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ゴルフクラブのお話〜フェアウェイウッド編(考え方)⑧〜

みなさんこんにちは。

さて今回はフェアウェイウッド編(考え方)⑧です。

前回⑦は【距離が出る番手のFWは自分の歴史に残るショットになる】でした。

 

ロフト角の少ないFWを使って、特にコースの芝生の上でポンポンとボールを上げていけるようにたとえ少しずつでもなれれば、スコアメイクに欠かせない同じくロフト角の少ないパターが良くなる可能性大、ということは自分史が更新できて楽しいですよ、というお話でした。

またFW編からはロフト角の少ないものに一貫してこだわっているのは、クラブを「スイング」させるというテーマでの考察、という事です。

 

ちなみに、タイガー・ウッズさん(44)=米国在住(おそらく)、というそれはそれはゴルフの上手な(PGAツアー史上最多タイ勝利数を昨年日本で達成)方がおられるのですが、この方もクラブの進化(特にドライバー)と自分のスイングとのアジャストに苦労、怪我を重ねながら、一時はそこからの不調とプライベートなスキャンダルが相まって特にメディアからの大バッシングというアゲインストどころかほぼ嵐の中でしたが、それでもめげずに試行錯誤を重ね、ついに一昨年シーズン終盤で大型ドライバーにアジャスト、昨年はメジャー通算15勝目となる19‘マスターズ制覇を果たします。

これには世界中が彼の底力に唸りまくりました。

(18年シーズン最終戦優勝も感動)

 

ですので、クラブを「スイング」させると一口に言っても、この作業が大変と言えば大変である、という方への提言として今回の⑧は②(4月13日付け)での予告通り【ショートウッドの番手、7番9番11番のFWについての考察】です。

どうぞ今回も最後までお付き合いください。

 

 

【ゴルフ歴長く、ヘッドスピード速い人が受難の時代】

 

前回⑦での最後、「コース上のシビアな状況からセカンド以降をロフト角の少ないクラブでボールをポンポンと打っていくには一体どれぐらいのヘッドスピードが必要か?」について、クラブを自力で振り上げられることが出来れば十分と書いて終わりました。

今回はこの理由の説明から続きを書きます。

 

理由は以下の2つです。

1.  メーカー各社が発売している

2. 「スムーズなスイング≠スムーズなインパクト」(特にコース上)

 

まず1からですが、メーカーが発売しているって何なんだということかもしれませんが、ものに罪は無い、です。

もう少し詳しく説明します。

主要なゴルフクラブメーカーがスプーン(#3)やクリーク(#5)など距離を稼ぐFWの番手をレディースモデルでも発売しています。

「そうは言ってもコースでスプーンを打つにはヘッドスピードが必要だからまだ早いよ、と言われた事がある」という方も多いかもしれません。(特に女性)

ここでの「コースで打つ」の意味ですが、しっかり飛ばしていく事、あるいはより飛ばしていく事、であればヘッドスピードはあるに越した事はないでしょう。

ですが、仮にそうであってもやはりそれはキリがありません。

例えばこのクラブにはヘッドスピードが35m/s必要というクラブがあったとして、では34.9m/sの人はダメですか?という事になります。

 

距離を稼ぐFWが本当にそういうものだったら、メーカー各社はそもそも発売していないんじゃないかなと考えます。

むしろ逆で、どちらかと言えばそのようなクラブが発売されている事自体、ボールやクラブなどのゴルフギアにおけるテクノロジーの進化の部分ではないかなと考えます。

実際に、成人に比べて非力でまだ背も低いジュニアゴルファー達はボールを上手に飛ばすことができています。

 

クラブを「スイングする」事ができれば、今時のハイテククラブというのは、コース上でのロフト角の少ないクラブによる厳しいショットであってもボールを上げていけるように設計されているのでは、と考えます。

 

では昔のクラブがテクノロジーの面で劣っているのかという事ですが、これはクラブの問題というよりボールの問題と考えます。(ボールに合わせてクラブがつくられていることは少し前にも先述)

今のボールの方が昔のものに比べてキャリーボールを打つのに、例えロフト角が少ないクラブによるショットでも、確実なバックスピンを特に量の面で要していない、という事において、つまりやはり少しずつ公平な方向へ、というところでは昔より今のボールが進化していると言えるのではないでしょうか。

 

昔のクラブはテクノロジーの面で劣っているというよりも、単純に打ち込む力は今よりも必要ですが、クラブがハードな分、それはそれでそのような打ち込む形のスイングに自然とさせてくれてるスペックのクラブが多かった、又はそのようにクラブをスイングさせられないと打てなかった、という事でしょう。

(今のものよりも明らかに総重量が重くてシャフトも硬いハードスペック、ヘッド体積も小さく、何よりクラブの重心が高いクラブがほとんどですから、その分は要打ち込み)

 

難しく書いてますが、その人にとってスイングしやすいスペックがやはりあるということでしょう。(クラブフィッティングなど活用で少しでも解決)

ゴルフは道具の影響が極めて大きいスポーツです。

一度始めると、その時のクラブでスイングを覚えます。

歴が長く、速いヘッドスピードを今も維持できている人は進化ボールが引き起こす、大きくて薄くて軽いハイテククラブを改めて練習するか、諦めるかのどちらかになるのではないでしょうか。

 

またまたタイガー・ウッズさん(44)の話になりますが、彼は少し前までは試合前に行われる記者会見でしばしばこういう事を言ってました。

「昔は自分の方がティーショットで50ヤードぐらい飛んでいた選手と久しぶりに回ると、ドライバーの飛距離がそんなに変わらないこともある」と。

タイガーほどの選手でも考える事は同じ、むしろそのような事でも負けられない、と考えるのですね。

これはやはりひとえにその人の考え方、それからどれぐらいそういうことが緊急性高く必要か、ということになるのかなと考えます。

 

ですので、とにかくコース上では計算の立つクラブで、安心して快適にボールを飛ばしていきたい、ということであればクラブでボールを上げていく事、つまりロフト角を増やし、番手を落としてでもFWをコース上で使っていく事は解決方法の1つとしてはもちろん有効かと思います。

 

ゴルフコースの多くが16、17、18番の上がり3ホールを難しい設計としています。

人との競争ではなく、自分の上達を実感する、それが年に一回のラウンドであっても、この観点からゴルフを考えた場合、そこまでの15ホールで温まった体やスイングで上がり3ホールを自分なりにうまく回れたらやはり単純に楽しいのではないかな、と。

難しいとされるインコース上がり3ホール攻略に距離を稼ぐFWが必要な事も多いかと思われます。

頻繁には行けなくとも、毎回のラウンドがどうすれば少しでも充実するか、先を心配しすぎずに今日1日の成果を実感できれば一回一回のゴルフがもっと楽しいものになるのでは、と考えます。

 

ショートウッドでの保険とロングショットへの挑戦をどのように組み立てるかは人によるかとは思いますが、あまり深く考えすぎずに、メーカー各社が一生懸命つくったボールやクラブ、進行形のゴルフギアのテクノロジーにぽんと乗っかるのも一つの方法です、というお話でした。

 

次は2の説明ですが、ここにくるだけでかなり長くなってしまいました。

次の予告をすると、スムーズなスイングがあるのであって、それはスムーズなインパクトと同義語ではないということを理解する。その理由は、コース上においてボールがあるその芝の下が硬いのか土なのかなんなのか、ライの状態がどうなっているかは打たないことには完全にわからないので、スムーズなスイングはあっても、スムーズなインパクトというのはみなさんが思われているよりも、きっとそこまで存在しません(ティーアップ除く)、というお話です。

 

今回⑧の【ショートウッドの番手、7番9番11番のFWについての考察】に全く到達できず申し訳ないです。

(内容としてはユーティリティークラブ編での考察と少し重複)

続きは次回の⑨に持ち越されますが、またお読みくだされば幸いです。

 

今回も長文に関わらず、最後まで読んでくださりありがとうございました。

熱中症に気をつけて日々をお過ごしください。

 

 

 

 

 

2020/06/15        bridge   |