ゴルフクラブのお話〜パター編(考え方)④〜
みなさんこんにちは。
今回はパター編④「グリップが苦しい余暇ゴルファー」です。
今回は最後にパター選びについて少しかすめています。
どうぞ最後までお付き合いください。
【これまでのあらすじ】
前々回の②では「パターでスイング始動を練習する」ことについて説明、さらに前回の③ではこれをスコアの観点から考察しました。
結論として「まず100切り」の人も「100切りは通過点」の人も、余暇ゴルフ(成人男性)の大きな山は「80」台の前後半の間になることが多く、スイング・スコアの両面から考えて目標がどこであっても、「パターでスイング始動を練習する」をしておいて損はないです、というお話でした。
【グリップが苦しい余暇ゴルファー】
余暇ゴルファーのみなさんにとり「100」の山と「80」台後半を前半にする大きな山とがありますが、この間がなかなか進まないのはなぜか、についてです。
予告通りですがそれは「グリップが苦しい」ことが理由の一つと考えます。
ここでいうグリップは「まず左手の親指と人差し指でY字形を作ります」で始まるいわゆる「グリップ」の形ではなく、「グリップすること」そのものです。
正確には「両手をつかって細く長いゴルフクラブを持つ」ことが苦しい、です。
ちなみにこれが一番苦手なプレイヤーが女性です。
【長い長い棒をスイングするようにグリップするその一】
その一として少し解説をいたしますがここから以下、長い長い棒をスイングすることについて書かれています。
一体それがゴルフのグリップとどう関係するのかさっぱりわからないという方(女性の方など)は「ふーん‥。」と思いながらで結構です。
たまたま今、プロ野球ではセとパの優勝チームで日本一を決める、日本シリーズが行われています。
パのチーム、ソフトバンクホークスが2試合を2連勝、そのあまりの強さが話題です。
もしかするとプロ野球をよく見られる方はご存知かもしれませんが、ホークスの中軸打者である背番号『9』柳田悠岐外野手(左打ち)がバットよりも長い棒で素振り練習をしています。
偶然かどうかわかりませんが、同じホークスの背番号『18』武田翔太投手(右投げ)、こちらは平均台の上でやはり長い棒を使ってピッチングのシャドー練習をしていました。
武田投手の方は映像じゃなく写真だったのですが、平均台の上で長い棒を右手と左手を離して(スプリットハンド)わしづかみで持ち、少し体をひねりながら右肩上に振り上げている写真だったのですが、説明不要、一言でこれです。
【両手で細く長いクラブをグリップするがとにかくしんどい】
ここまででピンとこられた方はどれぐらいおられるでしょうか。
普通に考えて、ゴルフのグリップという動作は、グリップにかかる指が何本であっても両手を密着させますが、その持ち手の細さゆえ、体の前でクラブを持つ両手には自由がない、いわば両手を縛られている状態に近い、しかもゴルフの場合、先に重心がないのでグリップの形はわしづかみではありません。
意識の有無はともかく、これだけでもかなり窮屈ですが(特に女性のみなさん)、さらに下を向いて芝生の上という抵抗の大きい状態にあるボールを飛ばしていきます。
やっとの思いで何とか打ったボールがスライスしようものなら、すかさず横から「腕をだらん」が重要です、などと言われてもこれは力んでも仕方ありません。
そもそも両腕に力が入らない状態、だから両腕に力が入ってしまう、というループに。
お伝えしたいことは「グリップの形」(これも重要ですが)よりもその前の「両手で細く長いクラブを持つ」ことがどういうイメージなのか体感としてわかればいいのでは、ということです。
量不足によって後から後から出てくる余暇ゴルフの問題、都度バックしていたのではこれはやはり進みません。
進まないどころか後退している、と考えられても不思議ではありません。
これらをまとめて振り返って考えた場合、まず基本的な「両手で細く長いクラブを持つ」動作がそもそもどういう感覚なのか、それを体感できているかどうか、に原因はあるのではと考えます。
同じく体の前で両手で握る車のハンドルは長時間でも疲れない、力まない、なのになぜゴルフクラブは毎回同じように持てないのか?
↓
しんどいから(意識の有無はともかく)
↓
なぜしんどいか?
↓
細くて長い道具だから(今ここ)
というお話でした。
今回はここまでです。
次回⑤は「長い長い棒をスイングするようにグリップするその二」です。
最後になりましたが、今回の内容が今一つよくわからないという方は、難しいとされる種類のパターやパターの握り方、打ち方はおすすめいたしません。
結果は一旦横に置き、簡単なパターでシンプルに持ってストロークをしていきましょう。
それでは今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。