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ゴルフクラブのお話〜フェアウェイウッド編(考え方)①〜

 

みなさんこんにちは。

今週からはフェアウェイウッド編(考え方)を4週にわたって書いていきます。

 

今週は今現在のフェアウェイウッド事情、次週とその次は番手を分けての考察、

最終週はそのまとめ、の予定です。

 

FWはそのプレイヤーそのもの】

 

フェアウェイウッド(以下、FWと表記)というクラブのチョイスはそのプレイヤーを

一番雄弁に現しているなと考えます。

どういうFWを選んで使っているかというのは非常に興味深いところで

ほとんど必ずチェックします。

理由は簡単、ティーショットはともかく直に芝生の上から打つことも

多いシビアなクラブだから、です。

特に345番などのある程度距離を稼いでいく番手の場合、

ロフトが立っていて長さもあるFWで正確にボールを

拾っていくことになるセカンドショット以降、アンダースペックは

あってもオーバースペックを使われている方というのは少ないように感じます。

 

最近の傾向としては男性プレイヤー(シニアの人含む)の場合、

FWはアメリカのメーカーのものを使われている人が顕著に多くなった、

というのが実感するところです。

反対に女性プレイヤーは日本のメーカーのFWを使われている人が

多いのではないでしょうか。

プレイヤーのこだわりや個性が垣間見られるFWですが

少し大袈裟に言うと、それぞれのプレイヤーの思考の傾向を

映す鏡でもあるなと感じます。

 

【秀逸すぎるアメリカのメーカーの商品力】

 

キャロウェイゴルフ、テーラーメイド、ピン、タイトリストなどの

アメリカのメーカーは総じてFWというクラブを含む、

ウッド系のクラブを作って売るのが非常に上手く、ここに関しては感心せざるを得ません。

FWが売れれば必然的にドライバーも売れます。当たり前ですが。

 

この今の「アメリカFW」の火付け役になったモデルは、

90年代にキャロウェイゴルフから発売された『ビッグバーサ』シリーズが

挙げられるのではないでしょうか。

このシリーズは全部のカテゴリーで売れたと思われますが、

「スルーボワ」という当時としては斬新な設計で低重心を実現、

よって球の上がりやすいクラブとして受け入れられ、

ドライバーやアイアンだけじゃなく、FW単体でみてもヒットし、

「アメリカFW」の位置を築くきっかけとなりました。

 

その後のFWで見た場合、同じキャロウェイゴルフから

売り出された『スチールヘッド』シリーズ、テーラーメイドからは

Vスチール』シリーズを経てこれまたメガヒットとなった、

白いヘッドの『ロケットボール』シリーズなどがあります。

その他、本命のドライバーでのヒットもついでに挙げますと、

タイトリストはタイガーも使用していた洋梨型ヘッドの『975』シリーズ、

今現在の『900』シリーズ、キャロウェイゴルフから出た

高反発モデルの『ERC』シリーズ、カーボン素材とのコンポジットモデルの

『フュージョン』シリーズ、テーラーメイドから出た可変式の『r7』シリーズ、

大型化が進む中でのいち早く「重ヘッド」を採用したピンの『G』シリーズの

ドライバーなど、枚挙にいとまがありません。

アメリカのメーカーのドライバーやFWのウッド系の商品力は、

もともとのアイデアやデザインに加え、それを売っていくプロモーション等の

販売戦略まで含まれていて、その総合力はさすがの一言でございます。

 

【日本の「イージーFW」と「アスリートFW」の間に位置する「アメリカFW」】

 

日本のメーカーのゴルフクラブは丁寧に作られている重厚感に対し、

アメリカのメーカーのそれはわかりやすいコンセプトに遊び心があるデザイン、

カジュアルでポップなイメージで手に取りやすいものになっています。

もちろんどちらにもそれぞれの長所と短所はありますが、

その結果としてウッド系のクラブにおいては、

男性プレイヤーにはアメリカのメーカー、女性プレイヤーには

日本のメーカーが受けている傾向がみられるのはとても

納得できるところではないでしょうか。

 

この『ビッグバーサ』シリーズの登場でもたらされた、

「アメリカFW」はスペック的には日本の「イージーFW」と

「アスリートFW」の間に位置されて今に至っているというのが個人的な意見です。

 

【日米の味付けの差はFWにおいては大きい、という考察】

 

前置きが長くなってしまいましたが、日米のメーカーによる

ゴルフクラブの少しの味付けの差は、FWという正直すぎるクラブにおいては

結構大きいのでは、という点をFWの最初の週にお伝えしたかったことです。

 

次週は、こちらを踏まえての距離を稼ぐ番手(♯35)についての考察です。

 

さて、いよいよ「緊急事態宣言」が発令されました。

本格的におうちで過ごすことが多くなりそうです。

宣言の期間の1ヶ月間、その間に問題の輪郭が少しでも

みえてきてほしいですがこればかりはわかりません。

あまり楽観視できる状況ではなさそうですが、情報や感情に惑わされずに、

冷静に自分の頭で考えることがより大事ということは感じている次第です。

この状況でも外に出ていく人は、それはそれで不安の裏返しと

読んで非常に納得していました。

不安ではない人はいてないですよね、と。

 

そうやって考えだすと、働くことや遊ぶこと、生きることとは?など

死生観まで変わりそうですが、今確実に言えることは決まった以上、

この1ヶ月間はなるべく家にいようと。

それだけでまずは医療現場が助かり、何をおいてもそこが先決ならば

協力し集中していく所存です。

 

荒波の中ですが、来週以降も変わらずに書いていけることを

願って今週は終わりです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

2020/04/08        bridge   |