MENU

ゴルフクラブのお話〜フェアウェイウッド編(考え方)⑧の続き〜

みなさんこんにちは。

さて今回はフェアウェイウッド編(考え方)⑧の続きです。

前回⑧は【ショートウッドの番手、7番9番11番のFWについての考察】

の予定でしたがショートウッドが汎用性高いクラブの為、そこにいくまでの

説明で前々回の⑦からおしています。

⑦での最後、「コース上のシビアな状況からセカンド以降をロフト角の少ない

クラブでボールをポンポンと打っていくには一体どれぐらいのヘッドスピードが必要か?」について、クラブを自力で振り上げられることが出来れば十分、

考えられる理由は以下の2つ。

 

1.  メーカー各社が発売している

2. 「スムーズなスイング≠スムーズなインパクト」(特にコース上)

 

前回⑧は1.の説明でした。

今回⑧の続きとして2.の説明からです。

今回もどうぞ最後までお付き合いください。

 

【スムーズなスイング≠スムーズなインパクト】

 

スイングの説明のやり取りの場合、説明する側とそれを聞く側の双方向で

なかなかすんなりと一筋縄ではいかない理由はこの部分が大きいと感じています。

メジャーリーガーだった鈴木一朗さんと松井秀喜さんはともにインタビューなどで

「打球を詰まらせるのは技術」といわれていましたが、全く同感です。

今時のハイテククラブが難しく感じる、薄くて大きい見た目や、手に伝わる軽い

クラブの重量感などが全く落ち着かないという人。

このようなプレイヤーは一昔前のクラブでは意識しなくとも頭に浮かべられていた

インパクトが、ハイテククラブとなるとイメージしづらいのでは、と考えます。

実際、このような方は少なくないという実感もあります。

この部分はのちに改めて説明いたします。

 

今回に限ってはこの先は個別スイングの話にも入るのでここにて細かいことを

客観的に述べることは難しいですが、もしハイテククラブを試されるのであれば、

「スムーズなインパクト」イメージを一度頭の中から無くしてみる、というのは

どうでしょうか?

 

 

【ボールの進化の限界?】

 

ここからは少し話が逸れます。

2000年に登場した「ウレタン系ボール」、スピン系ボールにも関わらず

飛距離もキープできるというボールが登場し、クラブの進化も一気に進みました。

そこから20年が経ちますがツアー選手たちの若返りや伸び続ける平均飛距離など

特にプロゴルフは華やかになりました。

一方でゴルフギアの進化を規制をする動きが少しずつ出てきています。

理由はおそらく一つではないでしょうが、若い選手の台頭や女性ゴルファーの

増加は歓迎すべきことですが、ツアーなどの競技ゴルフにおいて考えると進化が

このまま続けば、特に距離が長くない歴史が古い名門コースでの開催の機会が

なくなっていってしまいます。

何でもやはりバランスということでしょうか。

 

この規制にゴルフメーカー各社は難色を示しているとも言われています。

この意見はメーカーの立場からすれば当然といえば当然です。

しかし個人的見解ですが、最終的にはメーカー各社は規制に賛成をする、せざるを

得ないのではないかと考えています。

 

このままの進化ではクラブとクラブのロフト角のピッチが5度などになるのではないかな、というのがその理由です。

番手間の距離を保つため、です。

簡単な植木算です。

10度のドライバーからサンドウェッジが56度としましょう。

 

■今現在のスタンダードである4度ピッチの場合

(56−10)÷4=11.5です。

間が11本、端の2本とパターを足して14本。

 

■仮に5度ピッチになった場合

(56−10)÷5=9.2です。

間が9本、クラブの総数は12本です。

 

ここまで書くとなんとなくお分かりかと思われます。

クラブ本数は14本以内、というルールが公正を期するため、少なくする方向に変わってしまうのではないかな?というのが個人的な予想です。

 

もし仮にこのような流れになった場合、クラブを販売するメーカーはどう考えるのかなと、非常に興味があるところです。

個人的には日本のコースだけで考えた場合、思い切って2割近く(特にドライバー)距離を規制してもいい、このままでは国内での男子トーナメントの開催コースが限られてしまうのではないかというのがその理由です。

 

歴が長く、ヘッドスピードが速い人にとり受難の時代かもしれませんが、

少し先の未来はどうなっているか誰にもわかりません。

最後は仮定の話で大変恐縮ですが、実際コースでお使いになるか

どうかは別にして今時のハイテククラブに少しずつ慣れておかれることは

決してマイナスではないのでは、と考えます。

 

今回はここまでです。

次回こそ汎用性高いショートウッドの考察です。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/06/16        bridge   |