MENU

ゴルフクラブのお話〜フェアウェイウッド編(考え方)⑨〜

みなさんこんにちは。

さて今回はフェアウェイウッド編(考え方)⑨です。

前回まではロフト角の少ないFWについてでした。

今回は【ショートウッドの番手、7番9番11番のFWについての考察】です。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

【ウッドからアイアンへの「クラブの切れ目問題」を考える】

 

ロングショットを打つ15度から19度までのその下の距離、20度から25度前後のクラブで打っていく距離の問題に必ずと言っていいほどつきまとう大変悩ましい問題、25度以降にくるアイアン先頭番手への「クラブの切れ目問題」についての考察です。

内容は、続きのクラブをロングアイアンやミドルアイアンもしっかり打っていきたいという方への提言として、同じロフト角であればショートウッドはより長さが担保されている分、「14本をシームレスにしてくれる」です。

 

ある時はスプーンの代わり、またある時はロングアイアンの代わり、など攻守において汎用性が高いショートウッド。

そこそこ距離も出て、ボールが上がりやすい7番ウッドあたりは完全に市民権を得ていて、打ちやすくお気に入りのクラブだという方は多いことと思われます。

 

一方で、主には20度から25度(ロフト角)前後までの距離、本来ならロングアイアンで打っていくべき距離をカバーしてくれるよくできたショートウッドですが、最近はこの便利なクラブがさらに上をいく便利さ&手軽さで大流行のユーティリティークラブ(以下UT表記)におされ気味だということも事実でしょう。

UTはFWと比べて低価格なものが多く、今やお助けクラブとしてバックに入れられている方もかなり多いのではないでしょうか。

 

ショートウッドも相当いいクラブですが、そんなクラブよりさらに上を行く、

いいことづくめのUT。

しかし、そのUTにはなくてショートウッドにはあるものがあります。

UTとショートウッドの大きなちがい、それは長さです。

ショートウッドは(ウッドなので当然ですが)その長さゆえに、25度付近のウッド系クラブからアイアン先頭番手への流れがよりスムーズです。

‥それだけ?

と思われた方もおられるかもしれません。

今回は道具の規制を痛感したより詳しい経験談で説明していきます。

 

かく言う私も、7番9番11番のショートウッドをトリオとしてスタメン固定で長く愛用していました。

しかし2010年秋から適用された新溝規制(2009年に発表され2010年の秋から適用されたロフト角25度以上のクラブに関して、クラブヘッドにおける溝の形状や深さなどを新たに定められた規格内のクラブの使用を求める新ルール)のあたりから暗雲が垂れ込め始め、プライベートのラウンドはともかく、競技など公式なラウンドではトリオの一角の11番(26度)を泣く泣く外し、代打のUT(ウッド型の25度)を入れてラウンドに臨んでいた、という経験があります。

 

これはおそらく私だけではなくて、当時のこの新溝規制、特にクラブ競技以上の試合に出るのにやむなくクラブセッティングを変更した方は多いと思われます。

(25度以上のクラブとは人によってはUTやショートウッドなどのセッティングのちがいはありますが、そこから以下のパターを除いた、アイアンやウエッジ含む全部のクラブセッティングを指します。本数も本数でいきなり変更するのは大変だからと、試合によってはすぐに新溝規制を適用しないなどの処置もとられたりしていた記憶あり)

 

トリオ+1本、全4本のFWを全てヘッドもシャフトも同一のもので統一していたのですが、自分の意思というより新ルールがきっかけとなり、11番を外して新UT(ウッド型の22度と25度)2本とを入れ替えながら、残り旧2本のショートウッドと組み合わせながらしばらく使う、このような経緯で新UT(ウッド型)2本生活が始まりました。

 

会場となるコースや指定の距離に合わせて、この20度から25度の間の距離をどうするか、持っている新旧4本の中から3本を選んでは都度、組合わせを変更していました。

最初はあまり気にならなかったのですが、1本(時には2本)ちがう新UTがやって来ると、人というのは変なものでスタメン2本が健在でも、この旧2本の使用頻度が下がってきます。(みなさんはどうですか?)

 

こうなるとどれだけ気に入っていても、寂しいですが替え時かな?となります。

新溝規制で泣く泣くマイナス1本とはなったものの、ショートウッド旧2本含む残りのFW旧3本全部がだんだんと打ちづらく感じてきます。

徐々にクラブを替えるべく、新UTの2本に合わせて少しずつ試したり変えたりしながら、最終的にはFWも同一メーカーのスプーン(15度)とクリーク(19度)をチョイス、完成が2018年頃でこの新しいスタメンで現在に至ります。

 

長く緩くクラブを変えていったので新4本は流れもよく、非常に打ちやすいし気に入っていますが1つ感じたことがあります。

新4本が揃った途端に新UT5番から5番アイアンの流れがしっくりこない、ということです。

自分自身が選択したUTがウッド型でかつカーボンシャフトだというのも大きな理由でしょう。

(これがアイアン型のUT、スチールシャフトだとアイアンへのフローはもっとスムーズかと思われます。)

 

この結果を皮肉に感じる反面、妙に納得している自分もいます。

ショートウッド3本の時の方がアイアンへの流れは良かったなということです。

(必要に迫られアイアンのスイッチも新溝規制内でしましたが新しいアイアンでも同じ感想)

 

15度と20度前後から25度までの間の距離を時間をかけて探し、FW&UTでのベスト(と思われる)の組み合わせが見つかった途端、アイアンの先頭番手5番アイアンが打ちづらくなってきた、というお話です。

 

このFWやUTから先頭アイアンにかけてどうしても出てくる、「クラブ切れ目問題」をみなさんはどうされているのかな?というのが気になるところです。

ここに関してはより自分のスペックの範囲内での経験談になってしまいますので、結論というよりは考察どまりです。

 

クラブセッティングなどを見ていると、特に女子プロのみなさんはどんどんアイアンを抜いてUTにしているのを見かけます。

プロの場合は厳しいセッティングにより止むを得ず求められているショット精度がある、という事情はあります。

ですので逆にアマチュアプレイヤーの場合、14本のクラブの流れの中で、FWからアイアン、もしくはUT(特にウッド型)からアイアンへのこの「クラブの切れ目問題」だけを考えた場合、特にロングアイアンやミドルアイアンもしっかり打っていきたいと考えられている方は、長さが担保されている分、振り心地を変えなくてもいいという理由からUT(ウッド型)よりもショートウッドが適切では、と考えます。

 

ヘッドスピードやスイングの型にも大きく影響してくる「20度から25度のクラブの切れ目問題」ですが、ここを考えた場合においてもショートウッドの選択は有効だと考えます。(もちろん打ちやすさも◎)

 

後日談ではないですが、自分の話に戻りますとこの結論が出たにも関わらず、UT2本を含む新4本のままです。

そして5番アイアンを抜くこともしない、という選択を取っています。

自分の心情を解説すると、上達を意識しつつも道具の進化が与える身体的影響について考察、どの選択や組み合わせが一番怪我につながりにくいのか?などということまでを考え、もう少しこのまま使ってみようと考えています。

 

今回はここまでです。

次回はFW編のまとめです。

 

今週はいよいよ国内女子ツアーの初戦となる『アースモンダミンカップ』が

千葉県のカメリアヒルズCCにて開催されます。

一ゴルフファンとして楽しみの一言です。

4日間の試合期間、ネット中継されるということで可能な限り視聴したいと思います。

選手のみなさんや関係者の方々は特殊な状況下、大変で不慣れなことも多いかと思いますが、大会に携わられている方々にとってもきっと一生忘れられない試合の一つになるのではないかなとも想像します。

安全で素晴らしい試合になることを願っています。

 

それでは今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/06/22        bridge   |