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ゴルフクラブのお話〜フェアウェイウッド編(考え方)②〜

先週の①ではフェアウェイウッド(以下、FW表記)はプレイヤーを

過不足なくあらわしています、その理由はシンプルで特に距離を

稼ぐ番手(#3#4#5)の場合、セカンド以降ではいろいろなライから

直に打つことにもなるシビアなクラブだからです、よってドライバーや

アイアンでの少しぐらいのオーバースペックはあっても、#3〜5の距離を

稼ぐ番手のFWでそれはまずないのでは、と。

ヘッド素材がパーシモンからメタルに変わり、ゴルフクラブが

手作りのものから工業製品になっていく中、アメリカのゴルフメーカーの

ウッド系商品がヒットを連発、その影響でFW市場を寡占、今現在も

特に男性プレイヤー(シニア含む)を中心にドライバーも合わせて

アメリカのメーカーは支持を伸ばしています。

その反面、女性プレイヤーにおいてはFW含むウッド系商品は

日本のメーカーの支持が高く、日米のメーカーでのアベレージタイプ同士の

比較の場合、より繊細に作られている場合が多い日本のメーカーの

イージーFWは女性プレイヤーにとって実際打ちやすく、

安心できる商品としてのイメージが定着、それが支持の高さに

繋がっているのでは、というお話でした。

 

さて今週はフェアウェイウッド編②(考え方)として

もう少し細かく「距離を稼ぐ番手」のお話を書きます。

その前に先週の掲載文の中に訂正箇所が2つあります。

1つはテーラーメイド社の白いヘッドのFWの名前を

『ロケットボール』と書きましたが、正しくは『RBZ』、

『ロケットボールズ』です。

あともう1つ、タイトリストのドライバーの現行モデルは

900』シリーズの次の『TS』シリーズです。

つつしんで訂正致します。大変失礼しました。

 

それではFW、距離を稼ぐ番手についての考察です。

 

【本当の意味でクラブフィッティングが必要なクラブ】

 

どんな習い事にもあると思われますが、

物事の習得の目安ってありますよね。

これが出来るようになれば、ってやつですね。

例えば楽器だったらこの曲(楽器でそれぞれあるでしょうが)とか、

クッキングだったらこのお料理とか、書道だったらこれとか、

水泳だったらバタフライとか、スキーだったらウェーデルンとか、

鉄棒だったら逆上がりとか、縄跳びだったら二重跳びとか、

などそういった習得の目安がそれぞれの物事には何かしらあって、

しかもそれらは誰も改めて口には出さないけど、無意識になんとなくの

共通認識でみんなで共有されています。

 

以前わたしはゴルフのスコアメイクの上でバンカーショットは

重要でポイントになるショットと書きましたが、

これはゴルフのゲーム上での事、いわば応用問題での話です。

 

ゴルフのスポーツの部分、スイングの基礎のまとめに位置する

技術というのもまた大げさかもしれませんが、もしそういったものを

挙げるとするならば、距離を稼ぐ番手(#3#5)のFWではないかな、と。

ではなぜ距離を稼ぐ番手のFWを挙げるのか、その理由は2つあります。

1つは自分を知っている、もう1つはシンプルにゴルフ全体が引き締まる、からです。

 

コースではスコア(応用問題を解く事)ももちろん大事です。

が、もっと大事なのは18ホールという長丁場の中、コース上で

いきなりいいスイングとか、いきなりいい当たりを求める事ではなくて、

今日の今の調子を見極めてその中で出来る事を繰り返し

(惑わされず自分なりに基礎問題をテンポ良くクリアしていく事)、

ショートゲームをあと少し頑張ればいいスコアが出そうな雰囲気で回る事、

だと考えています。

 

少し前であればこの部分の作業は、7番や6番アイアンなどの

ミドルアイアンでするという認識で、コースでのここの番手の調子が

そのままゴルフの調子のバロメーター、という感じではあったと思われますが、

これだけクラブの進化が目覚ましい今、(どういったクラブの組み合わせで

使われているかという諸事情あっても)、様々な特に物理的な制限の中で

ゴルフをされているアマチュアゴルファーのみなさまにおかれましては、

むしろ制限が多いが故に客観的な調子の目安のクラブは、

一切の過不足なく正直にあたって飛んでいく、距離を稼ぐ番手のFW

(スプーンやバフィー、あるいはクリーク)が一番分かり易いのではと提言します。

 

以前にクラブを選ぶ際は今すぐに当たるクラブか、

少し練習をしてから当たるクラブかの2種類があるとも書きましたが、

距離を稼ぐ番手のFWにおいて、クラブフィッティングの活用が一番では

ないかと考えています。

 

サブタイトルまで非常に長い前置きになってしまったので、今週はここまでです。

この後は先週の日米のメーカーのFWの味付けの差は

【ゴルフスイングの「ビジネスゾーン」は本人でさえ不随意】という考察、

そこから【距離が出る番手のFWは自分の歴史に残るショットになる】を書き、

来週はショートウッドの番手(#7#9#11)のFWについての予定でしたが

FW編(考え方)は4週という予定を変更し次週以降に書きます。

 

外出自粛が続く毎日ですがみなさん踏ん張っていきましょう。

今週も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

2020/04/13        bridge   |