ゴルフクラブのお話〜ウェッジ編(考え方)⑥〜
みなさんこんにちは。
シルバーウィークはいかがでしたでしょうか?
気候が秋めいてきて過ごしやすくなってきました。
今回はウェッジ編⑥として「バンカー」について『スイングをオリジナル解釈』
しているかもしれない人への提言です。
どうぞ最後までお付き合いください。
【バンカーは克服できる】
今から少々長い説明が始まりますが、言いたいことはただ一つです。
クラブを振り上げられることができるならばどのようなプレイヤーも正しい練習を正しい順番ですればバンカーは克服できる、ということです。
その上でバンカーに限らず、コース上には誰が打っても難しいショットがあるということ(ご了承の上での挑戦はとめませんが)、それが打てる人はそこにはいかないということ、ゴルフがそういうセルフマネージメント競技であることを経験則で少しずつわかっていかれれば大丈夫です。
前回の⑤では、あくまで個人的見解ですが、ハイテククラブによって大まかに『オリジナルスイング』のプレイヤー、『スイングをオリジナル解釈』しているかもしれないプレイヤー、に加えて『バンカーのみオリジナル解釈』プレイヤーの合計3つのグループに分けられているのでは、と書きました。
そしてこの第3勢力の『バンカーのみオリジナル解釈』プレイヤーがゴルフ業界の鍵を握っている、としました(あくまで個人的見解)がこの考察については改めて後述いたします。
すぐに話があちこち飛んでしまいますが、ここではまずゴルフクラブに立脚したお話として、ウェッジ編(考え方)⑥を進めていきます。
【よくできていたクラシッククラブ】
『スイングをオリジナル解釈』しているかもしれないプレイヤーにとってバンカーはなかなかの手強いハザードです。
最初の方になりますが、特に余暇でされているプレイヤーにとり、バンカーショットはポイントになるショット、またはスイングのバロメーター的なショットと考え、ドライバーなどが少しぐらい苦手でもバンカーはそこまで苦労しないというプレイヤーの方は、あまり考え過ぎずスイングに自信を持ってください、と書きました。
理由は簡単です。
ハイテククラブ以前のゴルフクラブ、ドライバーのヘッド体積で300cc前後ぐらいのクラブの時代まで、ロフト角のないクラブはそれなりに難しかったから、です。
(ここではグリーン上、パターの件は外しています)
勘の鋭い方はお分かりになられたかもしれませんが、ハイテククラブ以前のゴルフクラブ、クラシッククラブはウッドでもアイアンでも長いクラブはそれなりに難しかったその反面、ショートアイアンなどの短いクラブにかけて易しく感じるようにできていた、勝手にそのようになっていた、いわばゴルフクラブ全体が繋がっていたと考えてください。
簡単に説明しますと、ウッドでもアイアンでも長いクラブがちゃんと難しいのでショートアイアンはそれに比べると簡単だった(簡単に感じる)、ということです。
あまり難しくない話です。
長いより短い方が簡単、振り幅が大きいより小さい方が簡単、という当たり前がクラシッククラブにはあったということです。
少し余談ですが、余暇でゴルフをされているプレイヤー、ハイテクドライバーを使ったティーショットの上で、バンカーショットの方が得意というプレイヤーの方、どれぐらいおられるかはわかりませんが、むしろ素晴らしい感性じゃないかなと。
それ程にハイテククラブはゴルフのインパクトのイメージを変えた、もう少し厳しい表現だとインパクトを失くしてしまった、のではと考えます。
【ど直球と変化球の練習、どちらがよいですか?】
話を戻します。
お待たせいたしました。
前置きが少し長くなりましたが「クラシッククラブはオートマチックにアプローチの練習になっていた」を踏まえての『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤーへのバンカーショットにおける提言ですが、2つあります。
ひとつはど直球の練習として、アイアン(ハイテクアイアン可)を練習する、そしてコース上でも状況が許す限りアイアン(番手お任せ)を使う、です。
それからコース到着後、バンカーの練習場があればたくさんじゃなくていい、数球でよいので遠慮せず臆せず練習してください。
(このバンカーエリアなどの練習の仕方などにも高度なマナー等があるようで、こういうコミニュケーションスキルが高い人ほどいつまでも実戦練習を積めない現実あり)
もしバンカー練習場がなければ適当なラフを探して「アイアンで」素振りしてください。
(周りにはしっかりと注意した上でベテランゴルファーとかからの空気は気にしない、
その類の視線にそこまで深い意味はないと思う、スタート前のお茶も毎回つられて飲まない)
コースではいきなり結果ではなく、まずは徹底的に「アイアンに慣れる」「芝生に慣れる」「バンカーに慣れる」を意識してください。
UT編にて、『スイングをオリジナル解釈』されているかもしれないプレイヤーの方へ、練習場ではUTを使ってプレショットルーティンの練習としてハーフスイング練習を取り入れてみてくださいと書きましたが、コース上では状況が許す限り、これをアイアンでチャレンジしてみてください。
もう一つは変化球気味の練習ですが、「ハイテククラブとランニングアプローチとルール、全部駆使してスコアをまず出す」です。
変化球というよりも、バンカーを打たず先にスコアを出してしまう、ということです。
このシステムが日本(もしかしたら世界的にも?)の練習環境にはありません。
(個人的にされている方はおられるかもしれませんが)
また少々話が逸れますが、「ゴルフをたくさんできる環境にある人」もしくは「少しすれば上手くなりそうな人」に対応した練習環境しかない(日本だけじゃないのかもしれませんが)、というのがこのバンカーの練習一つだけでも非常に実感するところです。
これでは始めたくてもなかなか出来ない、たとえ始めてもすぐにやめてしまうことは当然の結果でしょう。
上から目線とかではなく、納得して決断をしてほしいということですが、これがなかなか出来ない現状が残念ながらゴルフには少しあるのかなというのが正直な感想です。
少しまた話が長くなってしまいましたが今回はここまでです。
次回こそ、ウェッジ編⑦「バンカー」のお話として、「ゴルフスイングには振り上げないショットと振り上げるショットの2種類しかない」からのおすすめSWについて、です。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。