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新着情報  2020年07月20日

ゴルフクラブのお話〜ユーティリティークラブ編(考え方)②後半〜

みなさんこんにちは。

今回はユーティリティークラブ編(考え方)②後半です。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

前回のユーティリティークラブ(以下UT表記)編②前半ではウッド型UTはいわば補助輪付き自転車なので打ちやすいお助けクラブですがその反面、急加速や急なリリースには向いておらず、他のクラブと比べていわゆる分厚い当たりはおそらくそこまで得られません、またスイング習得が少し順調ではないと感じられる方は、まずウッド型UTでプレショットルーティン付きハーフスイングの練習をしてから7番アイアンやピッチングなどのハーフスイングをすることをおすすめします、という内容でした。

 

【ウッド型UTはそもそも「ど会心」を求めるクラブではない、からのロフト角考】

 

それでは今回はウッド型UTのロフト角について考察します。

前回の②前半にてウッド型UTFWより長さが短く、アイアンより(ヘッドの)重さがきいていないので、打ちやすさと分厚い当たりというのは他のクラブほどは両立しない、と書きました。

ですのでFWでいうところのロフト角1416.5度ぐらいまで、ウッド型UTの番手としてはほとんどありません。

FWに比べて長さが短く設定されているウッド型UTは遠心力が小さくなるため、スピン不足となりボールが上がりづらくなります。

ボールが上がらないとキャリーが出ないので飛距離を出すクラブの役割を果たしません。

ウッド型UTの一般的な上の番手のロフト角設定が、1819度からが多いのはこの理由からです。

 

次に下の番手のロフト角についてです。

ここはメーカーやモデルによって少しばらつきがあります。

結論から書きますと、24度をこえて25度以上になるとプレイヤーによっては少し構えづらい、打ちづらいと感じられる方が少なくありません。

男性の方は特にそうではないでしょうか。

25度から下のロフト角でもウッド型UTをバッグに入れられていて、問題なく打ちやすいという方はもちろんそのままどうぞお使いください。

 

ですが、例えば1922度は打ちやすいのに25度となるとしっくりこないという方もおられる事と思います。

この感想、これはこれで正解です。

ウッド型UTの場合、ロフト角がついてくればついてくるほどクラブフェイスが左を向いているように見える、と感じられる方が多いようです。(右利きプレイヤーの場合)

少し前、いわゆるドライバーの「顔」というのがさかんに言われていました。

これはクラブをソールした時、クラブフェイスが左を向いているかいないか、あるいはそのように見えるかどうか、ということを指す場合が多かったですが、これと似た感じです。

 

プレイヤーがクラブを構えて少し左を向いているかも‥と感じるならば、それはそうです。

おそらくそのまま振ると、ボールは少し左に飛び出すでしょう。

このような事がウッド型UT25度以上のクラブにまま見られます。(特に男性)

実際にも一番下の番手としてのロフト角を25から26度で設定されているメーカーやモデルが多いです。

もしかすると他にも理由はあるかもしれませんが、ロフト角の設定理由の一つに「クラブフェイスの顔(見え方)」は踏まえられているのではないでしょうか。

 

少し話はそれますが、このクラブの「顔」問題、ドライバー店頭購入の場合は「顔」を確認できますし、実際にされている方もおられると思われますが、ウッド型UTなどは実際に購入し、コースや練習場で使いながら段々と気がつく、という場合もあるでしょう。

コースなどで使いながら、試打の時には気がつかなかった‥という感想を持つかもしれませんが、これはゴルフクラブあるあるで購入(リシャフト等も同じ)後、実際に使っていかないとそのクラブの本当の打ち心地や使いやすさはわからない面もあります。

ウッド型UTの他の番手は良いのに、下の方の番手でのショットがやや左に飛び出す‥などがあってもその際の原因はクラブだと考えられてもいいでしょう。

 

また、ウッド型UT20度台前半のロフト角(2024度)ではショートウッドよりも使い勝手がいいという方も多い事と思われます。

実際にこのロフト間の人気は非常に高いのではないでしょうか。

2つのちがいをあえて説明すると、ショートウッドの方が、長さがある分、ボールが上がりやすく、状況によってはキャリーを稼げる、ただしつかまりすぎるとボールが左にもいきやすい。(右利きプレイヤーの場合)

対して、ウッド型UTは方向性抜群で距離の縦幅の開きも少ない反面、無理に飛距離を出そうとしてもあまり上手くいかない場合が多い、などが挙げられます。

 

前回より2回に分かれましたがUT編②のまとめです。

FWやロングアイアンの代わりのクラブとして、そのロフト角を最大幅でみた場合、およそ18度から26度ぐらいまでの間で設定されているウッド型UT

繰り返しとなりますが、オリジナルスイングの人にとってはお助けクラブ、スイングをオリジナル解釈の人にとっては練習でも大活躍のスーパーお助けクラブです。

オリジナル解釈の人が7番アイアンなどで行うハーフスイングの練習の際は、このウッド型UTを代替の上、同時にプレショットルーティンを取り入れられることもおすすめします。

 

今回の②後半はここまでです。

次回の③は【ウッド型UTを入れている時点で『守り』だと知る、からのシャフト考】です。

それでは今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

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2020/07/20        bridge   |