルフスイングに求められるものは、目まぐるしく変わっていく各シチュエーションごとに対応する「反射神経的な動き」というより、変わっていく場面や感情に対して、どんな時も確実に同じ順番で動かしていけるかどうかの「発表系の動き」だそうです。

これはよくわかりますし、ゴルフスイングの動きそのものに運動神経がそこまで必要ではないといわれる所以でしょう。

ですのでものすごく真面目に書けば、動きや状況判断、コース情報など、頭の中を整理してショットをすることが大切です。

 

できたらいいな、にはキリがありません。

むしろ「何もしない」という動き(実際はクラブを「グリップ」しボールに対して「アドレス」するという静の動作はある)に意識を使ってボールをぽんと打ってみる、最初のうちは「しっかり」ではないかもしれませんが、そうして打ったその動作が「遺伝子レベルでできる」動作となります。

 

今回はここまでです。

「しっかり」さんの「しっかり振ってしっかり飛ばす」のお気持ちはよくわかります。

しかし、本当に「しっかり」飛んでいるボールというのは、スイング後の結果に意識が向けられているものではなく、スイング過程に意識が集中された結果だというお話でした。

 

フルスイングではない、距離感をつかむ練習では「しない」意識を使って、クラブを振ってボールを飛ばしてみてください。

すると少しでも身体をきつく使っていけるようになります。

長い棒を振りますので一見派手に見えますが、ゴルフのスイングがストレッチされた動きだと実感していただけるのではないかなと考えます。

 

それでは今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

≫ 続きを読む

2020/11/16        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜パター編(考え方)②〜

みなさんこんにちは。

今回はパター編②です。

自分の棺桶に入れてもいいと思うぐらいのパターは見つかりましたでしょうか?

まだの方もあわてることはありません、ゆっくりじっくり探してください。

今回②ではスコアから紐解くパッティングについてのお話です。

パター自体のクラブ解説にたどり着くにはもう少し時間がかかりますが、

今回もどうぞ最後までお付き合いください。

 

【前回①のあらすじ】

 

余暇ゴルファーの場合、プレイヤータイプや意識の持ち方はともかく、遺伝子レベルの動きを見極め、クラブを振り遅れずにスイングすることが先決です、振り遅れないスイングの客観的定義として「クラブ丸々一本を右から左に(左から右に)までがスイング」と考えてみる、というお話でした。

 

【「しっかり」さんと「まっすぐ」さんを分かつもの】

 

以前にも少し触れましたがゴルフスイングの場合、ボールはインパクトと同時に飛び出すものではなく、スイングののちに飛び出されるものです。

前のイメージが「しっかり」さん、後のイメージが「まっすぐ」さんの頭の中と言えることができ、この差は小さくありません。

影響はスイング面にとどまらずパッティングにまで及びその結果、スコアのちがいとなって現れてきます。

 

少し解説いたします。

ゴルフスイングを難しくする要因の一つに、一定の振り幅をこえてくると振り上げているクラブヘッドを自分では確認できないことにあると考えます。

 

別枠での「ゴルフの練習編」にて「しっかり」さんについて考察中ですが、クラブヘッドが視界から消えている状態が身体的にも、それから脳を使う認知的な感覚としても「怖い」あるいは「気持ち悪い」と感じる人は多いです。

慣れていなければ、当然です。

 

しかしここで面白いというか深いのが、ヘッドが見えないことへの怖さや気持ちの悪さなど、違和感の自覚はプレイヤー自身、そこまでないのではとみてとれることです。

なぜそのようにこちらが思うのか、ヘッドが見えないことへの違和感や不安が本当ならば、小さくなるはずの振り(これが出来れば「まっすぐ」さんですが)がむしろ、少しずつ大きく強くなっていくから、です。

 

視界では確認することができない、トップ位置でのクラブ「ヘッド」を手の中で「しっかり」と見つけてから満を持してダウンスイング、それからインパクトと同時にボールの飛び出し、という動きへとなってしまう人がほとんどです。

「しっかり」さんは、見えないから探す、となっているんだなと。

 

【「反動を使わない」をパッティング練習で体得する】

 

対する「まっすぐ」さんは、スイングののちのボールの飛び出しをイメージできているため、小さく振ることへの抵抗がありません。

低重心&深重心ハイテククラブの貢献も大です。

クラブの「ヘッド」がボールの高さを出していくのに必要なバックスピンを十分にかけていくことができるほど、しっかりとは振り上がっていなくとも、「飛距離よりも方向性」というスイングの目的は達成されています。

 

ここで整理します。

通称「しっかり」さん

考えは「クラブをしっかり振ってボールをしっかり飛ばす」。

・スイングイメージは「ボールはインパクトと同時に飛び出すもの」。

・実際の動きは「視界から消えるヘッドを手の中で見つけてしっかりとダウンスイング」。

・結果としてのクラブの状態は「クラブ丸々一本が上から下」。

・未来は「ノーマルの間はともかく、動きがエスカレートして『ビシッと』さんまでいくとコース上にてゴルフスイングが必要な場面では苦戦必至」。

 

通称「まっすぐ」さん

・考えは「飛距離よりも方向性」。

・スイングイメージは「ボールはスイングののちに飛び出すもの」。

・実際の動きは「ボールの勢いや高さはしっかり出なくとも、とにかく小さく振る」。

・結果としてのクラブの状態は「バンカー以外はクラブ丸々一本が右から左(左から右)」。

・未来は「飛距離の誘惑に負けずに小手先を使わないという条件下、コース情報を駆使すればベストスコア更新は約束されている」。

 

冒頭にも書きましたが改めて、なぜ下の式がゴルフのゲームには大きな影響があるのか?

 

【小さく振ること > しっかり振ること】

 

スコアにも現れる良いスイングとは「テークバックがしっかり使えているかどうか」ということに尽きるからです。

「まっすぐ」さんは小さく振ることに注力することで結果、「テークバックが使えている」スイングとなりますが、対する「しっかり」さんは振り上げたクラブをトップからしっかり振り下ろそうとし過ぎるため、スイングの始動部分である、「テークバックが使えていない」スイングに、意識としても動きとしてもなってしまう、なりやすいという事実があります。

 

「テークバックをしっかり使う」、つまり「反動を使わずにクラブを動かせている」がスコアをも引き出す、良いスイングといえます。

 

パターはそのストロークをしていくのに唯一、振り上げなくてもよいクラブです。

最初はインパクトや距離感を気にせず「テークバックを意識」する、もっと言えば「スイングの始動をはっきりと意識する」を練習するのに一番適しているクラブがパターです、というお話でした。

 

今回はここまでです。

次回③では【余暇ゴルフの上達において一番険しくて大きな山はどこか?】です。

パターの種類の説明はもう少し先となりそうです。

 

最後に話が全然変わりますが、申ジエプロのお肌はなぜあんなに白いのでしょうか?

国内でのゴルフ普及において「日焼け」は見過ごせない問題という認識が個人的に長年あり、先週の国内女子ツアー、「TOTOジャパンクラシック」(茨城県/太平洋クラブ 美野里コース)を映す小さい画面をまた凝視していました。

いずれにしてもまだまだ国内外問わず、プロのトーナメントも盛り上がっていきそうで非常に楽しみです。

それでは今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

≫ 続きを読む

2020/11/09        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜閑話休題「ゴルフの練習編③」〜

みなさんこんにちは。

今回は閑話休題「ゴルフの練習編③」です。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

【前回②のあらすじ】

 

前回②では「身体を動かす」「クラブを動かす」、どちらの意識でスイングをする方が良いか?の議論の前に、各プレイヤーの「なんとなく」でできる、再現性の高い動きを見極め、「クラブを振り遅れない」ことが先決ではないでしょうか、というお話でした。

 

【「練習」と一口に言うけれども】

 

「クラブを振り遅れない」ことについて、パター編にて考察を述べていますのでここではこのまま話を進めていきます。

 

「身体を動かす」「クラブを動かす」、どちらの意識でスイングをしていくにしても、ボールをしっかり飛ばしていきたい「しっかり」さんや、とにかくまっすぐ飛ばしていきたい「まっすぐ」さんには、それぞれスイングの特徴があります。

 

「しっかり」さんはスイングのトップで「クラブ丸々一本を上に上げすぎてしまっている」こと、それから「まっすぐ」さんは「クラブヘッドを振り上げないと決心しているんだろうなとはたから見ていて思ってしまうぐらい、クラブヘッドが振り上がっていない」という特徴がそれぞれあります。

 

これまでここでは余暇ゴルファーのスイングを3グループに分けてきました。

『オリジナルスイング』のプレイヤー、『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤー、『バンカーのみオリジナル解釈』のプレイヤーの3グループです。

 

【「なんとなく」、「しっかり」、「まっすぐ」さん、それぞれの思考傾向とその未来】

 

勘の鋭い方はもうお分かりかもしれませんが、1番グループの『オリジナルスイング』のプレイヤーの方たちが「なんとなく」さん、2番グループの『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤーの方たちが「しっかり」さん、それから3番グループの『バンカーのみオリジナル解釈』のプレイヤーの方たちが「まっすぐ」さん、の傾向が強いと言えるのかなと個人的には考えます。

 

まず1番グループの「なんとなく」さんについてですが、今回は割愛いたします。

「身体を動かす」「クラブを動かす」はどちらがいいのか論争からの「クラブを振り遅れない」でスイングするについて、をパター編で絶賛考察中です。

ちなみに個人的な結論を先にお伝えいたしますと、「加点か減点かだけなので、インパクトがあればどちらでも良いのでは」です。

 

次に3番グループの「まっすぐ」さんについて。

ゴルフはコースに出ればスコアをつけていくゲームでもありますので、「まっすぐ」さんたちの思考傾向の根拠には実感がこもっています。

実感どころかボールを飛ばしていきたい誘惑にも負けず、小手先では合わせまいとする辛抱強いスイング(距離はともかく本当にまっすぐ飛ばせている人)には思わず「そのままでベストスコアを出しましょう!」とエールを送りたくなります。

 

これは冗談でもなんでもなく『バンカーのみオリジナル解釈』のプレイヤーの方たち、クラブヘッドがしっかりと振り上がっていないことが多い「まっすぐ」さんたちは今のそのままのスイングで、コース情報を駆使しながら、出し得ることができるギリギリのベストスコアを更新していってほしいと個人的には考えます。

 

少し話が逸れますが「まっすぐ」さんたちが「なんとなく」さんへと完全移行することなく(ゴルフスイングの上達、熟達はこの間を行ったり来たりのイメージ)、そのままでベストスコアを更新していくことができれば、大袈裟ではなく、余暇ゴルファー界(世界か日本かはともかく)はそこそこ変わるんじゃないかなと個人的には勝手に考えております。

 

最後に2番グループの「しっかり」さんについてです。

前置きが長くなってしまいましたが、この「しっかり」さんについて少し深堀りをしていきます。

「しっかり」さんについての思考傾向の根拠を一言で表すと、「怖い」もしくは「保険かけすぎ状態」でしょうか。

 

【「保険かけすぎスイング」≠「フルスィング」】

 

「しっかり」さんはさらに2種類に分かれます。

ノーマルな「しっかり」さんと、特にアクティブな「ビシッと」さんです。

「ビシッと」さんとはそのままですが、自分の頭の中にすでにある「ゴルフスイングといえばこのインパクト音」なるものを求める傾向が強いプレイヤーの人たちです。

この「ビシッと」さんたちが、特にコース上では一番ゴルフスイングに手こずるのかなと。

 

「ビシッと」さんにしても、ノーマルな「しっかり」さんにしてもスイング面での大きな特徴の一つとして挙げられるのは、トップの部分で視界から消えてもう見えないゴルフクラブの「ヘッド」を無意識に探してしまうという点です。

「振り遅れがないスイング」では、トップを過ぎた次の瞬間にゴルフクラブの「ヘッド」はまた現れますが(ブランコの最高到達点の次に来るような感覚)、心配性な「しっかり」さんはトップの位置でヘッドがないと「怖い」もしくは思わず「保険かけすぎ状態」になってしまいます。

 

今回③では【「練習」と一口に言うけれども】を考察予定でしたが、「しっかり」さんたちを惑わしているだろう、スイングのこの部分のお話の途中までしか来ることができませんでした。

しかしここをなくして余暇ゴルファーのみなさんにとっての「練習」とは、を説明できませんので、次回④もこの話題を続けたいと思います。

 

今回はここまでです。

11月となり秋が深くなってきました。

練習でもコースでも朝晩は寒くなってきましたが、みなさまにおかれましては体調管理に十分お気をつけて日々をお過ごしください。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

≫ 続きを読む

2020/11/05        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜パター編(考え方)①〜

みなさんこんにちは。

今回はパター編①です。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

【ゴルフクラブ丸々一本を右から左に(左から右に)、までがスイング】

 

ポイントはヘッドからグリップエンドまでのクラブ丸々一本です。

それからヘッドだけじゃなく、丸々一本を上下ではなく、右から左に(左から右)、です。

(前回でいうところの「しっかり」さんが上下、「なんとなく」さんが左右に

クラブ丸々一本を動かしている)

 

余暇でゴルフをプレーされる人の場合、プレイヤーのタイプや意識の持ち方に関わらず、

なんとなく(遺伝子レベル)の動きで振り遅れずにスイングできればいいのでは、

がこれまでのお話です。

ではこの「クラブを振り遅れない」とはどういうことかを一言で表せば、

「クラブ丸々一本を右から左に(左から右に)までがスイング」と考えます。

パター編ではこの考察とともにベストな選択は何かを掘り下げていきますが、

その前に今回はここから以下、パターという道具についての個人的な感想文を

書いてみました。

 

【パターはその人の型】

 

日常生活の中で「ご愛用のもの」が誰にでもあると思います。

そしてその「ご愛用のもの」はその人によく似合っている事が多いでしょう。

ゴルフクラブのパターはまさにこの「愛用品」イメージ、自分のお葬式の時に遺品レベルで棺桶に入れてもらう、あるいは仲の良い人へあげるもの、大袈裟ではなくそういうものではないかなと。

 

ゴルフのスコアメイクはアナログ作業だと述べましたが、みなさんもよくご存知のようにパッティングはその最たるもので、個人的にはコース上でのパターのストロークがそのプレイヤーの特徴を一番表しているなという実感もあります。

ですので、理論的に、その人のストロークやタッチの特徴とイメージをプレイヤー自身がしっかり把握し、それらに基づいての道具の選択とつながっていきます。

 

これはどちらかと言えば左脳的なお話、詳しくは次回以降ですが、今ここでお伝えしたい「アナログ」の意味は文脈的にもっと右脳的なお話として、最終的に自分というゴルファーが人からどういうプレイヤーに見られたいか?ということです。

その人が使うパターには、そのプレイヤーを説明するような力があると感じるからです。

 

【自分の直感を信じる】

 

なんだかこう書くと「どう見られるも何もそこまで自分のパッティングに

自信も余裕もない」いうお声が聞こえてきそうですが、お伝えしたいニュアンスは

自分の直感を信じる、です。

 

パターが上手いプレイヤーはパターをあまり変えません。

当然ですが、練習に裏打ちされた技術や経験の差もあります。

しかしパターが上手いからパターを変えないというよりは、

直感を信じることができているからあまりパターを変えない、とも

言えるのではないかなと。

 

少し話は逸れます。

最近はスマホでのゴルフ観戦をよくしています。

今年行われたJLPGAツアー『ニトリレディスゴルフトーナメント』にて

大山志保プロの持つシルバーパターのインサートが黒いので、

思わず「ロッシー2(オデッセイ社のロッシー295年発売、その後の97年にキャロウェイ社がオデッセイ社を買収)か?!」と小さい画面を凝視してしまっていました。

大山プロは2006年の日本女子ツアー賞金女王ですがこの年の8月だけで3勝という離れ業のイメージがいつまでも強く、当然違うパターも使われてこられたでしょうが、大山プロといえばロッシー2が頭に入ってしまっているんだなと。

契約などもあり、プロの方たちがクラブを替えることは珍しくありませんが、ことパターに関しては別で、タイガーや松山英樹プロなどPGAの人気選手たちがパターを一時的でも変更すると、ちょっとしたニュースとして記事などで取り上げられます。

2020年の試合でもしロッシー2だったら大仰天でしたがさすがにそれは違いました)

 

プロたちが使用するパター事情の感想まで書き出すといつまでも終わりませんが、自分にはどういうパターがいいかなと思案中の方は、ゴルファーとしてのセルフイメージや「自分と言えば、これ」を想像するのもいいと思います。

そうやって探し、気に入って、かつ似合う一本が見つかれば、その道具への愛着はひとしおとなることでしょう。

 

今回はここまでです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

≫ 続きを読む

2020/11/02        bridge   |