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新着情報  2020年04月

ゴルフクラブのお話〜フェアウェイウッド編(考え方)④ 〜

みなさんこんにちは。

先週までのお話では、ゴルフスイングの一通りのゴールとして、

またスイングの調子や進捗状況を測る目安として、距離を稼ぐ番手の

フェアウェイウッド(以下FW表記)をコースでのセカンドショット

以降に使っていけるようになりましょう、と提言しました。

理由はコース上のボールを、長くてロフト角の立っているクラブで

直に打っていくという、シビアなショットが多くなるこの番手を

使えるようになる事は、単純にボールを遠くへ飛ばす事、という

ゴルフの醍醐味の一つでもあると同時に、それはその人のゴルフ全体を

引き締めるので、「コースでFWをポンポン打つ」を(ゲーム部分除く)

ゴルフスイングの一通りの到達点と考えてみましょう、それにはシビアな

ショットゆえのクラブ選びも大事です、数多あるゴルフクラブの中から、

「今の自分に合ったスプーン(あるいはバフィーやクリーク)と

もう少し練習すれば当たるスプーン(あるいはバフィーやクリーク)」を

少しずつ見極めていきましょう(オンタイムが理想、できれば年一のペース)、

クラブフィッティングや試打会をどんどん積極的に活用していきましょう、

というお話でした。

 

 

【まどろっこしくなる原因は「目的」のゴルフしかない現状という考察】

 

ここまでのお話、特にフェアウェイウッド編(考え方)となってから

一言で言えば、「長いっ!」と感じられる方も多いのではないでしょうか。

こんなに手間暇かかるの?と。

個人的見解ですがまずここを解説します。

スイングとゲームの部分がそれぞれで織り重なるようにできている

ゴルフをどういう順番でするのかは人それぞれですが普通であれば、

スイング→ゲームの順番です。(ゲームの部分というのは状況判断のこと)

スイング習得→コースでラウンドをする→そこで出たミスや

メンタルの動きをフィードバック→あまりやり過ぎない程度にスイング見直しや

ショートゲームの練習(必要であれば簡単なトレーニング)

それからまたラウンド

それをまた持って帰って‥の繰り返しです。

(ゴルフのファンダメンタルは3年から5年をと書きましたが

ここにゲーム要素も加わっていくのでともかく一度始めれば

10年を目処に頑張って続けてくださいと、忙しい方の日常も

計算に入れての10年という時間設定)

 

とは言え。

納得しながらのゴルフの上達と言っても、

なぜこんなに時間がかかってしまうのか。

ゴルフは個人競技ですので人はどこまで行っても自分しか知り得ません。

他人を経験することは無理です。

どれだけ何か言われようとも自分で経験していくしかありません。

 

はじめからいきなりうまくいく人、最初は少し苦労したけど途中から

浮上しうまくいく人、最初のスタートダッシュは良かったけど

その後はスコアがなかなか安定しない人、いろいろなタイプの方が

おられる事と思われます。

始めたてこそ少し個人差はあるものの、ほとんどの人は時間が

経てば経つほどどこかで停滞すること、多いのではないでしょうか。

 

ゴルフは立ち上げが簡単ではないスポーツなのでまずそこに最初の関門があります。

(個人の見解で恐縮ですがコースでFWをポンポン打つ、を目指してください、

行きづらいかもしれませんがクラブフィッティングや試打会も活用しましょう)

そこを比較的易くくぐれた人も、途中の関門、またその次の関門、

それからまた次の関門、とあり目的達成後は、今度はそこを維持して

いかなければいけません。

(ゴルフに限らずなんでもそうだと思われますが)

 

レベルに関わらず、アップ&ダウンを繰り返してスイングが

少しずつ底上げされていきますが、最初の関門の突破の苦労も含めて、

どこかでほとんどの人が経験するだろう「伸び悩み」や「停滞期」の原因は、

それだけじゃなく他にもあるのですが最後の状況判断というゲームについての

重要な思考の部分は、自分の経験しか知り得ないということに帰結していると考えます。

難しく書いてますが、一言で言えば「待つ」ことができるかどうかだと思われます。

 

ほとんどの人が加齢の中でしていくにも関わらず、正しく時間が経てば

思っていたペースとはたとえ少し違っても、関門は突破されていきます。

(「時間がかかる」なのか「時間をかけている」なのかは、もしかすると

人によってはここの違いを重要な問題と考えられるのかもしれませんが

それはまた別の機会に考察しましょう)

ここにゴルフが「経験のスポーツ」と言われる所以があって、

「機会損失こそ一番避けるべき事」というわたしのささやかな矜恃?

なるものもそこにあります。

(経験すればするほど結局自分しかわからないという、ここを泰然と

受け止められる心身共の健康のピークを迎える頃、という前提で50歳が

ゴルフを始める適正年齢、と以前に勝手に設定。)

 

とは言え。

スイングとゲームのフィードバックの繰り返しでかつ、

経験が長くなればなるほどその分、内にこもっていきメンタル的に

しんどくなる事や重くなってくる事も増えるけど、そこもカットなしで

どんな事も経験を積む事が結局は近道、ということはうっすらとは

理解出来たような気もするけど、それでもちょっとまどろっこしくないか?

と感じられる事と思われます。

「長っ!」となってしまうお気持ちはよくわかります。

 

その理由はシンプルです。

ゴルフをする目的がゴルフをすること、だからです。(あくまで個人的見解)

もう少し踏み込んだ言い方をすれば、ゴルフをすることが目的のゴルフにも

関わらず(当たり前です、わたしだってそうです)、根本解決と対処療法が混在し、

どれが根本解決で対処療法かは人によってちがうというそもそもの前提や認識も

薄いままなので(個人的感覚ですが薄いように感じる)、それによって「目的」

のゴルフ(当たり前です、わたしもそうです)に対して、加齢の中で挑戦する

ゴルフの練習なのに適正な時間軸がイメージできない(ようするにみんな忙しい)、

という現実があるからでしょう。

 

一体何を言ってるんだという話ですが順番に説明していきましょう。

サブタイトルまでがまたまた長くなってしまいましたので、今週はここまでです。

 

続きはGW明けとなります。

こんな個人的見解、考察の拙文でもみなさんの一時の暇つぶしになっているなら幸いです。

みなさん健康に留意してお過ごしください。

今週も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

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2020/04/28        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜フェアウェイウッド編(考え方)③〜

先週までは、セカンドショット以降の距離を稼ぐ番手の

フェアウェイウッド(以下FW表記)はシビアなクラブです、

傾向として男性プレイヤーはアメリカFW、女性プレイヤーは

日本FWの支持が高いです、そこには男女での日米メーカーに対する

それぞれのイメージに加えて、距離を稼ぐ番手のFWをコース上で

ステディに打っていかなければいけない、というシビアなクラブ故の事情も

あるのではと、これはスコア云々のゲームより以前、余暇にするスポーツ

としての観点からでも、ゴルフ全体を引き締める(あるいはテンポ良く

ラウンドする)というそこそこ重要な役割をもつ、距離を稼ぐ番手の

FWをきっちりと選択することは大事ですと、その方法の一つとして

クラブフィッティングを最大限活用しましょう、という提言、

#3(スプーン)、#4(バフィー)、#5(クリーク)などの距離を稼ぐ番手を

セカンドショット以降、調子がすぐれていない日でも、まずまずリズム良く、

ポンポンと打つことができる事はいわば、スキーでいえばウエーデルン、

水泳でいえばバタフライのマスターと同等ではないでしょうか、というお話でした。

 

【カナディアンロッキーでパラレルターン?】

 

コースでFWをポンポンが大事、はわかったけど#7、#9、#11などの

ショートウッドとよばれる番手のものやロフト角でいうところの

18度から24度ぐらいまでのユーティリティクラブ(以下UT表記)を

駆使して、あるいは自分はロングアイアン派で20度付近のロフト角の

ロングアイアンを今もずっと愛用している、など距離が残る

セカンドショット以降の場面もそこまで苦労していない、

不便をしていないという人もおられるでしょう。

 

これを例えるならば、水泳でクロールはできるけどバタフライまではできない、

スキーではパラレルターンはできるけどウエーデルンまではできない、

というのと同じではないでしょうか。

「泳ぐ」ということで考えればクロールなら速くも長くも泳ぐことは

可能で目的達成、「滑る」ということであればパラレルターンでも下まで

いけるのでそれでいい、など目的は様々で人によってちがいます。

ただ、プールはどこでもプールかもしれませんがスキー場は屋外なので

例えば北米などの雄大な雪原でパラレルターン、よりもウエーデルンで

いく方がやっぱりいいですよね。

ゴルフもコースでする屋外スポーツなので単純に距離を

稼ぐ番手のFWが打てれば気持ちがいいです。

雄大な自然の中ではパラレルターンよりウエーデルン、をあえて

難しく言い変えれば、「知的好奇心がある」ということになるでしょうか。

ただただ「泳ぐ」から「水泳」になった時、クロールが大好きでも

平泳ぎやバタフライをすることでクロールがもっと良くなる

ヒントが見つかる、ということもあるでしょう。

 

【フェーズがちがうだけ】

 

ゴルフの場合、こうしなければいけないとかこうするべきとか

そういうことは特にありません。

その人のゴルフはその人だけのものなのでしたいと思うことを

したいようにすればいいと考えます。

クロールで泳ぐことが大好きでそれだけでいいというならば

もちろんそれでいいですし、クロールもいいけどそればかりも

飽きてきたから一旦ちょっと平泳ぎでもしようかな、バタフライを

習ってみようかなでもいいですし、わたしは始めたてで

今はビート板だけどクロールも平泳ぎも背泳ぎもせっかくだから

バタフライまで全部一通りマスターしたい、でもなんでもいいと考えます。

途中で考えが変わればそうなった時に考えればいいことで、

最初から無理にこうしなければいけないということは一切ありません。

最低でも18ホールという長丁場のゴルフであれもこれもコースで一気にはできません。

少しずつ一つずつ自分がしたいことを自然にしていけばいいと考えます。

 

【特定のフェーズの人に向けられたシステム?】

 

  1. はじめたてで今はビート板だけどバタフライまで一通りしたい人

    (ゴルフで言えばビギナーだけど上達までのイメージがしっかりある人)

     

  2. クロール大好きでそれ一辺倒だけどいつかはバタフライもしたいかもと思わないこともないけど今はこれでいいと考えてる人

    (ゴルフで言えば3、4番アイアンやUTをセカンドで多用している人)

     

  3. クロールばかりだったけど今、バタフライも習得したい人

    (スプーンとかバフィーは苦手だったけどどうしても攻略したい

    長いミドルホールがあるのでクリーク以上の番手も打てるようになりたいと考える人)

     

  4. バタフライまで全部一通りできて、その上でさらにもっと今のものに

    磨きをかけたいと考えている人(いわゆるベテランゴルファー)

     

クラブフィッティングは、クラブメーカーが販促のためにしていることが

多いので試打会等も同じですが、実質的には⑶もしくは⑷のタイプの人が

ほとんどでしょう。メーカーが単独でしている場合も多いので一気に

いろいろ試すということもしにくいのが実情です。

民間の企業の販促活動ですから当然と言えば当然で、試打会等は

ほとんどが無料なので良心的なサービスではありますがやはり限界もあります。

メーカー側から見ても「クラブフィッティングや試打会を活用

してください」とは言うもののドライバーやアイアンは、

⑶や⑷の人ならばある程度、最低限では打ててしまいます。

当たるのは当たっているのでほとんどの場合、よほどお客さん側に

決め打ち的な購買意欲がないことには、いいですね、で終わってしまう

ということも多いのではないでしょうか。

 

理想だけを言えば、距離を稼ぐ番手のFW、いろいろなメーカーのものを

⑴から⑷の人たちがまんべんなく気兼ねなく試すことができる、

そういう機会があればいいんじゃないかなと、考えます。

(既存のシステムの中ではなかなか難しいのかもしれませんが)

 

【長丁場のラウンドを加齢の中でプレーするゴルフがゆえに】

 

18ホールという長丁場のラウンドを加齢の中でするゴルフなので、

「今あたるクラブか、少し練習すればあたるクラブか」は誰にとっても常にあります。

ですので、それを定期的に自分でチェックできるところまでが

可能になればいいのにな、と考えます。

なかなか難しいかもしれませんが毎年リリースされる距離を稼ぐ番手の

FWの全メーカー全種類の試打会などあれば必ず行きます。

 

ビート板の人もクロールの人もバタフライの人も、自分にとっての理想の

バタフライに向けて、またそこまでの距離感(会得するのにかかる時間)

や練習方法(どういうタイプのクラブでどういう練習)などを掴む方法として、

距離を稼ぐ番手のFWを活用すること、ゴルフクラブを巡る既存の

様々なシステムもあり、最速でピンポイントで解に辿り着く事は

なかなかないかもしれませんがそれであっても、各メーカーが行う

クラブフィッティングや試打会を活用することは有効な

手段ではないでしょうか、という提言で今週は終わりです。

 

外出自粛も2週間となりました。

報道を散見していると今回をきっかけに日本のIT化がさらに進むのではとあります。

痛み分けをあっても社会がいい方向に向かうならこれはこれで良い面も

あるんだなと考えさせられます。

寒い春ですがみなさん体調管理に気をつけてお過ごしください。

今週も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

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2020/04/21        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜フェアウェイウッド編(考え方)②〜

先週の①ではフェアウェイウッド(以下、FW表記)はプレイヤーを

過不足なくあらわしています、その理由はシンプルで特に距離を

稼ぐ番手(#3#4#5)の場合、セカンド以降ではいろいろなライから

直に打つことにもなるシビアなクラブだからです、よってドライバーや

アイアンでの少しぐらいのオーバースペックはあっても、#3〜5の距離を

稼ぐ番手のFWでそれはまずないのでは、と。

ヘッド素材がパーシモンからメタルに変わり、ゴルフクラブが

手作りのものから工業製品になっていく中、アメリカのゴルフメーカーの

ウッド系商品がヒットを連発、その影響でFW市場を寡占、今現在も

特に男性プレイヤー(シニア含む)を中心にドライバーも合わせて

アメリカのメーカーは支持を伸ばしています。

その反面、女性プレイヤーにおいてはFW含むウッド系商品は

日本のメーカーの支持が高く、日米のメーカーでのアベレージタイプ同士の

比較の場合、より繊細に作られている場合が多い日本のメーカーの

イージーFWは女性プレイヤーにとって実際打ちやすく、

安心できる商品としてのイメージが定着、それが支持の高さに

繋がっているのでは、というお話でした。

 

さて今週はフェアウェイウッド編②(考え方)として

もう少し細かく「距離を稼ぐ番手」のお話を書きます。

その前に先週の掲載文の中に訂正箇所が2つあります。

1つはテーラーメイド社の白いヘッドのFWの名前を

『ロケットボール』と書きましたが、正しくは『RBZ』、

『ロケットボールズ』です。

あともう1つ、タイトリストのドライバーの現行モデルは

900』シリーズの次の『TS』シリーズです。

つつしんで訂正致します。大変失礼しました。

 

それではFW、距離を稼ぐ番手についての考察です。

 

【本当の意味でクラブフィッティングが必要なクラブ】

 

どんな習い事にもあると思われますが、

物事の習得の目安ってありますよね。

これが出来るようになれば、ってやつですね。

例えば楽器だったらこの曲(楽器でそれぞれあるでしょうが)とか、

クッキングだったらこのお料理とか、書道だったらこれとか、

水泳だったらバタフライとか、スキーだったらウェーデルンとか、

鉄棒だったら逆上がりとか、縄跳びだったら二重跳びとか、

などそういった習得の目安がそれぞれの物事には何かしらあって、

しかもそれらは誰も改めて口には出さないけど、無意識になんとなくの

共通認識でみんなで共有されています。

 

以前わたしはゴルフのスコアメイクの上でバンカーショットは

重要でポイントになるショットと書きましたが、

これはゴルフのゲーム上での事、いわば応用問題での話です。

 

ゴルフのスポーツの部分、スイングの基礎のまとめに位置する

技術というのもまた大げさかもしれませんが、もしそういったものを

挙げるとするならば、距離を稼ぐ番手(#3#5)のFWではないかな、と。

ではなぜ距離を稼ぐ番手のFWを挙げるのか、その理由は2つあります。

1つは自分を知っている、もう1つはシンプルにゴルフ全体が引き締まる、からです。

 

コースではスコア(応用問題を解く事)ももちろん大事です。

が、もっと大事なのは18ホールという長丁場の中、コース上で

いきなりいいスイングとか、いきなりいい当たりを求める事ではなくて、

今日の今の調子を見極めてその中で出来る事を繰り返し

(惑わされず自分なりに基礎問題をテンポ良くクリアしていく事)、

ショートゲームをあと少し頑張ればいいスコアが出そうな雰囲気で回る事、

だと考えています。

 

少し前であればこの部分の作業は、7番や6番アイアンなどの

ミドルアイアンでするという認識で、コースでのここの番手の調子が

そのままゴルフの調子のバロメーター、という感じではあったと思われますが、

これだけクラブの進化が目覚ましい今、(どういったクラブの組み合わせで

使われているかという諸事情あっても)、様々な特に物理的な制限の中で

ゴルフをされているアマチュアゴルファーのみなさまにおかれましては、

むしろ制限が多いが故に客観的な調子の目安のクラブは、

一切の過不足なく正直にあたって飛んでいく、距離を稼ぐ番手のFW

(スプーンやバフィー、あるいはクリーク)が一番分かり易いのではと提言します。

 

以前にクラブを選ぶ際は今すぐに当たるクラブか、

少し練習をしてから当たるクラブかの2種類があるとも書きましたが、

距離を稼ぐ番手のFWにおいて、クラブフィッティングの活用が一番では

ないかと考えています。

 

サブタイトルまで非常に長い前置きになってしまったので、今週はここまでです。

この後は先週の日米のメーカーのFWの味付けの差は

【ゴルフスイングの「ビジネスゾーン」は本人でさえ不随意】という考察、

そこから【距離が出る番手のFWは自分の歴史に残るショットになる】を書き、

来週はショートウッドの番手(#7#9#11)のFWについての予定でしたが

FW編(考え方)は4週という予定を変更し次週以降に書きます。

 

外出自粛が続く毎日ですがみなさん踏ん張っていきましょう。

今週も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

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2020/04/13        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜フェアウェイウッド編(考え方)①〜

 

みなさんこんにちは。

今週からはフェアウェイウッド編(考え方)を4週にわたって書いていきます。

 

今週は今現在のフェアウェイウッド事情、次週とその次は番手を分けての考察、

最終週はそのまとめ、の予定です。

 

FWはそのプレイヤーそのもの】

 

フェアウェイウッド(以下、FWと表記)というクラブのチョイスはそのプレイヤーを

一番雄弁に現しているなと考えます。

どういうFWを選んで使っているかというのは非常に興味深いところで

ほとんど必ずチェックします。

理由は簡単、ティーショットはともかく直に芝生の上から打つことも

多いシビアなクラブだから、です。

特に345番などのある程度距離を稼いでいく番手の場合、

ロフトが立っていて長さもあるFWで正確にボールを

拾っていくことになるセカンドショット以降、アンダースペックは

あってもオーバースペックを使われている方というのは少ないように感じます。

 

最近の傾向としては男性プレイヤー(シニアの人含む)の場合、

FWはアメリカのメーカーのものを使われている人が顕著に多くなった、

というのが実感するところです。

反対に女性プレイヤーは日本のメーカーのFWを使われている人が

多いのではないでしょうか。

プレイヤーのこだわりや個性が垣間見られるFWですが

少し大袈裟に言うと、それぞれのプレイヤーの思考の傾向を

映す鏡でもあるなと感じます。

 

【秀逸すぎるアメリカのメーカーの商品力】

 

キャロウェイゴルフ、テーラーメイド、ピン、タイトリストなどの

アメリカのメーカーは総じてFWというクラブを含む、

ウッド系のクラブを作って売るのが非常に上手く、ここに関しては感心せざるを得ません。

FWが売れれば必然的にドライバーも売れます。当たり前ですが。

 

この今の「アメリカFW」の火付け役になったモデルは、

90年代にキャロウェイゴルフから発売された『ビッグバーサ』シリーズが

挙げられるのではないでしょうか。

このシリーズは全部のカテゴリーで売れたと思われますが、

「スルーボワ」という当時としては斬新な設計で低重心を実現、

よって球の上がりやすいクラブとして受け入れられ、

ドライバーやアイアンだけじゃなく、FW単体でみてもヒットし、

「アメリカFW」の位置を築くきっかけとなりました。

 

その後のFWで見た場合、同じキャロウェイゴルフから

売り出された『スチールヘッド』シリーズ、テーラーメイドからは

Vスチール』シリーズを経てこれまたメガヒットとなった、

白いヘッドの『ロケットボール』シリーズなどがあります。

その他、本命のドライバーでのヒットもついでに挙げますと、

タイトリストはタイガーも使用していた洋梨型ヘッドの『975』シリーズ、

今現在の『900』シリーズ、キャロウェイゴルフから出た

高反発モデルの『ERC』シリーズ、カーボン素材とのコンポジットモデルの

『フュージョン』シリーズ、テーラーメイドから出た可変式の『r7』シリーズ、

大型化が進む中でのいち早く「重ヘッド」を採用したピンの『G』シリーズの

ドライバーなど、枚挙にいとまがありません。

アメリカのメーカーのドライバーやFWのウッド系の商品力は、

もともとのアイデアやデザインに加え、それを売っていくプロモーション等の

販売戦略まで含まれていて、その総合力はさすがの一言でございます。

 

【日本の「イージーFW」と「アスリートFW」の間に位置する「アメリカFW」】

 

日本のメーカーのゴルフクラブは丁寧に作られている重厚感に対し、

アメリカのメーカーのそれはわかりやすいコンセプトに遊び心があるデザイン、

カジュアルでポップなイメージで手に取りやすいものになっています。

もちろんどちらにもそれぞれの長所と短所はありますが、

その結果としてウッド系のクラブにおいては、

男性プレイヤーにはアメリカのメーカー、女性プレイヤーには

日本のメーカーが受けている傾向がみられるのはとても

納得できるところではないでしょうか。

 

この『ビッグバーサ』シリーズの登場でもたらされた、

「アメリカFW」はスペック的には日本の「イージーFW」と

「アスリートFW」の間に位置されて今に至っているというのが個人的な意見です。

 

【日米の味付けの差はFWにおいては大きい、という考察】

 

前置きが長くなってしまいましたが、日米のメーカーによる

ゴルフクラブの少しの味付けの差は、FWという正直すぎるクラブにおいては

結構大きいのでは、という点をFWの最初の週にお伝えしたかったことです。

 

次週は、こちらを踏まえての距離を稼ぐ番手(♯35)についての考察です。

 

さて、いよいよ「緊急事態宣言」が発令されました。

本格的におうちで過ごすことが多くなりそうです。

宣言の期間の1ヶ月間、その間に問題の輪郭が少しでも

みえてきてほしいですがこればかりはわかりません。

あまり楽観視できる状況ではなさそうですが、情報や感情に惑わされずに、

冷静に自分の頭で考えることがより大事ということは感じている次第です。

この状況でも外に出ていく人は、それはそれで不安の裏返しと

読んで非常に納得していました。

不安ではない人はいてないですよね、と。

 

そうやって考えだすと、働くことや遊ぶこと、生きることとは?など

死生観まで変わりそうですが、今確実に言えることは決まった以上、

この1ヶ月間はなるべく家にいようと。

それだけでまずは医療現場が助かり、何をおいてもそこが先決ならば

協力し集中していく所存です。

 

荒波の中ですが、来週以降も変わらずに書いていけることを

願って今週は終わりです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

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2020/04/08        bridge   |