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ゴルフクラブのお話〜フェアウェイウッド編(考え方)⑦〜

みなさんこんにちは。

さて今回はフェアウェイウッド編(考え方)⑦です。

前回⑥は【ゴルフスイングの「ビジネスゾーン」は本人でさえ不随意】でした。

 

ロフト角の少ないフェアウェイウッド(以下FW表記)を使って、特にコースの芝生の上でポンポンとボールを上げていけるようになりましょう、そしてそれにはまずなにをおいても「力」が必要ですが出すではなく、自然に「出る」力を使っていきましょう、というお話でした。

 

そして今回⑦は②(413日付け)での予告通り【距離が出る番手のFWは自分の歴史に残るショットになる】です。

どうぞ今回も最後までお付き合いください。

 

FW編となってから、距離を稼ぐ番手(いわゆる345番など)、ロフト角でいえば多くて19度までのFW(一部レディース用などでは2021度あり)をコース上でセカンドショット以降、ポンポン打っていけるようになりましょうということを一貫してお伝えしています。

 

【ロフト角の少ないクラブを制する意味】

 

理由はシンプルです。

ゴルフゲームの最後がパターだから、です。

(あくまでゲームの話)

 

少々強引ではありますが言葉のイメージとして「プレショットルーティン」と言われる通り、ゴルフでの「ショット」というのは飛球そのものを指す名詞、または単一の動的名詞です。

それに比べて「スイング」というのは動詞、それも複数の動詞の総称です。

 

解説します。

飛球以外の「ショット」を動的名詞と考えても、インパクトでのある部分のことで、それは単一の場面や動作を指しています。

対して「スイング」は、まず「狙う」「握る」「構える」そしてクラブを「振る」、その後にクラブフェースにボールが当たっていき飛球が放たれます。

「振る=スイング」に至るまでの一連の連動された動き、プレショットルーティンを度外視して「振る」は成立しませんので、「スイング」はこれらの動きの総称を指します。

 

個人的見解で恐縮ですが、この認識を前提に話を進めています。

 

ロフト角の少ないクラブを使ってコース上のシビアな状況から「スイング」でボールを上げていくには、という考察です。

「クラブ」でコース上のボールを上げていきたい方へは②内での告知通り、次回の⑧にて【ショートウッドの番手、7911番のFWについての考察】の予定です。

どうぞお楽しみに。

(以下、さらに続くロフト角の少ないクラブでの「スイング」解説文は少し長いです)

 

アイアン編①(39日付)にて※「ドライバーもパターも上手な選手はタイガーウッズだけでは」という個人的見解を書きましたが、この2つを完璧に両立させることはなかなか難しいと考えます。

ほとんどのプレイヤーがどちらかが得意、そうではない方はそこそこ、と考えているのではないかなと。

共にロフト角は少ないものの、それ以外は両端のクラブですので全てが対極ですが単純に動きがあまりにも違うのがその理由です。

また人によって掌の感性も全く違うだろうということも理由の一つとして考えます。

これも重要な身体能力です。

ここではあくまでもゴルフクラブの観点からの考察(それ自体が強引な事かもしれませんが)ですので、線引きも難しく言葉足らずになっていればご容赦ください。

 

話を戻します。

パターはドライバーなどとちがってクラブを大きく振り上げたりせず、ミニマムの動きでボールを転がしカップインを目指します。

パターにボールを当てること自体は難しくありませんが、単純すぎる動きがその難しさに拍車をかけます。(好き嫌いは別)

入れば終わりですが、もし外してしまった場合、入るまで打ち続けなければいけません。

次のラウンドも。

これがパターの厳しいところ、難しいところ。

ドライバーなどショットをしていく他のクラブとちがい、ミニマムな動きである事、それからカップインする事がパターに求められる以上、自分が打ちたいように気持ちよくヒットし続けることをなかなか許してはくれません。

(人生最後のパターはこれに限りません)

これをコースでいつもしようとすることは大変勇気がいることです。(後ろが混んでくる)

ここにほとんどの人のジレンマがあることと思われます。

 

この解決方法、パターであっても「スイング」させられているかがポイントと考えます。

ミニマムな動きでかつ一番ロフト角の少ないパター、転がせばいいとは言え、結果はスコアに直結という厳しいクラブから逆算した場合、「ヒット(ショット)」のみより一連の動作である「スイング」が理論やイメージなど何か少しでも頭にあるのとないのとでは、重くなってきやすい心理面での負担は大きくちがうのではないでしょうか?

 

ドライバーとパター、2つのロフト角の少ないクラブを18ホールの長丁場の中、交互に操っていくゴルフで、ギアの進化前では7番アイアンなどのミドルアイアンで「ヒット(ショット)」から「スイング」への変換作業を練習しました。(特に最初のスイング立ち上げ期)

また、ではなぜ定義がどんどん曖昧になるとは言え、今の進化アイアンよりもスプーンなどのFWがこの変換作業にいいのかは改めて後に考察します。

 

偶然とは言え、クラブやボールなどのギアが著しく進化する中で始められた

そこのあなたは幸運!です。

ゴルフに対してまっさらな間に、ゴルフ史を刻んできた先達たちの英智の結集であるテクノロジーの力を使って、ロフト角の少ないFWをコース上で「スイング」させていく習慣を目指してほしいと考えます。

 

以上のことから、スプーンの前進はパターの前進ともリンク、距離を稼ぐFWの上達を実感できるそのラウンド自体、自分史に残るラウンドになる可能性大!(あるいは近々)というお話でした。

 

【※注釈‥PGA史上最多タイの優勝を誇るタイガーウッズでも進化するクラブのアジャストに苦労しました、という説明。タイガーもご多分に漏れずメジャー通算14勝目となる2008年全米OP優勝以降は特にドライバーの進化へのアジャストに苦労、無理がたたって怪我に怪我を重ねる。さらに2010年から11年にかけて発覚したスキャンダルが追い討ちをかけ、その後はツアーを長期離脱する時期も。長い時間を経ての復帰後は無理をしないという怪我の功名や円熟味もあり、じわじわ復活、18年シーズン途中でついに大型ドライバーにアジャスト、ツアー終盤は優勝争いを演じ、そのままシーズン同年最終戦と翌19年マスターズを制する。】

 

 

【クラブを振り上げられれば十分】

 

前回の⑥でも書きましたがヘッドスピードの数値はものの値段と同じ、相対比較における参考程度の概数と考えています。

多いといえば多い、高いといえば高い、のような。

また測定の機械も様々です。

数値そのものに意味がないとは言いませんが、相対比較の数にこだわるとキリがありません。

ここはその大小に関わらず、どのような動きでそれがもたらされているか?ということにフォーカスします。

 

今回の最後に少しだけ。

コース上のシビアな状況からセカンド以降をロフト角の少ないクラブでボールをポンポンと打っていくには一体どれぐらいのヘッドスピードが必要か?という問いについてです。

 

個人的見解ですが、自力でクラブを振り上げて振り下ろしフィニッシュまでとることができれば、それで十分ではないかなと考えます。

たとえロフト角の少ないクラブでもコース上からポンポン打っていくというシビアなショットであっても、重要なのはヘッドスピードの数値よりも、動きのスムーズさが重要ではという考察です。

それぐらいゴルフクラブの進化は著しいですし今さら改まった解説など不要なほど、各国で長く続くジュニアゴルファーたちの活躍はそれを物語っています。

今回はここまでです。

次回の⑧に続きます。

 

今回も長文に関わらず、最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

2020/06/08        bridge   |