ゴルフクラブのお話〜パター編(考え方)⑤〜
みなさんこんにちは。
今回はパター編⑤「長い長い棒をスイングするようにグリップするその2」です。
どうぞ最後までお付き合いください。
【前回のあらすじ】
「型」は重要だが感覚的にも心情的にも大変、という余暇ゴルフの問題解決の折衷案の一つとして、「長い長い棒をスイングするようにグリップする」をパターでお試しください、と提案いたしました。
【長い長い棒をスイングするようにグリップするそのニ】
前回の内容である、長い棒がゴルフのグリップとどう関係あるのか今一つピンとこない、という方のためにもう少し長い棒について考えたいと思います。
ゴルフクラブはスポーツをする道具として考えた場合、その長さが特徴的です。
長さは遠心力を大きくします。
結果、ボールをより遠くへ飛ばすことができます。
ルールを度外視すれば、長ければ長いほどボールを飛ばすことができます。
ただしそれでは下を向いてスイングする場合がほとんどのゴルフでは、あたりまえですがやりにくくて仕方ありません。
だからまずは、下へ振っていけるギリギリの長さを確保し、さらにその長さで最大の飛距離を出すため、先をくくる形で少し振りにくくなってもヘッドを取りつけてそのバランスがきくようにした道具、とゴルフクラブをみるとどうでしょうか。
どのような計算式があてはまるかはわかりませんが、ゴルフクラブは実はもっと長い棒ではないかをイメージするという、簡単な物理の話です。
ご自身のパターがもつ遠心力のエネルギーを計算します。
それをヘッドがないただの棒に換算、さらに同じグリップを取り付けるという条件で、どんな素材(パターの場合はほとんどがスチールシャフトなのでそのままでもあまり問題はない)の何メートル何センチの棒になるかを算出します。
このようなものがもし実現可能ならば、それをグリップし、その後同じようにいつものパターもグリップしてみる、などいつものパターをどのようにグリップすればいいか、より具体的に体感することができます。
またこれは他の番手に置き換えることも可能でしょう。
ただし問題は、クラブの持つエネルギーを先のない棒に換算した時の長さはおそらくかなりの長さとなることです。
実際問題として考えると、棒の実現が可能でもやはり単純に危ないですし、それを出し入れするスペースも簡単にはないのでVRなどの活用もいいかもしれません。
なぜ長い棒の話なのか、すこしはご納得していただけたでしょうか。
本当にVRなどで実現したとして、大の大人がただの長い棒を両手でひたすら真剣にグリップしているという図を想像するとそれだけでかなりシュールですが、あくまで「グリップをする」動作のイメージとは、というお話でした。
【パット数がいつも多い人は『スイングをオリジナル解釈』されている可能性大】
これはパター編にて最もお伝えしたいことの一つです。
普段から3パットだけじゃなく4パットもよくする、というプレイヤーの方は『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤーの可能性大です。
ここまで繰り返し、余暇ゴルフのみなさんをグループ分けしてきました。
『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤーはスイング中に前傾角がかわりやすいプレイヤーのこととお気づきの方、おられましたら大正解です。
また、これは自分だとお心当たりのある方、前回と今回の2回にわたっての「長い棒でのグリップイメージ」は伝わったでしょうか?
もし、読んだけどよくわからなかったという方、パターの種類や持ち方を変える前にまずは両膝を最初のアドレスから動かさずにテークバックできるよう練習してみましょう。
最初は窮屈で打ちづらいかもしれませんが、反動をあまり使わずに自分の身体がストレッチされた感覚でストロークをしていく習慣を少しずつ蓄積していってください。
慣れてくると打ち方が安定するので、パッティングのラインをよむことにもつながっていきやすくなります。
今回はここまでです。
次回⑥からパター選びについて考察していきます。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。