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ゴルフクラブのお話〜フェアウェイウッド編(考え方)④ 〜

みなさんこんにちは。

先週までのお話では、ゴルフスイングの一通りのゴールとして、

またスイングの調子や進捗状況を測る目安として、距離を稼ぐ番手の

フェアウェイウッド(以下FW表記)をコースでのセカンドショット

以降に使っていけるようになりましょう、と提言しました。

理由はコース上のボールを、長くてロフト角の立っているクラブで

直に打っていくという、シビアなショットが多くなるこの番手を

使えるようになる事は、単純にボールを遠くへ飛ばす事、という

ゴルフの醍醐味の一つでもあると同時に、それはその人のゴルフ全体を

引き締めるので、「コースでFWをポンポン打つ」を(ゲーム部分除く)

ゴルフスイングの一通りの到達点と考えてみましょう、それにはシビアな

ショットゆえのクラブ選びも大事です、数多あるゴルフクラブの中から、

「今の自分に合ったスプーン(あるいはバフィーやクリーク)と

もう少し練習すれば当たるスプーン(あるいはバフィーやクリーク)」を

少しずつ見極めていきましょう(オンタイムが理想、できれば年一のペース)、

クラブフィッティングや試打会をどんどん積極的に活用していきましょう、

というお話でした。

 

 

【まどろっこしくなる原因は「目的」のゴルフしかない現状という考察】

 

ここまでのお話、特にフェアウェイウッド編(考え方)となってから

一言で言えば、「長いっ!」と感じられる方も多いのではないでしょうか。

こんなに手間暇かかるの?と。

個人的見解ですがまずここを解説します。

スイングとゲームの部分がそれぞれで織り重なるようにできている

ゴルフをどういう順番でするのかは人それぞれですが普通であれば、

スイング→ゲームの順番です。(ゲームの部分というのは状況判断のこと)

スイング習得→コースでラウンドをする→そこで出たミスや

メンタルの動きをフィードバック→あまりやり過ぎない程度にスイング見直しや

ショートゲームの練習(必要であれば簡単なトレーニング)

それからまたラウンド

それをまた持って帰って‥の繰り返しです。

(ゴルフのファンダメンタルは3年から5年をと書きましたが

ここにゲーム要素も加わっていくのでともかく一度始めれば

10年を目処に頑張って続けてくださいと、忙しい方の日常も

計算に入れての10年という時間設定)

 

とは言え。

納得しながらのゴルフの上達と言っても、

なぜこんなに時間がかかってしまうのか。

ゴルフは個人競技ですので人はどこまで行っても自分しか知り得ません。

他人を経験することは無理です。

どれだけ何か言われようとも自分で経験していくしかありません。

 

はじめからいきなりうまくいく人、最初は少し苦労したけど途中から

浮上しうまくいく人、最初のスタートダッシュは良かったけど

その後はスコアがなかなか安定しない人、いろいろなタイプの方が

おられる事と思われます。

始めたてこそ少し個人差はあるものの、ほとんどの人は時間が

経てば経つほどどこかで停滞すること、多いのではないでしょうか。

 

ゴルフは立ち上げが簡単ではないスポーツなのでまずそこに最初の関門があります。

(個人の見解で恐縮ですがコースでFWをポンポン打つ、を目指してください、

行きづらいかもしれませんがクラブフィッティングや試打会も活用しましょう)

そこを比較的易くくぐれた人も、途中の関門、またその次の関門、

それからまた次の関門、とあり目的達成後は、今度はそこを維持して

いかなければいけません。

(ゴルフに限らずなんでもそうだと思われますが)

 

レベルに関わらず、アップ&ダウンを繰り返してスイングが

少しずつ底上げされていきますが、最初の関門の突破の苦労も含めて、

どこかでほとんどの人が経験するだろう「伸び悩み」や「停滞期」の原因は、

それだけじゃなく他にもあるのですが最後の状況判断というゲームについての

重要な思考の部分は、自分の経験しか知り得ないということに帰結していると考えます。

難しく書いてますが、一言で言えば「待つ」ことができるかどうかだと思われます。

 

ほとんどの人が加齢の中でしていくにも関わらず、正しく時間が経てば

思っていたペースとはたとえ少し違っても、関門は突破されていきます。

(「時間がかかる」なのか「時間をかけている」なのかは、もしかすると

人によってはここの違いを重要な問題と考えられるのかもしれませんが

それはまた別の機会に考察しましょう)

ここにゴルフが「経験のスポーツ」と言われる所以があって、

「機会損失こそ一番避けるべき事」というわたしのささやかな矜恃?

なるものもそこにあります。

(経験すればするほど結局自分しかわからないという、ここを泰然と

受け止められる心身共の健康のピークを迎える頃、という前提で50歳が

ゴルフを始める適正年齢、と以前に勝手に設定。)

 

とは言え。

スイングとゲームのフィードバックの繰り返しでかつ、

経験が長くなればなるほどその分、内にこもっていきメンタル的に

しんどくなる事や重くなってくる事も増えるけど、そこもカットなしで

どんな事も経験を積む事が結局は近道、ということはうっすらとは

理解出来たような気もするけど、それでもちょっとまどろっこしくないか?

と感じられる事と思われます。

「長っ!」となってしまうお気持ちはよくわかります。

 

その理由はシンプルです。

ゴルフをする目的がゴルフをすること、だからです。(あくまで個人的見解)

もう少し踏み込んだ言い方をすれば、ゴルフをすることが目的のゴルフにも

関わらず(当たり前です、わたしだってそうです)、根本解決と対処療法が混在し、

どれが根本解決で対処療法かは人によってちがうというそもそもの前提や認識も

薄いままなので(個人的感覚ですが薄いように感じる)、それによって「目的」

のゴルフ(当たり前です、わたしもそうです)に対して、加齢の中で挑戦する

ゴルフの練習なのに適正な時間軸がイメージできない(ようするにみんな忙しい)、

という現実があるからでしょう。

 

一体何を言ってるんだという話ですが順番に説明していきましょう。

サブタイトルまでがまたまた長くなってしまいましたので、今週はここまでです。

 

続きはGW明けとなります。

こんな個人的見解、考察の拙文でもみなさんの一時の暇つぶしになっているなら幸いです。

みなさん健康に留意してお過ごしください。

今週も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

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2020/04/28        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜フェアウェイウッド編(考え方)③〜

先週までは、セカンドショット以降の距離を稼ぐ番手の

フェアウェイウッド(以下FW表記)はシビアなクラブです、

傾向として男性プレイヤーはアメリカFW、女性プレイヤーは

日本FWの支持が高いです、そこには男女での日米メーカーに対する

それぞれのイメージに加えて、距離を稼ぐ番手のFWをコース上で

ステディに打っていかなければいけない、というシビアなクラブ故の事情も

あるのではと、これはスコア云々のゲームより以前、余暇にするスポーツ

としての観点からでも、ゴルフ全体を引き締める(あるいはテンポ良く

ラウンドする)というそこそこ重要な役割をもつ、距離を稼ぐ番手の

FWをきっちりと選択することは大事ですと、その方法の一つとして

クラブフィッティングを最大限活用しましょう、という提言、

#3(スプーン)、#4(バフィー)、#5(クリーク)などの距離を稼ぐ番手を

セカンドショット以降、調子がすぐれていない日でも、まずまずリズム良く、

ポンポンと打つことができる事はいわば、スキーでいえばウエーデルン、

水泳でいえばバタフライのマスターと同等ではないでしょうか、というお話でした。

 

【カナディアンロッキーでパラレルターン?】

 

コースでFWをポンポンが大事、はわかったけど#7、#9、#11などの

ショートウッドとよばれる番手のものやロフト角でいうところの

18度から24度ぐらいまでのユーティリティクラブ(以下UT表記)を

駆使して、あるいは自分はロングアイアン派で20度付近のロフト角の

ロングアイアンを今もずっと愛用している、など距離が残る

セカンドショット以降の場面もそこまで苦労していない、

不便をしていないという人もおられるでしょう。

 

これを例えるならば、水泳でクロールはできるけどバタフライまではできない、

スキーではパラレルターンはできるけどウエーデルンまではできない、

というのと同じではないでしょうか。

「泳ぐ」ということで考えればクロールなら速くも長くも泳ぐことは

可能で目的達成、「滑る」ということであればパラレルターンでも下まで

いけるのでそれでいい、など目的は様々で人によってちがいます。

ただ、プールはどこでもプールかもしれませんがスキー場は屋外なので

例えば北米などの雄大な雪原でパラレルターン、よりもウエーデルンで

いく方がやっぱりいいですよね。

ゴルフもコースでする屋外スポーツなので単純に距離を

稼ぐ番手のFWが打てれば気持ちがいいです。

雄大な自然の中ではパラレルターンよりウエーデルン、をあえて

難しく言い変えれば、「知的好奇心がある」ということになるでしょうか。

ただただ「泳ぐ」から「水泳」になった時、クロールが大好きでも

平泳ぎやバタフライをすることでクロールがもっと良くなる

ヒントが見つかる、ということもあるでしょう。

 

【フェーズがちがうだけ】

 

ゴルフの場合、こうしなければいけないとかこうするべきとか

そういうことは特にありません。

その人のゴルフはその人だけのものなのでしたいと思うことを

したいようにすればいいと考えます。

クロールで泳ぐことが大好きでそれだけでいいというならば

もちろんそれでいいですし、クロールもいいけどそればかりも

飽きてきたから一旦ちょっと平泳ぎでもしようかな、バタフライを

習ってみようかなでもいいですし、わたしは始めたてで

今はビート板だけどクロールも平泳ぎも背泳ぎもせっかくだから

バタフライまで全部一通りマスターしたい、でもなんでもいいと考えます。

途中で考えが変わればそうなった時に考えればいいことで、

最初から無理にこうしなければいけないということは一切ありません。

最低でも18ホールという長丁場のゴルフであれもこれもコースで一気にはできません。

少しずつ一つずつ自分がしたいことを自然にしていけばいいと考えます。

 

【特定のフェーズの人に向けられたシステム?】

 

  1. はじめたてで今はビート板だけどバタフライまで一通りしたい人

    (ゴルフで言えばビギナーだけど上達までのイメージがしっかりある人)

     

  2. クロール大好きでそれ一辺倒だけどいつかはバタフライもしたいかもと思わないこともないけど今はこれでいいと考えてる人

    (ゴルフで言えば3、4番アイアンやUTをセカンドで多用している人)

     

  3. クロールばかりだったけど今、バタフライも習得したい人

    (スプーンとかバフィーは苦手だったけどどうしても攻略したい

    長いミドルホールがあるのでクリーク以上の番手も打てるようになりたいと考える人)

     

  4. バタフライまで全部一通りできて、その上でさらにもっと今のものに

    磨きをかけたいと考えている人(いわゆるベテランゴルファー)

     

クラブフィッティングは、クラブメーカーが販促のためにしていることが

多いので試打会等も同じですが、実質的には⑶もしくは⑷のタイプの人が

ほとんどでしょう。メーカーが単独でしている場合も多いので一気に

いろいろ試すということもしにくいのが実情です。

民間の企業の販促活動ですから当然と言えば当然で、試打会等は

ほとんどが無料なので良心的なサービスではありますがやはり限界もあります。

メーカー側から見ても「クラブフィッティングや試打会を活用

してください」とは言うもののドライバーやアイアンは、

⑶や⑷の人ならばある程度、最低限では打ててしまいます。

当たるのは当たっているのでほとんどの場合、よほどお客さん側に

決め打ち的な購買意欲がないことには、いいですね、で終わってしまう

ということも多いのではないでしょうか。

 

理想だけを言えば、距離を稼ぐ番手のFW、いろいろなメーカーのものを

⑴から⑷の人たちがまんべんなく気兼ねなく試すことができる、

そういう機会があればいいんじゃないかなと、考えます。

(既存のシステムの中ではなかなか難しいのかもしれませんが)

 

【長丁場のラウンドを加齢の中でプレーするゴルフがゆえに】

 

18ホールという長丁場のラウンドを加齢の中でするゴルフなので、

「今あたるクラブか、少し練習すればあたるクラブか」は誰にとっても常にあります。

ですので、それを定期的に自分でチェックできるところまでが

可能になればいいのにな、と考えます。

なかなか難しいかもしれませんが毎年リリースされる距離を稼ぐ番手の

FWの全メーカー全種類の試打会などあれば必ず行きます。

 

ビート板の人もクロールの人もバタフライの人も、自分にとっての理想の

バタフライに向けて、またそこまでの距離感(会得するのにかかる時間)

や練習方法(どういうタイプのクラブでどういう練習)などを掴む方法として、

距離を稼ぐ番手のFWを活用すること、ゴルフクラブを巡る既存の

様々なシステムもあり、最速でピンポイントで解に辿り着く事は

なかなかないかもしれませんがそれであっても、各メーカーが行う

クラブフィッティングや試打会を活用することは有効な

手段ではないでしょうか、という提言で今週は終わりです。

 

外出自粛も2週間となりました。

報道を散見していると今回をきっかけに日本のIT化がさらに進むのではとあります。

痛み分けをあっても社会がいい方向に向かうならこれはこれで良い面も

あるんだなと考えさせられます。

寒い春ですがみなさん体調管理に気をつけてお過ごしください。

今週も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

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2020/04/21        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜フェアウェイウッド編(考え方)②〜

先週の①ではフェアウェイウッド(以下、FW表記)はプレイヤーを

過不足なくあらわしています、その理由はシンプルで特に距離を

稼ぐ番手(#3#4#5)の場合、セカンド以降ではいろいろなライから

直に打つことにもなるシビアなクラブだからです、よってドライバーや

アイアンでの少しぐらいのオーバースペックはあっても、#3〜5の距離を

稼ぐ番手のFWでそれはまずないのでは、と。

ヘッド素材がパーシモンからメタルに変わり、ゴルフクラブが

手作りのものから工業製品になっていく中、アメリカのゴルフメーカーの

ウッド系商品がヒットを連発、その影響でFW市場を寡占、今現在も

特に男性プレイヤー(シニア含む)を中心にドライバーも合わせて

アメリカのメーカーは支持を伸ばしています。

その反面、女性プレイヤーにおいてはFW含むウッド系商品は

日本のメーカーの支持が高く、日米のメーカーでのアベレージタイプ同士の

比較の場合、より繊細に作られている場合が多い日本のメーカーの

イージーFWは女性プレイヤーにとって実際打ちやすく、

安心できる商品としてのイメージが定着、それが支持の高さに

繋がっているのでは、というお話でした。

 

さて今週はフェアウェイウッド編②(考え方)として

もう少し細かく「距離を稼ぐ番手」のお話を書きます。

その前に先週の掲載文の中に訂正箇所が2つあります。

1つはテーラーメイド社の白いヘッドのFWの名前を

『ロケットボール』と書きましたが、正しくは『RBZ』、

『ロケットボールズ』です。

あともう1つ、タイトリストのドライバーの現行モデルは

900』シリーズの次の『TS』シリーズです。

つつしんで訂正致します。大変失礼しました。

 

それではFW、距離を稼ぐ番手についての考察です。

 

【本当の意味でクラブフィッティングが必要なクラブ】

 

どんな習い事にもあると思われますが、

物事の習得の目安ってありますよね。

これが出来るようになれば、ってやつですね。

例えば楽器だったらこの曲(楽器でそれぞれあるでしょうが)とか、

クッキングだったらこのお料理とか、書道だったらこれとか、

水泳だったらバタフライとか、スキーだったらウェーデルンとか、

鉄棒だったら逆上がりとか、縄跳びだったら二重跳びとか、

などそういった習得の目安がそれぞれの物事には何かしらあって、

しかもそれらは誰も改めて口には出さないけど、無意識になんとなくの

共通認識でみんなで共有されています。

 

以前わたしはゴルフのスコアメイクの上でバンカーショットは

重要でポイントになるショットと書きましたが、

これはゴルフのゲーム上での事、いわば応用問題での話です。

 

ゴルフのスポーツの部分、スイングの基礎のまとめに位置する

技術というのもまた大げさかもしれませんが、もしそういったものを

挙げるとするならば、距離を稼ぐ番手(#3#5)のFWではないかな、と。

ではなぜ距離を稼ぐ番手のFWを挙げるのか、その理由は2つあります。

1つは自分を知っている、もう1つはシンプルにゴルフ全体が引き締まる、からです。

 

コースではスコア(応用問題を解く事)ももちろん大事です。

が、もっと大事なのは18ホールという長丁場の中、コース上で

いきなりいいスイングとか、いきなりいい当たりを求める事ではなくて、

今日の今の調子を見極めてその中で出来る事を繰り返し

(惑わされず自分なりに基礎問題をテンポ良くクリアしていく事)、

ショートゲームをあと少し頑張ればいいスコアが出そうな雰囲気で回る事、

だと考えています。

 

少し前であればこの部分の作業は、7番や6番アイアンなどの

ミドルアイアンでするという認識で、コースでのここの番手の調子が

そのままゴルフの調子のバロメーター、という感じではあったと思われますが、

これだけクラブの進化が目覚ましい今、(どういったクラブの組み合わせで

使われているかという諸事情あっても)、様々な特に物理的な制限の中で

ゴルフをされているアマチュアゴルファーのみなさまにおかれましては、

むしろ制限が多いが故に客観的な調子の目安のクラブは、

一切の過不足なく正直にあたって飛んでいく、距離を稼ぐ番手のFW

(スプーンやバフィー、あるいはクリーク)が一番分かり易いのではと提言します。

 

以前にクラブを選ぶ際は今すぐに当たるクラブか、

少し練習をしてから当たるクラブかの2種類があるとも書きましたが、

距離を稼ぐ番手のFWにおいて、クラブフィッティングの活用が一番では

ないかと考えています。

 

サブタイトルまで非常に長い前置きになってしまったので、今週はここまでです。

この後は先週の日米のメーカーのFWの味付けの差は

【ゴルフスイングの「ビジネスゾーン」は本人でさえ不随意】という考察、

そこから【距離が出る番手のFWは自分の歴史に残るショットになる】を書き、

来週はショートウッドの番手(#7#9#11)のFWについての予定でしたが

FW編(考え方)は4週という予定を変更し次週以降に書きます。

 

外出自粛が続く毎日ですがみなさん踏ん張っていきましょう。

今週も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

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2020/04/13        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜フェアウェイウッド編(考え方)①〜

 

みなさんこんにちは。

今週からはフェアウェイウッド編(考え方)を4週にわたって書いていきます。

 

今週は今現在のフェアウェイウッド事情、次週とその次は番手を分けての考察、

最終週はそのまとめ、の予定です。

 

FWはそのプレイヤーそのもの】

 

フェアウェイウッド(以下、FWと表記)というクラブのチョイスはそのプレイヤーを

一番雄弁に現しているなと考えます。

どういうFWを選んで使っているかというのは非常に興味深いところで

ほとんど必ずチェックします。

理由は簡単、ティーショットはともかく直に芝生の上から打つことも

多いシビアなクラブだから、です。

特に345番などのある程度距離を稼いでいく番手の場合、

ロフトが立っていて長さもあるFWで正確にボールを

拾っていくことになるセカンドショット以降、アンダースペックは

あってもオーバースペックを使われている方というのは少ないように感じます。

 

最近の傾向としては男性プレイヤー(シニアの人含む)の場合、

FWはアメリカのメーカーのものを使われている人が顕著に多くなった、

というのが実感するところです。

反対に女性プレイヤーは日本のメーカーのFWを使われている人が

多いのではないでしょうか。

プレイヤーのこだわりや個性が垣間見られるFWですが

少し大袈裟に言うと、それぞれのプレイヤーの思考の傾向を

映す鏡でもあるなと感じます。

 

【秀逸すぎるアメリカのメーカーの商品力】

 

キャロウェイゴルフ、テーラーメイド、ピン、タイトリストなどの

アメリカのメーカーは総じてFWというクラブを含む、

ウッド系のクラブを作って売るのが非常に上手く、ここに関しては感心せざるを得ません。

FWが売れれば必然的にドライバーも売れます。当たり前ですが。

 

この今の「アメリカFW」の火付け役になったモデルは、

90年代にキャロウェイゴルフから発売された『ビッグバーサ』シリーズが

挙げられるのではないでしょうか。

このシリーズは全部のカテゴリーで売れたと思われますが、

「スルーボワ」という当時としては斬新な設計で低重心を実現、

よって球の上がりやすいクラブとして受け入れられ、

ドライバーやアイアンだけじゃなく、FW単体でみてもヒットし、

「アメリカFW」の位置を築くきっかけとなりました。

 

その後のFWで見た場合、同じキャロウェイゴルフから

売り出された『スチールヘッド』シリーズ、テーラーメイドからは

Vスチール』シリーズを経てこれまたメガヒットとなった、

白いヘッドの『ロケットボール』シリーズなどがあります。

その他、本命のドライバーでのヒットもついでに挙げますと、

タイトリストはタイガーも使用していた洋梨型ヘッドの『975』シリーズ、

今現在の『900』シリーズ、キャロウェイゴルフから出た

高反発モデルの『ERC』シリーズ、カーボン素材とのコンポジットモデルの

『フュージョン』シリーズ、テーラーメイドから出た可変式の『r7』シリーズ、

大型化が進む中でのいち早く「重ヘッド」を採用したピンの『G』シリーズの

ドライバーなど、枚挙にいとまがありません。

アメリカのメーカーのドライバーやFWのウッド系の商品力は、

もともとのアイデアやデザインに加え、それを売っていくプロモーション等の

販売戦略まで含まれていて、その総合力はさすがの一言でございます。

 

【日本の「イージーFW」と「アスリートFW」の間に位置する「アメリカFW」】

 

日本のメーカーのゴルフクラブは丁寧に作られている重厚感に対し、

アメリカのメーカーのそれはわかりやすいコンセプトに遊び心があるデザイン、

カジュアルでポップなイメージで手に取りやすいものになっています。

もちろんどちらにもそれぞれの長所と短所はありますが、

その結果としてウッド系のクラブにおいては、

男性プレイヤーにはアメリカのメーカー、女性プレイヤーには

日本のメーカーが受けている傾向がみられるのはとても

納得できるところではないでしょうか。

 

この『ビッグバーサ』シリーズの登場でもたらされた、

「アメリカFW」はスペック的には日本の「イージーFW」と

「アスリートFW」の間に位置されて今に至っているというのが個人的な意見です。

 

【日米の味付けの差はFWにおいては大きい、という考察】

 

前置きが長くなってしまいましたが、日米のメーカーによる

ゴルフクラブの少しの味付けの差は、FWという正直すぎるクラブにおいては

結構大きいのでは、という点をFWの最初の週にお伝えしたかったことです。

 

次週は、こちらを踏まえての距離を稼ぐ番手(♯35)についての考察です。

 

さて、いよいよ「緊急事態宣言」が発令されました。

本格的におうちで過ごすことが多くなりそうです。

宣言の期間の1ヶ月間、その間に問題の輪郭が少しでも

みえてきてほしいですがこればかりはわかりません。

あまり楽観視できる状況ではなさそうですが、情報や感情に惑わされずに、

冷静に自分の頭で考えることがより大事ということは感じている次第です。

この状況でも外に出ていく人は、それはそれで不安の裏返しと

読んで非常に納得していました。

不安ではない人はいてないですよね、と。

 

そうやって考えだすと、働くことや遊ぶこと、生きることとは?など

死生観まで変わりそうですが、今確実に言えることは決まった以上、

この1ヶ月間はなるべく家にいようと。

それだけでまずは医療現場が助かり、何をおいてもそこが先決ならば

協力し集中していく所存です。

 

荒波の中ですが、来週以降も変わらずに書いていけることを

願って今週は終わりです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

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2020/04/08        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜アイアン編(考え方)④〜

 

今週はアイアン編(考え方)の最終週です。

アイアン編④としてまずは30歳代の方への提言です。

 

【ゴルフシンポジウムを開催してほしい人たち】

 

さて30歳代の方への提言はこのタイトルのまま、提言というよりほぼお願いですが、

大小問わないゴルフシンポジウム、個人的ですができればゴルフへの苦言、

つまりゴルフのいやなところやきらいなところをどんどん言ってほしい、です。

過激ですいません。

30歳代という青年と中年の間の人たちにゴルフをオープンなところで

大いに語ってもらう場、もし差し支えなければ具体的な体験談も交えた、

忌憚のない率直な意見や感想が飛び交う、

そんなシンポジウムがあれば必ず聴きに行きます。

理由はありきたりですがまっさらな人たちの率直な意見や

感想は批判に感じないからです。

30歳代の方たちも人による幅はあるでしょうが、

少しずつお話ししていくと若い感覚もまだまだ十分に持ち合わせられているなと。

当然、あくまで自然なコミュニケーションが大前提なので、

シンポジウムのための、では意味が無くなってしまいますが、

それでも傾聴に値する貴重な意見や実感はまだまだ眠っているのではないかなと

個人的には考えています。

 

それからもしかするとゴルフをはじめられて間がない方たちも多いかもしれません。

ビギナー期間を3年と言わずにもう少し長めで見て、

しっかりの5年ぐらいで考えてください。

はじめたてということはまっさらです。

最初しかないまっさら期間、そうこうしてるうちに10年ほど経ってくると

一緒にラウンドするメンバーや行くコースが何となく変わってきます。

(変わってくるはず)

そこを楽しみにマイペースに続けてください。

 

【移動に公共交通機関を使ってほしい人たち】

 

20歳代の方への提言はこちらもまたほぼお願いですが、

ゴルフコースやレンジへの移動に公共交通機関を使ってほしい、です。

個人的には今は練習場へはアイアン1本を包んで持って徒歩で行ってます。

アイアンなのでゴルフクラブと気づかれていないかもしれません。

周囲の人にどう思われているかわかりませんが、いいウォーミングアップになります。

ゴルフはレンタルクラブが一般的ではないので、公共交通機関を使う場合、

かさ高いゴルフクラブが街に馴染むにはどうすればいいかなと考えたりもします。

車は特にコースへの移動の際は本当に便利ですが何でもかんでも

車というのは自分も含めてやはり偏っているなと感じます。

この流れを少しずつでも変えていければと一人勝手に思案しています。

 

20歳代の方は最初は靴とグローブさえちゃんとしていれば

服装はデニムやTシャツ以外はなんでもいいと思います。

日本のゴルフコースの多くはドレスコードが一応あります。

夏場以外のジャケット着用、スニーカーでのクラブハウス玄関の出入りは不可、

プレー中の着帽など。

個人的にはドレスコードには賛成ですが、

公共交通機関への利用を少しでも促す意味でもやはりこういうところへの

意見も聞いてみたいです。

あとは日焼けを嫌がられる人もおられるでしょうし、

クラブを揃えることもやはり大きなハードルです。

そして何と言っても、ゴルフの特徴の一つとして独特の間や静けさがあります。

コース内やクラブハウス、練習場でもそうですね。

こうして考えると手間がかかる上に他のスポーツや遊びとは

勝手が違うという現実があります。

競技人口を増やすと一言で言っても、する年代によってゴルフの感じ方は

全く違うことを認識する必要はあると個人的には感じています。

 

 

自由すぎるアイアン編(考え方)を最後まで読んでくださりありがとうございました。

次週からはフェアウェイウッド編(考え方)を4週にわたって書きます。

どうぞお楽しみに。

最後になりましたが、アイアン編(考え方)のまとめとして自分に合ったアイアンを選ぶ際のポイントを個人的視点ではありますが、3つほど挙げました。

もしよろしければ参考にしてみてください。

 

【ソールへの重量配分、グリップ(シャフト)の太さ、ライ角の3つを把握する事】

 

  1. アイアンのヘッド全体に対するソールへの重量配分がプレイヤーのスィングの入射角とリリースポイント(又はイメージの弾道)に合っているかどうか。

     

  2. アイアン用のシャフトのバリエーションが増えた事は先述しましたが、人によってはグリップやシャフトの太さは重要です。

     

  3. アイアンだけじゃなく、ゴルフクラブにはライ角があります。グリップの太さと同じでこれも人によっては身長差があるので、まず左右のどちらに行きにくいように設計されているかを把握した、その上でライ角を合わせるなら合わせてもらいましょう。個人的にはライ角は、はじめに設定のままお使いになられることをおすすめします。

フラットなのかアップライトなのかを把握するで十分ではないかなと考えています。

 

 

 

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2020/03/30        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜アイアン編(考え方)③〜

 

前回でのアイアン編(考え方)②では70歳代の人はお好きなアイアンを、

60歳代の人は無理をしないでも打っていけるアイアンを、と書きました。

前々回のアイアン編(考え方)①ではアイアンの場合、可能であれば易しすぎず、

打ち応えのある、調子がわかるクラブを使いましょう、とお勧めしました。

 

クラブの易しさや難しさがわかるということはある程度、

経験や技術や現実的な理想がないと判断できない、という事です。

という事は、このアイアン編(考え方)を興味を持って読んでくださっている方は、

ゴルフがお上手な方、ベテランゴルファーの方、ということになります。

という事は、そういう人たちはゴルフを簡単にやめたりしないだろう

という結論となりました。

自分で展開した論理に対して、いきなり結論を出してしまい大変恐縮です。

 

ドライバーはビギナーの方を含む、全ゴルファー共通の関心事であるのに対して、

アイアンは以前にも書きましたが非常に個人的事項で、

その考え方はプレイヤーにより様々です。

おそらく誰であってもいつか必ず欲しくなるのがドライバーですが、

アイアンは変な話、その気になればグリップ交換をしながら一生使えます。

わたしが書くまでもなく、打ちやすく気に入っているものがあれば、

それを長くお使いになられる方がほとんどでしょう。

アイアンが今すぐ欲しくて仕方がないけどどれにすればいいか迷いに迷っている、

という方もちろん全くいてないとは思いませんが、やはりその数は少ないのでは、

と考えます。トレンドに即した有用な情報だと思われるものが出てきたら、

少しずつお伝えしていきます。今しばらくお待ちください。

 

ここにて『ゴルフクラブのお話』を書いている大きな理由の一つには、

ゴルファーの数を増やしたいというよりも(もちろん増える事は大歓迎ですが)、

どちらかと言えば今ゴルフをしている人たちの機会損失を少しでもなくしたい、

という考えがあります。

 

日々、仕事としてゴルフに関するお悩みを聞かせてもらっていると

やはり考え方というのは非常に大きく、そのためには経験する事が大事で、

もっと言うと成功(個人的には納得や腹おちという言葉の方がしっくりきます)

の形は人それぞれではないかな、という事です。

トライアンドエラーのトライの部分の数が多い事がおそらくベストで

重要だけれども、社会人の方の多くは物理的に困難で結果、

マイナス思考になりやすく、その部分を少しでも防いでいければ、

というのが主旨です。

 

ですので、今回のアイアン編(考え方)③では50歳代と40歳代の人へ、

次週の④では30歳代と20歳代の人への提言の回の予定ですが、

みなさんの想像とは違って、さらに自由度が増しているかもしれません。

どうぞ寛大なお気持ちで読んでくだされば幸いです。

 

 

【一生のうちで知能が最高とされる10年と同時に、

ゴルフを始めるには最高のタイミングを迎えられた人たち】

 

最も知能が高く頭が冴え渡るとされている年代、50歳代の人への提言は、

迷った時は躊躇せずに聞いてください、です。

この世代の人に関しては揺らぎはないと思われますので、

改めて書かずともしっかりとした根拠と意思でクラブ選びをされる事でしょう。

流されることも少なく、自分の意見を持って力強く目標に邁進することと存じます。

 

「ゴルフを始めるのに適した年齢というものは何歳か?」という問いに対して、

個人的な意見ですがどんな人であっても、今の時代を考えるとそれは

50歳というのが結論です。

50歳で始めて、エージシュートまではいかなくとも70歳で70台というのが

一つの目標なのかなというのが偽らざる実感です。

(ご存知の方も多いと思いますが、ゴルフは70歳でティーの位置が変わる)

それと同時にこのイメージを持つことができる、できそうという人は

どれぐらいいるのか、と想像した場合、残念ながらそこまで多くはないでしょう。

せっかくゴルフをグッドタイミングで始めたにもかかわらず非常に惜しいことです。

 

大人の人たちにこれこれこうすれば上手くなる、

これを続ければ上手くいきそうとイメージしてもらうためには、

それぞれの人が持たれているだろうまずそのイメージを話して

もらうことも重要なので、迷いや疑問はどんな些細なことでも躊躇せずに

聞いてほしいと考えます。

 

アイアンはドライバーと違って、熟練者を除いて、簡単すぎるモデルの短所は

ショットの後のアプローチやバンカー、パターに影響が少なくないです。

(そこがゴルフの妙、面白いところでもありますが)

とはいえ情報過多も機会損失に繋がりやすいのでお伝えが難しいところですが、

練習場では7番アイアン、コースではユーティリティークラブ、

ぐらいの感覚で練習していってほしいというのが簡潔でわかりやすい提言でしょうか。

その中でもし何かイメージにないことが起こった場合は迷わずに

相談される事をお勧めします。

 

 

【本格的な中年期を迎えたが、ゴルフでみれば貯金の時期の人たち】

 

さて40歳代のお話です。

勝手な私見で恐縮ですが50歳から本格始動のゴルフで見れば

40歳代は貯金の時期です。

40歳代の方への提言は、今は長いウォーミングアップあるいはストレッチ、

もしくは準備運動の時間、です。

ゴルフってこんなものだという何となくの感覚を持っていただければ

はっきり言ってそれだけで十分と、個人的には考えます。

 

前にも書きましたが、ゴルフの立ち上げはエネルギーのいる事です。

いざ始めたいときにそこからスタートするのと準備運動が

できているのとではこれはなかなかの差があります。

不意のお誘いや思いがけないラウンドやコンペの機会の際、

ゴルフを少しでも始めておいて良かったと思える時がきっとあると

思われますが、その時々のラウンド一回一回を目一杯に楽しんでほしいです。

 

この世代の人たちはとにかく忙しいです。

平日の夜の時間、スーツのままで仕事着のままで練習に来られます。

この時間帯のお客さんはほぼ働き盛りの人たちです。

靴を履いただけでも練習、天に徳を積んでいるなと感じます。

 

どのようなモデルのアイアンをお使いであっても、

時間や予算に制約の多い中、自分で使いたいと感じて

選ばれたものをそのまま使われればいいのではないでしょうか。

それで練習へのテンションが上がるならば、

他人の意見や情報は全スルーでいいと思われます。

何か悩まれることが出てきてもいずれにしてもまだまだ先はあり、

内容に関わらずそれが貯金であることに変わりはないでしょう。

 

今回も長くなってしまいましたが、

最後まで読んでくださりありがとうございました。

次回はアイアン編(考え方)④とまとめです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020/03/23        bridge   |   

ゴルフクラブのお話~アイアン編(考え方)②~

前回のアイアン編(考え方)①では、アイアンは自分の調子がわかるクラブ、

少し難しい目のものを選びましょう、と書きました。

ゴルフクラブに、ウッドとアイアンのあいのこのユーティリティークラブが登場し、

ミドルアイアンからロングアイアンにかけてのやさしさがそこまで要らなくなってきた事、ゴルフは加齢の中で練習するにも関わらず、ゲームの特性としてミスのリカバリーの連続という事がその理由です、というお話でした。

 

ゴルフは「ミスのスポーツ」と言われますが、この部分の受け止め方が

人によって様々、全くちがうと実感させられることが多いので、

アイアン編は年齢別での提言です。

とは言ってもゴルフは、クラブにしてもスイングにしても、

この個人差が大きく重要であることは百も承知です。ですので日頃、

わたしが実感することが多いことを個人的すぎるアイアン事情を通して、

ここにてみなさまに発表するべく、勝手にまとめたものです。

「ふーん」とサラーっと流し気味で読んでいただければと考えています。

 

【自分の打ち方よりも「本当のスイングとは?」を突き詰める人たち】

 

70歳以上の方への提言ですが、ご自身がいいと思ったものを

なんでも使われればいいのでしょうか、です。

この世代の人たちは、いざ練習するとなったら自分の打ち方よりも

ファンダメンタルや本当のゴルフスイングとは?という方が

どの世代よりも多い気がします。(あくまでわたし個人の感想ですが)

ショートアイアンでのハーフショットやロングアイアンでのスイング確認など、

基本を大事にする上、クラシックな練習方法、かつ地味な練習もいとわない、

おまけにナチュラルに練習熱心、月並みですが思考がしっかりして

おられる方が多いという印象です。「ゴルフをしている人は若い。」と

よく聞きますがこれはその通りでしょう。

ゴルフスイングは1からとなると、個人差はありますが、

およそ最初の1年間はなかなか成果が上がらず、本当につまらないものです。

ゴルフの練習ってコースじゃなければ、ゲームでもなんでもない、

上級者とのラリーがあるわけでもない、一人一人がする、

ただの素の練習ですので、退屈になりがちです。

しかし依然個人差はあるものの、3年から5年と経っていけば、

やっさもっさしていたスイングの感触が急カーブを描いて

良くなっていきます。(なっていくはずです。)

なんだったら最初は上手くいかないぐらいの方が、ファンダメンタルに

しっかり時間をかけられ、後からのスランプがなくていいのですが、

早く上達したいと思う人の方が多いのが現実です。

そういったことがこの世代の人たちにはあまり当てはまりません。

むしろ逆で「今はうまく当たったけど、本当のゴルフスイングはこうですよね?」

など、自分を俯瞰する感覚を積極的に持ち合わせてる、という気がします。

かと言って、頭カチカチだけじゃなく、流行だってちゃんと意識されており、

もちろん個性はそれぞれですが、一言で言えば、貪欲な世代と言えるかもしれません。

本当に全くのビギナーです、という方はこの世代の方では少ないとは

思われますがそれを差し引いても、そもそも自分に対して厳しいプレイヤーが

多いのではないかなと考えます。

以上のことから、あえてアイアンを難しい目にする必要はないのでは、

というのが非常に大まかで恐縮ではありますが、

70歳以上の方へのわたしの提言です。

 

【顔は笑って、心で泣いて?の人たち】

 

次に60歳以上の方への提言ですが、無理をしない、です。

自分はオーバースペック気味のアイアンを使っているかもしれない、

と思われている方がおられるならば、そのオーバースペックを1段階

下げられてもいいかもしれません。

オススメなのは、アイアンのシャフトの重量を落とす事です。

今はクラブの進化で、選択肢が本当に豊富になったこともあり、

アイアン用の軽量スチールシャフトなんかは特に男性は良いのではと、考えます。

例えば使われているアイアンのシャフトが軽量スチールシャフトの

90g台ならそれを1段階下げて80g台にする、などです。

ここの世代の人にだけは難しい目ではなく、ご自身にとって

ちょうどからやさしい目にすることを提案します。

この理由を誤解を恐れずに述べますと、この世代の方は少し無理を

しているのでは、という感じを受けるからです。

実際のクラブのスペックが合っているかどうかという細かい視点より、

このクラブは自分にとってどうなのか、難しい目なのかやさしい目なのか、

という大きな認識が大切ですと繰り返し書いてきました。

ですがそもそもそれ以前、クラブどうこう、ゴルフどうこうの話ではなく、

あくまで他の世代の方と比べての話ですが、

60歳代の方はなんとなくやや平常心ではないのではないか、

と感じることが多いです。かなりザックリとした感想で本当に恐縮ですが、

誤解を恐れずに思い切って書いてみました。

健康寿命という言葉がありますがこれは主に40歳から

60歳までの間の生活習慣で決まるとされています。

(もしかすると人によっては50歳代後半からすでにこの

少し平常心ではないような感覚は始まっているかもしれませんが。)

そしてこういうことを聞くとわたしはいつもその反面で、

人は誰でも自分のことは自分が一番わかっている、とも感じます。

健康にいい事が何かはわかっていても、ついしてしまうことも

あると思いますし、やっぱりあります。

ゴルフのいいところは1人で練習できること、

練習相手を探さないでいいことです。

したければ、黙々と好きなだけいくらでも練習できます。

考え事をするのにゴルフの練習って結構いいです。

 

 

60歳代の方はこのゴルフの特性を大いに活かしてほしいと考えています。

そうこうしている間に、このクラブはもしかして自分にとって

少し厳しい目かもしれない、と思い当たった時は自分にとって

ちょうどぐらいのアイアンはどれかなとかを考えてみられてもいいかもしれません。

 

以上がアイアン編(考え方)②の章としてわたしが考える、

非常に大きなお世話な年齢別提言その1 70歳代と60歳代の方へ、でした。

 

あくまでわたし個人の私見ですが、これを読まれて

お気を悪くされてしまった方がおられたら申し訳ないです。

だけれどもたかがゴルフ、されどゴルフではないですが、

決して軽くはなく少し深いこの競技がどんな形であっても

工夫次第ではゴルファーのみなさまの健康に寄与し、

前頭葉に刺激を与え続けるのではないかなという思いで書かせていただきました。

 

次回はアイアン編(考え方)③として、50歳代と40歳代の方への提言です。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

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2020/03/16        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜アイアン編(考え方)①~

前回までのドライバー編(考え方)①から④では、ゴルフクラブはなるべく趣味嗜好で選びましょう、特にドライバーにはバット型とラケット型があるので、選んだものがどんなクラブかをイメージし、納得してクラブに合わせるように使っていきましょう、それが振りやすさ重視のモデル(ゼクシオタイプ)なのか、アスリートモデル(非ゼクシオタイプ)なのかをイメージしてみてください、ドライバーが苦手な方はドライバーを簡単と思えるところまでいくといいのですが、最終的にはドライバーはスコアメイクの観点からの第一打のショットでそれ以下でもそれ以上でもない、と考えるのが結局は思考的にもスイング的にも一番まとまります、というお話でした。

 

さて、ドライバーのまとめの回のところで、ドライバーはいわばサーブだから重要だと書きました。

好きか嫌いかはともかく、ゴルフの要所を占める重要なショットをドライバーの他で挙げると、はいそう、パターですね、そして本当にこれは私見で恐縮ですが、バンカーショットも非常に重要と考えています。(あくまで私見です)

 

話が少し逸れますが、ドライバーもパターも得意っていうプレイヤーは非常に少ないのではないかな、と考えます。その数少ない選手の一人として思いつくのは、やはりタイガー・ウッズ選手です。昨年、日本で行われたPGAツアーで優勝し同ツアー優勝回数最多タイとなる82勝目を挙げましたが、デビューから2010年あたりまでのタイガーの全盛時代のプレーというのは本当に神懸かっていました。特に15勝挙げているメジャートーナメントでの活躍のインパクトは強烈で目に焼き付いているという方も多いのではないでしょうか。タイガーウッズ自体がめちゃくちゃ特別な選手なので、少し極端過ぎる例えでしたが、そこまでとはいかなくても、やはり両方とも得意というプレイヤーは希少で、ドライバーかパターかのどちらかが得意でちがう方は少し苦手、という人がほとんどでしょう。

これは本人の感じ方、感覚なので当然といえば当然です。

ドライバーが得意な方も苦手な方もそこは一長一短、それも含めて自分の個性と、長い目で気長にゴルフを練習していってほしいと考えます。

同じホールの中で使うクラブの長さが変わっていき、これを18回繰り返す競技、特にドライバーはパターの後ですからやはりそう考えると頭を切り替えていきながらも、ここぞの場面では神経や集中力などを使っていく、ゲーム性の強い繊細なスポーツだと思わざるを得ません。

 

【自分の調子を把握しやすいクラブ】

 

少し前置きが長くなってしまいましたが、アイアン編(考え方)の4週で述べたいことは出来る限り、自分にとってむずかしい目のアイアンを選びましょう、ということです。

この「自分にとってむずかしい目のアイアン」を言い換えれば、自分の調子を把握しやすいクラブ、という意味です。

理由の一つにはユーティリティークラブの登場があります。

ボールが楽に上がってくれるのでロングアイアンがいらない、よってものすごく易しいクラブじゃないとダメということではない、ということになっていっているようです。

これらは最近のアイアンのトレンドをみても結構顕著にあらわれています。

そしてもう一つ理由があります。

これまた私見というか感想に近いですが、プレイヤーの年齢で色々なことが全然ちがうと実感することが多く、特に男性はそのように感じられます。

 

また少し大袈裟で恐縮ですが、ゴルフは生涯スポーツと言われるぐらい長く楽しんでもらえます。もちろんこれはゴルフのいいところでもありますが、裏を返せば加齢の中で練習をしていくことになります。何歳であってもゴルフを始めた時点でのある程度のその人それぞれの基礎体力や、そこまでの他のスポーツ歴など、同じビギナーの方でもゴルフがいかに個人的なスポーツかを痛感させられます。

それからゴルフはミスのスポーツ、そのミスをリカバリーしていくのがゴルフ、と言われますが、これも全くの同感です。

 

【個人的過ぎるアイアン事情】

加齢やミスのリカバリーの連続というゴルフの特性は、その人個人で出来事に対する捉え方が全然ちがう(特に男性)という理由により、個人的過ぎるアイアン事情はここでは思い切って、次回からの3週にわたり年齢別で書いていこうと考えています。

 

次週はアイアン編(考え方)②として、60歳以上の方への提言です。

少し緊張しますが頑張ってまとめますので、もしよろしければご一読ください。

 

 

 

 

 

 

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2020/03/09        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜ドライバー編とまとめ(考え方)④〜

前回はドライバーに限らずゴルフクラブは趣味嗜好で選び、

なるべくクラブに合わせてみてください、自分が使ってみたい、

ピンときたクラブがどんなクラブかを考える一つの基準として

ゼクシオタイプ(振りやすさ重視のクラブ)かそうじゃないタイプ

(アスリートタイプ)かを考えればぼんやりとでもどんなクラブかが掴めます、

というお話でした。

 

おまたせしました、今週はドライバー編(考え方)④及びまとめとして、

また少し長文で恐縮ですが、ドライバーがとにかく苦手な人への提言です。

 

 

【使わない、という選択】

 

ゴルフスクールに通う方のセリフNo.1は、「100を切りたい」と

「きれいなスィングをしたい」ではないかなというのが個人的な感想です。

スコアやスィングを気にされる方は多いのだなと改めて考えさせられます。

 

自分自身がアマチュア競技出身なので、スコアメイクを前提にした

スイングやクラブに関して一緒に考えて提案させてもらうことが

自分の経験に則して得意と自負しています。

ですので「100を切りたい」と言われる方にはシンプルにこう返事します。

 

「ドライバーとアイアン、なんだったらフェアウェイウッドも抜いて、

ユーティリティー数本、いつものウェッジ数本、

あとパターで回れば100は切れます。」

 

私は真顔で真剣に回答しているつもりですが、

言われたほとんどの人は冗談だと考えられるようです。

 

【なぜドライバーを使うのか?を考える】

 

次週からはアイアン編(考え方)を4週間にわたって書いていく

予定でそことも重複しますが、ゴルフクラブの役割として、

大きくあるのは距離を打ち分けることです。当たり前ですが。

ティーショットでは絶対にドライバーを使わないといけない

ということはまったくありません。

距離を稼がねば!などを考える前に一体どこに何ヤードを

打てばいいか、を考えます。

100切り提案でフェアウェイウッドも抜く、と書いたのは

たとえフェアウェイウッドであっても距離を稼ごうと

力んでしまう恐れがあるからです。

ユーティリティークラブというのは長さが短く、

クラブヘッドがウッド型に少し膨らんでいてもカテゴリー上はアイアンです。

ドライバーなどのウッドに比べて、距離を稼ごうとする人は少ないと考えます。

1ラウンドあたりショートホールを除く、14回のドライバーでの

ティーショットの場面を、ティーアップしての150ヤードでも

いいところが何ホールあるのかなど、あくまでコース上、

それからスコアメイク上での第一打のショットを考えてみることをおすすめします。

 

【プロもドライバーなしで優勝?】

 

ドライバーを使わずに優勝したプロといえば、きっとたくさん

おられるでしょうが、わたしは2016年の全英オープン覇者、

ヘンリック・ステンソン選手が思い出されます。

フィル・ミケルソン選手との事実上の一騎打ちを制して

メジャーを勝ち取りましたが、このフィル・ミケルソン選手も

2013年の全英オープンでは「フランケンウッド」という名前の

よく飛ぶスプーンを大会に持参、それをティーショットで多用し、

苦手とされていた全英オープンを制しています。

松山英樹プロもPGAツアーのプレーオフでティーショットを

フェアウェイウッドでショットし、優勝を勝ち取ったこともあります。

 

【何ヤード飛ぶではなく、何ヤードをどれで打つか】

 

100を切りたい」と言われる方と同じく、「100が切れなくなった」

というセリフもこれまた、よく聞きます。

余暇でのゴルフの場合、ショートゲームの練習の確保が

ままならないのであれば、スコアというのはあくまで

目安程度と考えてほしいところですが、この「100を切れなくなった」人に

多いケースとして、自分のドライバーの飛距離は何ヤードと嘆かれることです。

飛距離、ではなく100ヤードのショット、150ヤードのショット、

200ヤードのショット、という風に分けてそれぞれのショットの際、

自分は一体何番から何番で打ち、それぞれのその精度が

一体何割ぐらいなのか?を考えてみることをおすすめします。

もしドライバーの飛距離が180ヤードならば200ヤードのショットは

飛距離はともかくとして、自動的にドライバーかその次に長いクラブとなります。

ドライバーを直に打つ人は少ないでしょうから、

その次のクラブの精度、となります。

バックの中に入っている、ドライバーの次に長いクラブの

飛距離アップを目指す事が飛距離もスコアも取り戻す第一歩でしょう。

 

ドライバーの練習量を増やして苦手を克服するか、

ドライバーよりも短いが当たる面積の小さいフェアウェイウッドを練習し、

ティーショットでボールを置いていけるようになるか、

あるいはユーティリティークラブを駆使し先に100切りを達成し、

心に十分な余裕を持たせてドライバーの練習に励むか、ではないでしょうか。

 

ゴルフでのドライバーショットはいわばサーブのようなものですので、

ドライバーが当たると当たらないでは、これは全く違います。

ドライバーを好きかどうかはともかくとしてうまく打つコツは、

ティーアップして打つことのできる、ドライバーを気楽に打てるかどうか、

もっと言えばドライバーを簡単と思えるかどうか、です。

昔と違い、ドライバーというクラブ自体がやさしくなったことは

間違いありませんが、サーブ、いわゆる第一打目と考えると

ゲームを進める上でのアドバンテージに直結するという

独特の心理状態の克服はいかにゲームに没頭できるかということに

尽きるのかもしれません。

 

この回のまとめですが、ドライバーが苦手な方や

昔ほどは飛ばなくなったという方は、何を置いてもやはりまずは

練習することですが、それと並行してコースではドライバーを使わない、

という手もあります。

フェアウェイウッドで打つ、あるいはユーティリティークラブで打つ、

距離を飛ばそうと思わずに何ヤード必要かと考え、スイングは一旦横へ置き、

スコアメイクしていきましょう。

 

【ドライバーよりも大事なショット】

 

そういう次元の苦手ではない、ドライバーもフェアウェイウッドも

ユーティリティークラブも長いものは全部苦手だというならば、

その方は一定期間、ゴルフスクールに通ってください。

苦手度合いによっては、技術的なこととも密接してくるので

ゴルフクラブの観点のみの文章では限界がすぐに来てしまいますが、

わたし個人としては、サーブでもある大切なドライバーよりも

大事なショットがあると考えます。

それはバンカーショットです。

バンカーショットというのはどの距離であっても本当にポイントで、

まずはここでは、ドライバーが大嫌いという方への回として、

グリーン周りのバンカーショット、いわゆるガードバンカーからのショット、

これを自分はとりあえずは出せるという方は、大丈夫です。

飛距離や感触はともかくとして、ドライバーをコンスタントに

打っていくスイングの条件を自分は満たしているんだと考えていただき、

苦手意識を少しずつ払拭していってください。

ガードバンカーのショット?あーそれも苦手、という方は

本当にゴルフスクールに通ってください。

 

【飛ばす=飛ばさない、技術的には同じ】

 

「ヘッドを走らせる」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、

ゴルフのレベルアップには、この感覚をどのクラブのどのショットで

習得し体で覚えられるかがポイント、でしょう。

 

今回も長い文章を最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回からはアイアン編(考え方)のお話を4週にかけて書きます。

どうぞお楽しみに。

 

 

 

 

 

 

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2020/03/02        bridge   |   

ゴルフクラブのお話〜ドライバー編(考え方)③〜

前回のドライバー編(考え方)②では、ゴルフクラブの設計は見たままですので、

ドライバーの場合は上からの投影面積が大きく薄い設計は上がりやすくスライス

しにくいもの、反対に上からの投影面積は小さく厚みのあるものは中弾道の

ボールが出やすくフックしにくいもの、いわば前者はラケットタイプ、

後者はバットタイプです、それを認識してください、というお話でした。

 

【バットがまずあり、次にラケットが出てきた】

 

さて今回は、前回の難しいラケット、易しいバットのお話の続きです。

なぜ難しいラケットや易しいバットなど、少し不思議なタイプがあるかと

いうことですが、この理由はドライバーのタイプとして最初からラケットと

バットが先にあったのではなく、まずバットがあり次にラケットが出てきた、からです。

 

【バットをラケットにした「ゼクシオ」シリーズ】

 

ゴルフをされている方なら一度は聞いたことがあると思いますが、

発売以来、20年間売れ続けている「ゼクシオ」というクラブがあります。

今回のモデルで11代目ですが、一つのモデルでこれだけのロングセラーは

異例中の異例といえるでしょう。

このクラブはものすごく簡単に言えば、100を切りたい人に発売されたものです。

ドライバーの設計でいえば、ヒールヒットに強くスライスしにくいということは

挙げられますが、クラブコンセプトとしては、飛距離や方向性というよりは、

構えやすいヘッドに振りやすいシャフト、打球音、長さや重さなど細かく作られた、

完成品としてのトータルの高さです。

振りやすく飽きがこないモデルとして発売され、以来ずっと売れ続けています。

初代の発売が2000年、この時のモデルは今のものと比べても上からの

面積は小さく、見た目はそれこそ「易しいバット」ですが、

それまでのバット型のドライバーをラケット型にした、決定的な

クラブだと言えるでしょう。

 

【使いたいのは「ゼクシオ」か「非ゼクシオ」か】

 

あまりに長期間、売れ続ける「ゼクシオ」シリーズ。

「振りやすいクラブ」に対するゴルファー達の支持はその勢いが

止まるところを知らず、他メーカーは自社のモデルの中に、

「ゼクシオ」風のシリーズを続々とラインナップしていきます。

クラブのご相談を受けると今でもこういう質問をさせて頂きます。

使いたいのはゼクシオタイプですか?それとも非ゼクシオタイプですか?と。

 

【人は視覚の情報に影響されるが、ゴルフはそれでいい】

 

人ならば、その対象がなんであっても、見た瞬間にピンとくるってありますよね。

これはゴルフクラブでも全く同じでしょう。

ドライバーは平べったいものがいいですよって言われても、

もっとシャープなものが使いたいとか、ゼクシオのようなモデルよりも

プロが使用しているモデルを使ってみたい、など特に男性なら

こういう感覚の方は多いと思われます。

見た目にこだわりのある方は多いと思われますし、

そのお気持ちはよくわかります。

 

単刀直入に、この回でお伝えしたいことは、

ゴルフクラブは使いたいものを使ってください、という話です。

 

ピンときたものを使う方が単純に楽しいですし、

またそうでなければ意味がありません。

ゴルフクラブはやはりゴルフをする上で、欠かせない楽しみの一つです。

わたしはよほどでなければ、クラブに関してこれはやめておいた方が

いいとかそういう言い方はほとんどしません。

もし質問されれば、このクラブを打ちこなすには、これぐらいの体力、

こういうスィング、このようなショットが打てるぐらいの技術が必要、

という風に説明します。

どれを使えばいいか?と聞かれればご自身で使いたいものを使えばいい、

とお答えします。前の章にも書きましたが、普通に名前の通っている

クラブメーカーが発売しているクラブに変なものはほとんどありません。

それがこの10年以内の発売のものであればさらに大丈夫です。

好きなもの、気に入ったもの、なんとなくこれが良さそう、

と自然に感じるものがあればむしろ、それを使ってみられればと考えますし、

ご相談を受ければほとんど反対しません。

ピンときたものは受け入れるべきですし、たとえそれで遠回りになっても

後から必ず納得できるからと、断言しておきます。

ゴルフクラブに少しあつすぎる説明ですが、大袈裟ではなくクラブに限らず、

スィングでも目標でもゴルフは下方修正をいくらでもしていい、

むしろ下方修正の発想をうまく使って、どんどんいろいろとチャレンジするべき、

と考えています。

クラブに関して言うならば、自分が気に入ったクラブはどういうものか

詳しく分かっている、それを打ちこなすにはなるべくこういうことが必要、

それについてのおおよその設計図がある、もっと言えば、自分は本当に

そのクラブを使いたいと思えているか、が大事です。

クラブであっても、こういうものを使ってみたい、

というのはその人の一つの感性です。

そのクラブが今の自分にあっているかどうかより、そういう感性があること自体、

いいことだなとお客さんたちのお話を聞く度にそう思います。

質問やクラブに関する嗜好の話題もそうですが、せっかくの知的好奇心を

大事にして欲しいと考えます。

 

少し長くなってしまいましたが、ドライバーに限らず、

ゴルフクラブは趣味嗜好で選びましょう、そしてそのクラブがどういう

クラブか知っておきましょう、クラブメーカーのものはいいクラブ

ばかりなので何を選んでもほとんど問題ないですよ、というお話でした。

まずバットがあり、次にラケットになったため、中には易しいバットや

難しいラケットなどもあります。

選んでみたものの、クラブについて少しわかりにくいな、

これはどういうものだ?となったなら、それがゼクシオタイプか

どうなのかを考えてみてください、というお話でした。

 

さて次回はドライバー編(考え方)の最終週として、

ドライバーがとにかく難しい、うまく打てないという人へのお話です。

 

 

 

 

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2020/02/25        bridge   |